2日目 「確信犯」


2月26日木曜日

今日も朝5時半におきて準備をする、
やっぱり寝不足。
やはり7時ぎりぎりにつく、
あと10分早くでればよゆなのだがなかなかできないものです。


今日も昨日とまったく同じメンバー、
2台に分かれて乗っていく。

ベテランN氏と同じ車だったのでいろいろ仕事の話などを聞きながら現場へと向かう、
このときにこの会社についても聞いたのだが、
どうもS社の本当の社員は部長1人、課長2人、あとはU氏のみらしい、
そのなかでこの仕事をしているのは課長1人とU氏、後の2人は別の分析計などの仕事をしているらしい、

実質2人で仕事、
えー、ちなみにこの機械はこの地区だけでトータル120台くらい入るみたいです、
1つに最低3日はかかり、調子がわるいと4,5日かかることもあります。
さらに機械を入れた後は定期点検をメーカーがするようにしています、半年点検ですが120台あると・・・、
そのうえ調子が悪くなったなどのクレームもあり、
どう考えても人足りないでしょう!

まあそのために私のような人を探して連れてきているようだが、
いまでは増えてきて15人くらいになっているようだ、
それはいくらなんでも増やしすぎじゃないのか?

すでに2月末で私が実際に動き始めるのはおそらく3月初旬の終わりごろ、
もしかして私いらない子なのでは?

非常に不安が残る、
まあしかし私は部長さんに呼ばれてきているから大丈夫!

と思っていたらなんか話によるとこの部長は本来はほとんど外に出ないで会社で席をあっためているらしい、
しかももともとは所長だったのにこの支店が赤字続きだったために降格になったらしい、
でも責任がなくなってよかったと喜んでいたみたい、
帰るのは皆さんより早いぐらい、
しかもこの5月で定年退職、

これはもしかしてダメ部長なのでは?

うーん、本来私がこんな仕事をしていても儲からない、
一応仮にでも役員になっているし、もともと給料が高い、
予定ではとりあえずは私が覚えてあとは他の人ができるようにするつもり、
しかしその部長がいなくなってしまっては・・・

というかこの仕事ちゃんと話しついてるんだろうか?
部長が勝手に私を連れてきただけとかじゃないよね?
担当の課長は私がいること知らないとかそんなことないんだろうなー。

なんか朝から非常に不安になる。


8時過ぎに現場につき、
またミーティングをして現場に出る、
今日はベテランのN氏と一緒にまわることになった。

現場は車で15分ぐらいいったところ、
ここは無人のところで田舎だし静かなところ。

ここの機械はすでに運転状態にあり、
昨日セットしたデータをみてOKかをチェックする、
液漏れなどをチェックして終わり。

ただ前の日にいっていたようになんか配線のバイパスを組まなければいけないようなのでその仕事がある、
ただなんか配線図みたいなのを朝のミーティングで話していた、
仕事としては端子台に番号が振ってあるのでそれにそって指示通りに配線を入れ替えたり追加したりするだけ、
ただこれをやるだけなら簡単だが自分でどことどこをつないでとかなんて調べてだすのは無理、

どうも今回はなんか特別に流量計をつけているようでいつもと違うらしい、
今後一人ででたときにこんなのがないことを願うね。


ここは特に問題がなかったので30分ぐらいで戻る、
さて今後の本日の予定は、




まったりする

以上




というのもこの機械基本的には待ち時間が多い、
1回の測定に1時間かかる、
環境省のは機械の校正には3回測定することになっている、
この測定はまず基準となる純水の値を測定する(ほとんどゼロ)、
こんどは標準液を使用して値を計る、
この2つから検量線を引く、
これを3回測定する。

測定しなければいけない物質は2種類あるため、
測定としては

(ゼロ×3回 + 標準液×3回)×2物質=12回測定

1回に30分かかるので合計で



6時間!



全自動の機械なので基本的にこの間は機械が測り終わるのを待つだけ、
途中で(とくに1回目)でできたデータがおかしくないかをチェックするだけ。

実はこの機械、


待ったりする時間満点な最高な機械なんです!


