12.事故


車まで戻って走り出す。
ここからはS氏の運転、
だって温泉も入ってしまったしお眠になちゃうのでここはまかす、

まあとりあえずは国道をひたすら南へと進んでいくだけなので大丈夫だろう、
国道といっても田舎なので片側1車線で車線変更があるわけでもないしね。

これがあまかった。


しばらく特に何事もなく進んでいく、
しかしやはり左による癖が直っていない、
左によっているよといって意識するようになると問題ないのだが、
しばらくするとまた左によるようになる、

このような普通の道なら問題ないのだが、
いざというときに左によっていたり、
左によれないようなところもあるので直しておいたほうが良いと思い注意しながら進む、

でもさすがに慣れてきたし、
大丈夫になってきた、
じゃあそろそろ僕もお役ごめんなのでおやすみー、
うとうととしようと思っていたときにそれは起こった。


普通の道なのだがちょっとだけ右にカーブしてまたすぐにまっすぐになるという道で、
これに気づかなかったのか右によってこの状態だったのかわからないが、
あきらかにやばいコースで進んでいく、
ここは歩道もあり、歩道と車道を分けるように縁石があった。

左前輪が縁石に向かってまっしぐら、
特にスピードを落とす気配もなく50kmぐらいで向かっていく、
気づいたときにはもはやハンドルを無理やり横から操作して逃げるというのには間に合わない、
この角度で縁石に乗り上げたら前輪もげるか、シャフトが曲がるか、
どちらにしても走行不能になるような事故は間違いない、

もはや危ないなどともいえない状況、
へたに大声でそんなことを言って逆にびっくりしてハンドルきり間違えたりしたらそれこそ大変、
ましてや反対車線にでも出て行かれたらそれこそ大変、

私にできる唯一のことは、
衝撃にそなえて対ショック体制をとるのみ、

心の中で、


こいつやりやがったーーー!


と叫びながらこらえる体勢で衝撃をまつ、
永遠と思える一瞬、

しかし奇跡的に縁石をかすめて何事もなかったかのようにまっすぐすすんでいった、
縁石は右カーブが終わったところで少し途切れていてまた直線になって少ししてからはじまっていた、
どうやらギリギリで縁石を交わして直線区間までに立て直したようだ、


本当に逝ったかと思った、
相当ギリギリだったはず、
後ろの車だってびっくりしただろう。

私もさすがにあまりにもびっくりしてしまって、
ちょっとキレてS氏におこってしまった。

いやー悪いことしたなー、
運転慣れてないんだからしょうがないだよねー、
同乗者がちゃんと見てないとね。

こんなことで運転嫌いにならないでくださいS氏。

でもちょっと運転にも注意してください。