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2006年03月15日

「ついにATMに喰われる」


中東日記 その5

「ついにATMに喰われる」


長期の海外旅行をしているときのトラブルの中で意外とよく聞くもので困ることの1つに、

ATMにカードを食べられる

ということがある。
これはいろいろな状況があり、

PINコードを3回以上間違えるとそのまま出てこなくなったり、
特に何もしていないのにそのまま出てこなくなったりもする。
ヨーロッパとかだとATMに細工をして一時的にカードが出ないようにして、
いなくなった隙に回収してお金を引き出すなんてこともあるらしい。

まあとにかく結構普通に起きたりする現象であったりする。

ただ旅行者にとっては迷惑この上ないトラブル。

でもある程度注意することでトラブルを防いだり対処がしやすくなったりする。

私の場合は、

1.銀行の内または外に付属するATMを使用する
その辺の店先にあるATMを利用するとトラブルがあったときに非常に大変になる、
これに対して銀行でならなにかあったときでもすぐに対応できる。

2.昼間(銀行営業時間内)に使う
いくら銀行で使っていても営業時間外だと次の日になるし、
その間にどうなるかもわからないので昼間の方が良い

この2つを守るだけでもだいぶ違ってくる、
稀にATMでお金を下ろしたのにカードは出てきたけどお金は出てこなかったなんてこともあるらしいのでそれに対応するにも上記の2つをしておくとよい。

とはいえ結局これはATMにカードが食べられないようにするわけでもないので、
あくまで何かあったときの対処がしやすくなるだけ。

基本的にはカートを使うときにATMに食われないように祈るだけ。

しかし噂には聞くけど実際にATMにカードを吸い込まれるなんてそうあるわけもない、
ということでいままでいろいろな国を旅行してそのほとんどの国でATMでキャッシングしていたけど全然問題なかった。

2月23日(木曜日)
この日はイスラエルのエルサレムにいた、
もちろんここでもキャッシングで現地通貨を引き出していてすでに2回ぐらい下ろしていた。

イスラエルは出国税に30ドル(めちゃ高い)ぐらいかかるので最後にこの分と交通費など必要な分だけを下ろすつもりだった。

昼間は観光をしていて忙しくてこのときは珍しく夜にATMでお金を下ろすことになる。
まあでも普通に使っている分には大丈夫だろう、
一応警戒だけはして前に使ったATMにいってお金を下ろすことにする。

銀行の外のATMまでいくけど、
夜なのでかなり暗くてライトアップもされていない。

ここのATMは2台並んである、
普通は1台しかない、もしくはちょっと間隔をあけて設置されているので珍しい形。

しかもなぜか機種も違っていて1つは液晶でかなり明るいのに、
もう1つは白黒画面でかなり暗い。
どうみても液晶の方が新しいそうで性能よさそうなのでそっちを使う。

カードをいれて操作しようとするけどなぜかPINコードをいれる画面に変わらない、
そもそもヘブライ語(イスラエルの公用語)なので何が書かれているのかもよくわからない。

なんだこれは?
おかしいなー、と思ってやっと重大なミスに気づく。

そういえば昼間使ったときは確かこっちの機械ではなく、
となりの古そうな機械を使った。

なんでそんなことをしたかと思いなおしてみると、
今使っている機械には上のほうに張り紙がしてあってインフォメーションのみとか書かれていたからだった。

なぜインフォメーション専用の機械なんて置いてあるの?
そしてなぜそれにカードを入れるところがあるの?

とにかくよくわからないけどキャンセルを何とかしようとするけどインフォメーションを表示していくだけでカードをはく気配はさっぱりない。

どうなっているんだよー!
なに食ってるんだ!
はけ、はけ!

とか言いながらいろいろやっていると、
となりのATMを使っていたおばちゃんが話を聞いてくれて、
なんとかキャンセルをしてカードが出ないかためしてくれたけどやっぱりダメだった。

おばちゃん曰く、
これはインフォメーション専門だから使っちゃダメよ、
明日の銀行の営業時間内にまた来るしかないわね
とのことだった。

普通ならエマージェンシーコールとか書いてあってもよさそうなものなんだけどそれもない。

いつもなら長期旅行だし、
ATMにカード食べられちゃった、これも経験だよねー。
ぐらいですむのに、

明日イスラエルを出国する予定で、
イスラエルの休日は金曜日の午後から土曜日にかけて、
なので国境も午前で終了する。

もともとイスラエルの国境は出入国が厳しいことで有名で時間がかかるはずなので、
できるだけ朝早くに出て国境についておかなければいけない。
しかも私の予定では出国してヨルダンに出てそのまま南の方の町へと移動して夜には次の目的地についているつもりだった。