ちなみにもちろん私はこのことを知っていました、
いつからかというと、
はじめていきなり部長さんがあらわれてパンフレットを見せられた、
このときに測定に時間どれぐらいかかるものなの?
何回ぐらい測定するものなの?
というのを聞いていた、

そしてこのまったり状況になることを知った、
しかも1人で行くから基本的には何をやっていてもわからない、
まさに最高の仕事!

これがわかってなかったら断っていたかもね。



全体の流れとしては、
1日目は機械の初期設定や組み立てなどでそれなりに忙しい、
とはいっても午前中だけで午後は校正に入るのでまったりしはじめる。

午後からだと3回校正は6時間で終わらないので5時までまったりして、そのまま機械をつけっぱなしにして帰る。

次の日の朝には当然データが出ている、
データがおかしくなければそのまま今度は実試料の測定を開始する。

この測定は、
(ゼロ×3回 + 標準液×3回 + 実試料×3回)×2物質 =18回測定

なので待ち時間は・・・



9時間!



まったりするにも限界あるわー、
こんなに待つの大変やね、
一応機械を見ているということで30分とかならどこかに言っても良いが、2時間とかいないとさすがにちょっとまずい、
まあまったく誰もいない現場なら問題ないが、
普通は誰かいてたまに見に来るのでそうもいかない。

まあしかし時間をもてあますなんて今までないこと、
パソコンも新しく軽量モバイルをかっているのでパソコンでもやりながらまてばよい(パソコンでなんかやっている分には仕事をしているように見える)、あとは本を読むなり時間はいくらでもつぶせる。

9時間だとこの日も5時ではデータが取れないので、
5時まで待ったりしてからかえる。

次の日は測定結果を見てよかったら客先に報告して終了、
午前中で戻れる、
あとはS社に報告して終了。


なんてすばらしい仕事なんでしょう!

すてき、すてきすぎますわ!



今日は2日目で、昨日トラブルがあったのでちょっと遅れているが、
それでも朝のうちに紫外線ランプを変えてすぐに校正を始めれば今日中にはデータがでて、
その後に実試料の測定を開始するば次の日の朝にはでーたがでているはず、
まあもう11時近くだし、そろそろ校正がはじまっているだろう、
とするとあとはあの借り物のハウスでまったりするだけ、
暖房器具がないので寒いのだけが気になるが、
せめて最近は少しあったかいからまだまし。

昨日メモした手順をまとめるためにパソコンをもってきているのでそれでまったりしながらまとめるだけ。

N氏と現場に戻りU氏の様子を見に行ってみると、
なんか校正をしたのだがでてきたデータがおかしいとの事、
値がまったくでないわけではないがかなりおかしい値が出ている、
またトラブル発生のようだ。


ベテランのN氏がいたのでこの人がいろいろと調べていく、
その結果こんどは吸光度をはかるためのランプの変が調子悪いとわかる、
さらにしらべていくと昨日もれていた吸光度をはかるセルの部分から液漏れしていることが発覚、
N氏はさっそくセルの部分をはずして点検し始める、
本当はこの辺はばらすとすごく大変なのだがまあこのままでは測定できないからしょうがない、

いろいろばらして何とか原因を突き止めて直す、
これで何とか直ったと思ったら直してもまだ吸光計の強度がでない、
また調べていくと今度は吸光計のプラグが調子悪いことがわかる、
今度はこっちをばらしてつなぎなおしてまたつける、
これでやっと直ったみたいで測定できる状態になった。


この時点ですでに3時過ぎかなりおくれている、
お昼食べる時間もなかった。
(といっても私は基本的に見ているだけ、逆にこれだと暇で困る)

やっと校正に入ったのでお昼を食べることにする。
N氏はこのあとまた別の現場の状況を見に走っていった。

お昼を食べてもまだデータが出るには時間がある、
でもU氏が現場に戻るので私も戻る、
とりあえず1回目のゼロの測定は問題なかった、
でもおかしくなるとしたら標準液の値、
しかしそれがでるのは30分後、
とくにやることない。

本来ならまったりのはずなのに、
このU氏はひたすらなんか機械とにらめっこしている、
そのときの吸光度がモニターででるわけでもなく、
モニターに反応中とか測定中などの値が出るだけ。

であるにもかかわらず、ひたすらにらめっこ。

こういう仕事はやるときは一気にやる、
やることがないときはまったりする、
それが長続きの基本、

やることないのに機械見ていてどうするんだ?

