デザイン・サンプリング


問1  作業環境測定等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

1 トリクロルエチレンを用いた金属部品の脱脂洗浄作業が間けつ的に行わ  れている作業場では、B測定を実施しなければならない。

2 放射性物質取扱い作業場においては、環境空気中の放射性物質の濃度を  厚生労働大臣が定めた限度以下に管理しなければならない。

3 著しい騒音を発生する屋内作業場における単位作業場所は、労働者の行  動範囲で、おおむね等価騒音レベルが80dB(Aeq)以上の範囲とする。

4 作業場が、し尿、パルプ液、その他腐敗し易い物質が入っているタンク  等の内部である場合は、作業を始める前に、必ず硫化水素の濃度を測定し  なければならない。

5 手持式金属溶射機を用いて容器の表面を銅で処理する作業では、作業環  境測定士が浮遊粉じんの濃度を測定しなければならない。



問2  作業環境測定に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

1 環境空気中の粉じんの濃度は、対数正規分布で近似することができる。

2 環境空気中の化学物質の濃度は、対数変換により正規分布に近似するこ  とができる。

3 環境空気中の有害物質濃度の測定値の評価には、指数分布の特性がしば  しば用いられる。

4 単位作業場所における測定点の設定は、無作為抽出の原則に従って行う  必要がある。

5 環境空気中の有害物質の濃度が、最も高くなると思われる測定点をB測  定点とする。



問3  単位作業場所の設定に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

1 作業環境管理の適否を判断するのに、都合がよいように設定する。

2 建屋の面積が20m2以下の狭い作業場でも、その一部を単位作業場所の範  囲としてもよい。

3 初めての測定で、有害物質の分布等が全く予測できない場合には、当該  作業場内での労働者の行動範囲を単位作業場所としてもよい。

4 作業の内容と取り扱う有害物質が同じである場合、1階と2階の作業場  を一つの単位作業場所としてもよい。

5 同一の有害物質で、その発散状況が時間帯によって異なることが明らか  な場合、時間帯ごとに異なる単位作業場所を設定する。



問4  A測定における測定点の位置または数の決め方に関する次の記述のうち、 誤っているものはどれか。

1 測定点と測定点の間隔は、6mを超えない一定の値であれば、縦方向と横  方向とで異なっていてもよい。

2 測定点と測定点の間隔は、単位作業場所ごとに異なっていてもよい。

3 測定点は、前回行われた測定における測定点と必ずしも同じでなくても

 よい。 4 有害物質を発散する作業を行っている合計時間が、1日のうち2時間以  下であるときは、必ずしも測定点の数を5以上としなくてもよい。

5 単位作業場所の面積が著しく狭く、かつ濃度がほぼ均一なときは、必ず  しも測定点の数を5以上としなくてもよい。



問5  B測定に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

1 B測定は、必ずしもすべての単位作業場所で行う必要はない。

2 B測定の測定点は、対象有害物質の発散源ごとに選ばなければならない。

3 B測定は、必ずしもA測定が行われている時間帯に行わなくてもよい。

4 検知管を用いる場合にあっても、10分間の平均濃度が求められるように  する。

5 B測定は、A測定を補完するための測定である。



問6  次の有害物質のうち、25℃、1気圧の環境空気中で蒸気として存在するも のはどれか。

1 水  銀

2 硫化水素

3 シアン化水素 

4 塩化ビニル

5 臭化メチル



問7  環境空気中における有害物質 A とその常温常圧における状態 B との組 合せのうち、誤っているものはどれか。

    A         B

1 二酸化マンガン    粉じん

2 硫化カドミウム    粉じん

3 フッ化水素      ガ ス

4 アクリロニトリル   蒸 気

5 塩     素    蒸 気



問8  有害物質の物性等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

1 二酸化炭素の密度は空気より小さいので、天井付近の濃度が高くなる。

2 混合有機溶剤では、液相と気相とで成分比が異なる場合が多い。

3 水を張った水槽中の水銀は、水の層を通って空気中に放散する。

4 メッキ槽から飛散したミスト中の硫酸の濃度は、メッキ槽内の硫酸濃度  より高いことが多い。

5 鋳鉄の溶接で発生した金属ヒューム中の鉄は、金属状態ではほとんど存  在しない。



問9  環境空気中の有害物質 A とその濃度の測定のために用いられる捕集器具 または捕集材 B との次の組合せのうち、不適当なものはどれか。

    A              B

1 水  銀          金ウールを詰めたガラス管

2 メタノール         シリカゲル管

3 五酸化バナジウム      バブラー

4 酢酸エチル         テドラーバッグ

5 トリレンジイソシアネート  1-(2-ピリジル)ピペラジン含浸ろ紙



問10  環境空気中の試料採取用サンプラーに関する次の記述のうち、誤っている ものはどれか。

1 粉じんの質量濃度測定には、ろ過材としてセルローズろ紙が用いられる。

2 粒子状物質捕集用ミゼットインピンジャーでは3リットル/minで吸引する。

3 バブラーによる捕集では、吸引流量を少なくして気泡を小さくするのが  よい。