このままでは出国すら怪しい、
しかもイスラエルに来るのに荷物検査があって面倒なので荷物もすべてヨルダンにおいてきているので、
パソコンどころかガイドブックすら持ってきていない。
なので出国できなくてさらに1泊することになったとしてもここでやることさっぱりない。

よりによってまさに最悪のタイミングでATMにカードをすわれてしまった。


とにかくもはやどうにもならないみたいなのであきらめてホテルに帰る。
かえってどうしようかと悩んで、
なんならこのまま捨てていくか?
という考えもでる。

非常に用意のよいバックパッカーの私はクレジットカードを4枚も持っているから、
クレジットカードの1枚なんてなくなってもまったく問題ない。

旅行をしていると世界一周の旅をしている人とか長期の旅行者で1枚しか持って来ていなくて、
それが今回のようにATMに食べられたり、スリや強盗などに取られたりしてなくなって困っている人とかをたまにみかける。

どう考えても1枚では無理でしょう、
いくら行き当たりばったりの旅が面白いといってもそこは用意しておこうよ、日本人パッカー。

私の場合はクレジットカード4枚にさらに1枚PULSという銀行の口座から直接下ろせるカードも持っているので、
ATMからお金を下ろせる手段は5つあることになる。
このうちの1つがなくなってもまあ対して問題ない。

でもただカードを捨てていってそのままというわけにもいかなく、
盗まれたときと同様に不正利用をされないためにカードの停止をしてもらわなければいけない。

でも用意のよいバックパッカーはこの点もすでに考えてあります!

そもそも荷物は盗まれるものという考え方から準備をしているのでなくなることなんて想定済み、
なくなったときのためにクレジットカード番号を書いたメモ用紙がバックパックとサイドバックに1つずつ入っている、
もちろんそのままの番号だとそのメモ用紙が取られたときにインターネットなどで買い物できてしまうので、
番号を少し変えて暗号化済み。

さらに荷物などなにもかもがなくなったとき用に自分のメールアドレスにも同じものを送ってあり、
インターネットさえ見れればそれも確認できる。

カードの使用停止もフリーダイヤルのところが多いけど海外から英語で書けたりするのも面倒だし、
田舎のほうでなくなったら国際電話自体が大変。
でも私は日本の両親にカード番号とカード会社の名前を書いた紙をおいてきている。

よって私がもしカードを捨てるためにするべきことは、

家にメールで「この会社のカードがなくなったから日本のオフィスに電話して止めて」という文章をおくるだけ。


社会人上がりのバックパッカーは用意周到なのです、
私としては仕事ができるできないは、頭が良い、悪いというよりは

用意周到で根回しが良いか悪いか

あらゆる状況を想定した上で準備して、人にもすべて確認などを取り付けておいて話を進めないと、いちいち話が元に戻ったりダメになったりして仕事進まない。

そりゃこれだけ用意周到だったらお仕事もバリバリできてしまいますよ。


まあそれはおいておいて、
カードを捨てるのは非常に簡単で問題はない。

この旅のメインはアフリカ縦断の旅で中東はおまけみたいなもの、
なので中東はかなりペースよく次々と学生パッカー並のスピードでまわってきていた。

せっかくペースあげていたのに何にもやることもないエルサレムで無駄に時間を過ごすのは非常に苦痛。

でもこれもバックパッカーとしては結構よい経験ともいえる、
そもそもATMにカードを食べられた場合は回収はどんな風にするものなのだろうか?
というのを知りたくもある。

それならとりあえず回収を試みるだけは試みてみるかという結論に達した。
でもエルサレムにもう1泊はいやなので最悪でもヨルダンに出国できる時間として、
午前10時までに回収できなかったらあきらめる、という期限付きで回収をしてみることにした。


翌日、ヨルダンから一緒に来た2人は朝7時半にはホテルを出て国境へと向かっていった。
私は銀行が8時半からなのでゆっくりして8時過ぎにでて歩いていく、
8時15分にはついて銀行が開くのを待つけど8時半になっても開かない、
現地人も8時半に来ているのになぜ開かない?
と思っているとなんか他の人はヘブライ語で書かれた説明文みたいな張り紙をみて納得していたので私も見ると、

2月22日から営業時間変更で午前9時からになると書いてあった。
それなら大きい営業時間の看板も合わせて直せよ!
ATMにカードを食べられてこの銀行にむかついている私は一人文句を言いながらあくのを待つ。

9時になってやっと銀行が開いてなかにはいる、
他の人もいたので急いでカウンターに行こうとするけどやたら広い上になぜかオフィスみたいなレイアウトになっている。

どこに並べばいいんだこれ?
他の人はどうするんだろうとみるとなぜか2階へと上がっていく、
何すればいいのかわからないのでオフィスにいた人に

カスタマーサービスどこ?