私はまったりしたいのだがU氏が見ているのでしょうがない、
30分まってデータが出る、とりあえず問題ないみたい。

この機械は1物質のゼロと標準液を計ったあとにもう1つの物質のゼロと標準液を測定する、

よって次は0を測定してそのあとに標準液の測定、
よって次の結果が出るまで1時間かかる、

これだけあればさすがにハウスに戻ってまったりするだろう、
と思ったら、

U氏このままにらめっこを続行する感じ、

明らかに動こうとしない、
この部屋狭いし、狭くて座るところもないのでひたすらたちっぱなしだし、足は冷たいしいいことないのに・・・


社会経験が浅いのはわかるが、
この人明らかにダメそう、
トラブル起きるととにかく電話電話でさっぱり自分で考えないし、
理解していないから電話しても相手も理解しにくく大変だし、

つかえないU氏は私の中ではダメ男に昇格した。

ダメ男はあきもせず機械を眺めている、
わたしは連日朝早く夜も遅いので眠い、
あまりのダメさ加減に頭にきたので、


もうこんな奴しらん!


よこで勝手に座って寝てやった。

30分後、データが出たみたいなのでおきる、
ゼロは特に問題ないようだ、
私はまた寝る、
ダメ男は機械の監視続行、

30分後、データが出る
問題ないようだ。

これでそれぞれの物質を1回づつ測定した、
ここまでいけばあとは普通は同じデータが出るはずなので、
私なら1時間ぐらいあけてデータが出たかのチェックだけしにくる、

でもそこはダメダメダメ男さん、
しっかり監視続行、
私も居眠り継続、

しかし15分ぐらいたったところでなんかアラームが鳴り出した、
みると紫外線の発生部の温度以上だった、
この機械はオプションで別に他のものをはかる機械がついている、
こちらの紫外線発生部の温度以上だった。

はじめはただ発光部に水が流れていなかったために起きたものと思ったが、
そもそもその紫外線ランプはついていなかった、
さてこれはどういうことだろう?

また大あわてのダメ男、
すでに時間は4時半近く、
今日こそは5時に帰れると思っていたので私もかなりショック、

自分のところが終わって皆さん集まってくる、
あれやこれやといろいろしている、
1時間ぐらいたって結局ランプのコネクターを先のランプを直したときに一度コネクターをはずして、それを付け忘れていたようだ。

普段そんなところいじらないからコネクターがあることすらよくわからないので皆さん苦戦していたみたい、
しかしコネクターを入れてみたのだがそれでもエラーが直らない、
どうも電源を入れなおさなければいけないようだ。

今は3回測定中で途中で電源は切れないのでそのままにしておく、
さて実はこの現場は明日で終わりです、
すでに工期が決まっていて明日で終わり、
ということは明日朝来て実試料を測定し始めていては9時間後なのでとても間に合わない、
必然的に今の3回測定がおわったところで実試料の測定を開始してから帰らなければいけない。

とりあえずハウスに戻る、
まさかこのままぞろぞろと6人でこの寒いハウスで午後9時まで待つつもりじゃあないだろうな・・・


15分ぐらいいろいろと話をしている、
さっぱり先に帰るとかそういう話が出ない、
というのもこの現場には本当のリーダー(頭)がいないから、
なにせ外注ばっかりでそろえられているからね。

しかしそれでもダメ男はもともとこの会社の人、
まあ自分が扱っていた機械でもある(そうでなくても関係ないが)
こういうときは自分が残りますので皆さんは帰ってください、
というのがあたりまえ、
なにせ自分の会社がこの人たちにお金を払うので、
その分自分の給料が減る、
社会人なら当然のこと、

しかし悲しいかなダメ男、
自分の車がない、
この会社本当におかしいよ、
本物の人が車もってなくて外注の人に乗っけてもらって現場来るってどうなのよ?
もともと1人で行かなくてはいけない現場仕事なのに・・・

