ホテル予約

  国際電話も3度目ともなると慣れたもんだ。

「WEST SIDE INN」

「たびたびで悪いんだけど、さっき電話したもんです。今度は予約を取りたいんだけど 何をすればいいのかな?」

「ビザカード持ってる?」

「持ってるよ」

「じゃあカードのナンバー教えて」
ナンバーを口頭で伝える。

「じゃあ次は、×××を教えて」

「WHAT?」

「×××」
全く知らない言葉だ、かなりピーンチ、ホントに何を言っているのかわからない。
何が聞きたい?彼は何が聞きたいんだ?
クレジットカードでなんかあるのか?
よく見ると有効期限なるものが書かれていた。これか?
「あー、トゥエンティー、トゥー、MAY」

「Waht?」
違うのか?これじゃないのか?
そういえばアメリカでは月の方を先に言うんだっけ?

「MAY、トゥエンティー、トゥー」

「MAY、トゥエンティー、トゥー?」

「yes」

「トゥエンティー、トゥーはトゥー、ゼロ、ゼロ、トゥー(2002)のこと?」

「そうそう」

そういえば、トゥエンティー、トゥーでは22と聞こえるじゃないか?
(本当はどうなるんだよ、ある意味これも2000年問題だな)

「名前は?」

「○○○(一応伏せておこう)」

ファーストネームを言う。
このあとローマ字でもういちど単語一つ一つ聞かれた。

「君、日本人かな?」

「そうだよ」

「君のファーストネームはなんて言うの?」

「さっき言ったのが、ファーストネームだよ、ファミリーネームはWATANABE」

「OK」
  この前に地球の歩き方を少し読んでいたら、アメリカには予約番号というものがあると書いてあった。
知らなかったらこのままきっていたかもしれない。そこで

「予約ナンバーはあるの?」

「あるよ、1分ぐらい待ってね」
(wait a minuitsといわれる、本当の意味はチョット待ってなんだけどね)

「えーと、予約番号は○○○○・・・だよ。」

「これで予約はOKかな?」

「OK、OK。8月の14日から24日までの10日間だね、もし君がキャンセルしたかったら?」
なぜか問いかけてくる、誰にでも親しみやすい、ここがアメリカ人らしいのかもしれない、 私もそれにのって答える。

「前の日までに連絡すればいいんだよね」

「OK」

さらに問題がもう1つあったので、ついでに聞いておく。

「私の飛行機は午後9:00過ぎにつくから、たぶん君のホテルにつくのは午後11時過ぎに なるかもしれないんだけど、キャンセルしない限り必ずいくから、部屋はちゃんととっておいてね」
このときも相手は私の話に、うんうんなどと相づちを打ちながら聞いてくれる。いいひとだ。

「大丈夫、大丈夫、ホテルのフロントは24時間いつでも空いてるから」
(すでにいまも午前3時だからな)

「24時間あいてるんだ、じゃあ大丈夫だね。それじゃあ、また。」

「ああ、来るのを楽しみにしてるね」

「サンキュー」
ガチャ

  午前3時に起こされていやな顔(みえないけど)一つせずに、受け答えしてくれるなんてホントに いいひとだ。