4 小型ガス吸収管は、吸引空気量が少ないので定量下限の値が大きい物質  の捕集に用いる。

5 固体捕集用の吸着剤の粒子は、比表面積が大きいほどよい。



問11  有害物質の固体捕集法に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。

1 吸着剤としては、活性炭、シリカゲル、ポーラスポリマービーズなどが  用いられている。

2 ベンゼンの捕集には、通常、活性炭管が用いられる。

3 シリカゲルは極性のある有機溶剤の蒸気に対する吸着力が大きい。

4 シリカゲルに捕集した塩素系有機溶剤蒸気の脱着には、極性のある溶媒  を用いる。

5 活性炭管は、温度が高いほど、吸着能は高くなる。



問12  光散乱方式の相対濃度計に関する次の記述のうち、誤っているものどれか。

1 相対濃度計には、浮遊粉じんによる90°散乱光あるいは前方散乱光を  測定するものがある。

2 相対濃度計には、必ず標準散乱板が内臓されている。

3 散乱光検出部を通過する被検空気の速度と相対濃度計の指示値は比例す  る。

4 相対濃度計による濃度測定の精度は、±10%程度である。

5 相対濃度計の標準粒子に対する感度は、1cpmあたり0.01mg/m3あるい  は0.001mg/m3である。



問13  ガス検知管に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

1 検知試薬には、測定対象物質のみに反応するものが用いられる。

2 共存ガスがあると、測定値に対しプラス又はマイナスの影響を及ぼす場  合がある。

3 変色層の長さは、通気速度によって変わることがある。

4 変色層の長さは、充てん剤の粒度による影響を受けることがある。

5 変色層の長さは、熱や光の影響を受けることがある。



問14 次の記述の(イ)、(ロ)の(  )に入る用語の組合せとして、正しいも のは下のうちどれか。

 「環境空気中の放射性物質の濃度を測定するために用いられる試料の捕集 方法として、放射性ヨウ素に対して(イ)、放射性二酸化炭素に対して(ロ) が用いられる。」

    (イ)    (ロ)

1 ろ過捕集法  直接捕集法

2 直接捕集法  冷却凝縮捕集法

3 固体捕集法  ろ過捕集法

4 固体捕集法  直接捕集法

5 液体捕集法  ろ過捕集法



問15  揮発性放射性物質を取り扱う作業場において、作業環境中の空気を活性炭 カートリッジにサンプリングし、その捕集材の放射能を測定したところ6Bq であった。作業環境中における揮発性放射性物質の放射能濃度として、正し い値は次のうちどれか。
 ただし、試料空気の吸引流量は毎分50リットル、試料採取時間は2時間、捕集 材の捕集効率は100%とする。

1 6×10-7 Bq/cm3

2 1×10-6 Bq/cm3

3 6×10-6 Bq/cm3

4 1×10-5 Bq/cm3

5 6×10-5 Bq/cm3



問16  正規分布(母平均μ、母分散σ2)に関する次の記述のうち、誤っている ものはどれか。

1 算術平均値と最頻値とは、ほぼ等しい値となる。

2 μ±σは正規分布曲線の変曲点である。

3 平均値が大きくなれば標準偏差も大きくなり、相互に従属関係にある。

4 正規分布の広がりは、標準偏差によって表される。

5 μ±σの範囲に、およそ68%の数値が入る。



問17 環境空気中のトルエン濃度を測定するため、活性炭管に 0.2リットル/minの流量 で、 10分間試料空気を通したのち、二硫化炭素 1.0ミリリットルで脱着し、試料 液とした。その一定量をガスクロマトグラフに導入して測定した結果、トル エン濃度が0.15mg/ミリリットルであった。環境空気中のトルエン濃度(体積分率) の値に最も近いものは、次のうちどれか。
 ただし、トルエンのモル質量は92g/molとし、脱着率は100%とする。

1  20 ppm

2  30 ppm

3  40 ppm

4  50 ppm

5  60 ppm



問18  次の誤差のうち、かたよりによるものはどれか。

1 サンプリング時間の測定誤差

2 流量計の浮子の漂動による誤差

3 普通騒音計の指示値の変動による誤差

4 相対濃度計の感度校正の誤りによる誤差

5 ビューレット使用時の目盛の読み取り誤差



問19  作業環境測定で得られた量または測定値の取り扱いに関する次の記述のう ち、誤っているものはどれか。

1 A測定における粉じんの質量濃度の平均は幾何平均で表わす。

2 粉じん中の遊離けい酸の含有率は、百分率で表わす。

3 A測定での混合有機溶剤の濃度の平均は、それぞれの有機溶剤のppm単  位の濃度の幾何平均で表わす。

4 A測定における等価騒音レベルの測定値の平均は、算術平均で表わす。

5 同一試料の放射能の繰り返し測定値(計数率)の平均は算術平均で表わ  す。



問20  作業環境測定結果の評価に関する次の(イ)から(ニ)までの記述のうち、 誤っているもののみの組合せは下のうちどれか。

 (イ)A測定の区分がTであるのに、B測定の評価により第3管理区分に    なる場合は、日間変動が大きいためである。

 (ロ)A測定の区分がVであるのに、B測定の区分がTの場合は、測定の    デザインに誤りがあることが多い。

 (ハ)原材料を反応槽へ投入する等、間けつ的に有害物質の発散を伴う場    合の作業者の曝露状況は、A測定の結果から評価できる。

 (ニ)作業環境管理が十分行われている作業場では、環境空気中の有害物    質濃度は低く、かつ変動は小さい。

1 (イ)(ロ)

2 (イ)(ハ)

3 (ロ)(ハ)

4 (ロ)(ニ)

5 (ハ)(ニ)