Fコンタクト・メガネ

44.使い捨てコンタクト論文


しかしインターネットで調べていくと、
私が使っている2ウィークアキュビューも1週間連続装用ができることがわかった。

どういうことかというと、
もともとの1週間連続装用のものは「アキュビュー」という名前で売られていた。

これの販売をしなくなり始めたころに「シュアビュー」という2週間終日装用の使い捨てコンタクトが販売された。

しばらくはどちらも販売されていて、
そのうちこの「シュアビュー」しか販売しなくなり、、
さらにしばらくしたら今の「2ウィークアキュビュー」しか販売しなくなった。

さてここでこの「シュアビュー」と「2ウィークアキュビュー」の違いはというとまったくない、
どちらも2週間終日装用。

じゃあなんで変わったの?ということになる、
今まではまあ製造会社の理由でなんか変わったのだろうと思って別に気にしていなかった。

しかし名前をかえるにしても、
なんで昔の1週間連続装用の「アキュビュー」という名前が入った「2ウィークアキュビュー」という名前にしなければいけないのだろう?
ちょっと聞いただけだと「アキュビュー」の後継で2週間連続装用ができるようになった新しい使い捨てコンタクトと思いかねない。


いくらアメリカ人がバカでもそこまでではない、
そして今回調べたところによると、
この「2ウィークアキュビュー」とは

「アキュビュー」と「シュアビュー」の両方の性能を兼ねそろえたものだとわかる。

正確に書くと「アキュビュー」又は「シュアビュー」ということで、
1週間連続装用又は2週間終日装用ができるというもの。

コストパフォーマンスでは2週間終日装用のほうが安く上がる、
でも便利さでは1週間連続装用のほうが良い。

昔はそれぞれ別で用途に合わせて購入しなければいけなかったものを、
この2ウィークアキュビューではどちらでも使えるので買った後に使い方を選べばよいということになる。


じゃあ今までのもので全然問題ないじゃないか、

そもそもそんなこと使い捨てコンタクトをかったときに入っている説明書をちゃんと読んでいればわかるだろ!


とお思いのあなた!

違うんです、違うんですよ!



この2ウィークアキュビューは日本では2週間終日装用のみしか許可されていない、
もちろん説明書とかにも2週間終日装用とかかれていて連続装用のことなんて何も書かれていない。

これは使い捨てコンタクトは医療用具で薬事法により厚生省の許可が要る、
そしてこの許可が2週間終日装用でしか下りていない。

たぶん日本眼科協会かなにかが審査などをして決めたのだろう、
ということで日本では1週間連続装用の使い捨てコンタクトは眼科がすすめることもない、
くれといってもなにかどうしても必要な正当な理由がなければダメ、といわれる。


さてじゃあどうして1週間連続装用がOKかというと、
ところ変わってアメリカ。

この国はフロンティアスピリット旺盛な国で薬品の審査とかもちょっと甘い、
まあやってみてダメなら変えるしかないね、
ダメそうだからっていちいち待っていたら何にも進まないでしょ、
ただダメだったら自分のところ(会社)で責任とってね、
たっぷり賠償金とか必要になるけど国は一切関係ないから、
というような考え方の国。

もちろん新薬とかで審査を十分にしているのは間違いないが、
ある程度までいくとあとは使ってみなければわからないでしょ、
どうせ最終的には人間に実験的に使って効果を確かめなければいけないんだから、
それだったら安全性がある程度確保された時点でやっちゃいな!

みたいな感じでアメリカは見切り発車もまったくいとわない、
ということでもともとは先に書いたように会社としては、

1週間連続装用又は2週間終日装用

どちらでも使える画期的な商品として開発している、
アメリカだとまあもともと1週間連続装用で実績もあるし大丈夫でしょう、
ということで1週間連続装用でもOKがでている、
他の国でもOKなところもあればダメなところもある。

だから日本でも使って大丈夫となるのだが、
もちろんそれは勝手に使っているので会社は一切責任持ちませんとなる。


それに1つ気がかりなことがある、
日本では販売されていない「アキュビュー」がなぜかアメリカとかでは売られている、
「シュアビュー」はなくなっているのだがなぜか「アキュビュー」だけは販売している。

2ウィークアキュビューがあればどちらにでも使えるのだから「アキュビュー」なんていらないはず、
1枚あたりの値段もどちらまったく同じぐらいでアキュビューが安いからよいなどということも全然ない、
どう考えても2ウィークアキュビューの方が高性能で値段は同じなのでこっちをかう、


なのに何で売っているのだろう?


また調べていくと、
やはり終日と連続を両立するのは問題がないわけでもないみたい、
終日と連続は基本的にはまったく相反する性質が必要になる。


具体的には、
終日の場合は夜に必ずはずし、洗浄をしてから保存液に入れる、
はずすときもそうだし、洗浄のときもこすったりすることになるので、
破れたりしないようにそれに耐える耐久性が求められる、
よって必然的にレンズを厚くしたり、材質をちょっと変えたりして耐久力を高める。


これに対して連続装用は一度つけてしまったらそのままつけっぱなしなので、
破れたりする可能性はきわめて低い、
ただし夜間もつけっぱなしになるのでできるだけ薄く、酸素を多く透過する材質が必要になる。


ということで相反する性質を持たせるのは無理なのでどうしてもどちらかによらざるを得ない、
どちらによるかというと終日の方はレンズが破損するのでそのままクレームに直結する。

これに対して連続の方は多少悪くしてもそれがまったくわからない、
もし悪いとしてもその効果が出てくるのは数年から10年以上後、
となるとやはり終日のほうに偏る。

したがって2ウィークアキュビューの1週間連続装用はそれなりにリスクがあるという結論になる。

以上


「使い捨てコンタクトの歴史と変遷、使用法の検討」


使い捨てコンタクト研究員ナベの論文発表でした。