こんなわけでダメ男は何もいえない、
こうなるとあとはリーダーがいってくれるのを願うのだが外注の人、
しかしそれでも現場を任されているからには責任がある、

というかそもそもすでに午後6時近いのになんでS社の課長から連絡が来ない?
一応外注にすべて任せてるんだから午後5時ぐらいになったら状況を聞くもんだろう?
それで問題ないならいいし、問題があれば対処を考えなければいけない、
外注任せで連絡なしじゃあ、あんたそんなのやりたい放題にめちゃくちゃやられるよ、
そりゃ5年連続赤字支店になるよ、管理一切ないもん。

とにかくここはもはやリーダーに期待するしかない、
リーダーだって報告書書くときに6人で3時間データーでるのボーっと待ってました、
なんていえるわけがない、

しかしリーダーは何にも言わないでいろいろ仕事の話や別の話をしている、
どうなってるんだ?
このリーダーはすでに50歳ぐらいだぞ、
私がリーダーでいっているときは外注なんて残業なんてさせない、
仕事あっても定時で帰らせて自分でやっていくもの、
なにせ外注は残業代が高いから損だしね、
私だったら午後5時になった時点で4人くらい帰らせてるよ、
わかる人2人もいれば十分、あとはいてもやることなく見ているだけ、

それがすでに6時半になろうかとしている、
どうやらこの人はリーダーにはなれない人のようだ、
リーダーがバカだとしては大変です。

しかしそんなリーダーもようやく自分が見ていくから後は帰っていいよといいだした、
私にしてみればさっさといわんかいボケ!
といった感じだが、
まあいっただけでもよしとしよ、このまま9時までいるよりはよい。

しかしすぐに帰るというのもなんだと皆さん思ったのかもう少し話をするようだ、
でもまあすぐ切り上げるだろうと思ったら、
またこのオヤジが先に帰っていいよとこのあと1回も言わない、
常識ないのか?

はいそうですかとすぐに帰るのは気が引けるから、
もう一度いってくれるのをまっている空気が読めないのか?
50歳でこんなんでこいつ仕事になんのかよ!

そして30分後、
午後7時になってもオヤジはなんにもいわない、
いい加減私も頭にきて(常識がない人は私は一番嫌い、って切れる私もか?)、


「もういつまでこの人数でいてもまったく意味ないですし、
S社もこまるでしょうからかえりましょうか!」



といってやった、
そしたらああ帰っていいよとオヤジがいったのでかえることになった、

なんでこの会社の仕事はじめて2日の私がここまでしなければいけない?
普通はダメ男の仕事だろ!
そうじゃないにしても誰か言えよ、ダメ男を除けば私が一番若いんだぞ!

皆さんは一応リーダーの人に気を使っていたようだがそんなの気にする必要なし、
使えない奴は自分から使ってやらないとなんともならない。

ダメ会社にダメ社員、ダメリーダー、私が見た中でも5本の指に入る最悪の現場だ。


とにかくやっと開放された、
よかったよかったとでて行く、
すると1人だけ一緒に出てこない、
この人は外注でオヤジと同じ会社の人、年は30歳ぐらい、
まあたしかに上の人が残って自分が帰るというのは難しい、
この2人は別々に自分の車で来ているので一人で帰ることはできる、

一応は自分も残りますよーと見せておいて、
オヤジが君も帰っていいよというのをまつのだろう、
うーんこっちは普通の常識人のようです、

しかしオヤジには通じなかった、
さっくりそのまま何も言われないで残ることになった、

次の日に聞いたら午後9時まで一緒にいて実試料を測定にかけてから帰ったとのこと、
なんてダメオヤジなんだ、
データー見てボタン押して帰るだけでなんで2人もいなければいけないんだ?
私だったらこんな使えない社員首にしてるね、
まあ首じゃないにしても安く誰かの下でこき使ってやるしか使い道ないわ。


よれよれになりながら午後8時にS社に戻る、
戻ると課長がいた、

幸い課長は私のことは聞いていてくれたようで、
挨拶と名刺交換、
あと書類などをくれた。

この時間でもまだ私たちを含めて8人ぐらい人がいた、
特にやることないので明日も同じ現場だといわれたので帰った、

8時半に出て家に着くと9時だった、
この日も午前0時に寝た。

S社のホワイトボードには私の名前はなかった、
はたして明日からどうなるのだろうか?