と英語で聞くと2階に上がれといわれる。

上がったところで警備員にまた聞くと、
あっちといわれていくと開店と同時に私と一緒に入ってきた人たちがすでに並んでいた、
まあそれはたいした数じゃないからいいんだけど、
その並んでいる場所は

どうみても一般営業をしている感じ、
両替とか小切手、振込みなどを普通にやっている、
窓口は2つしかなくてそれぞれ大忙しな感じ。

すでに9時5分、
これは回収は無理だな・・・

とはいえせっかくきたのにこのまま帰るわけにも行かないので並ぶ、
結構進みは速くて3分ぐらいで私の番になる。


昨日外のATMつかったらカードそのまま出てこなくなった、カード返して!

こんな一般業務をしている受付のお姉ちゃんにいってもしょうがないと思うけど・・・
思っていると、

外のATMなの?
2つある機械のうちのどっち?
と聞き返された。

予想外にちゃんと聞いてくれるのか?

正確にはATMじゃなくてインフォメーションの機械なんだけど。
というと

それならあそこにマネージャーがいるからマネージャーに話してといわれた。
なんだイスラエル人以外と対応いいじゃないか、
さすが世界の金庫番といわれるだけはある、お金儲けのうまさでは日本人か、ユダヤ人か、というぐらいだからなー。

さっそくマネージャーのところにいく、
そして

あなたマネージャー?ときくと

そうよ、今日はね。
という返事が返ってくる。

今日はマネージャー?
じゃあ明日はなんになるんだ?
それともマネージャーが日替わりなのか?

世界の金庫番の考えることはよくわからん。

とにかく事情を説明すると、

「回収は無理!
ATMはマネージャーじゃなければどうにもならない。」

「いやいや、今日のマネージャーはあなたでしょ?」

「本当のマネージャーは次の日曜日にしか来ないの!」

「本当も偽者もあるか!とにかくカード返して!」

「私は休日だけのマネージャーなの、だからATMをどうするとかいう権限はないのよ!」

どうもユダヤ教は金、土が休日になるので行員の多くはこの日は休みみたい、
ましてやマネージャークラスなんて当たり前のように休むのだろう。

これはもう回収は無理だな、
イスラエル人めー、世界の金庫番ならせめて自分の金庫ぐらいしっかり管理しろよ!
無駄に時間使わせやがって!

などとぶつぶつ文句を言いながらあきらめてかえろうとすると、
先の窓口にいたお姉ちゃんが客が列を作って待っているのにわざわざこっちにやってきた。

そして休日限定マネージャーとヘブライ語で話をする、
するとマネージャーが

あなたがカードを使ったのはATMそれともインフォメーションの方?
ときいてきた。

インフォメーションの方だけど、
というとそれなら回収できる、そこでちょっとまっていてといわれて

お姉ちゃんとマネージャーが下に降りていった。

私は毎回説明するときは外のATMといって説明をしている、
そもそもインフォメーションの機械なんていっても相手がわかるとは思っていなかった。
どうやらATMはお金とかが入っていてあけるのは大変みたいだけど、
インフォメーションなら別に何にも入っていないから開け閉め自由みたい。

1分もしないで戻ってくるとマネージャーが私のカードをもっていた。
パスポートで名前などをチェックしてすぐに私に返してくれた。

予想外にあっさり回収できて9時20分には銀行を出ていた。

ATMに食べられた場合はどうなるかわからないけど、
この分だと銀行のATMで食べられたらなおそらく結構普通に回収できるような感じ。

しかしあのインフォメーションの機械は結局なんだったんだろう、
なんか為替レートとか表示されたりローンの表示とかが出ていたような感じだけど、

そんなもの変なところにおいておくなよなー、
なんでカードを入れるところがあるんだよー、
そしてなぜそれをそのまま飲み込むんだ?

まさに謎だらけのイスラエルのインフォメーションの機械、
これが世界の金庫番の国では普通なのだろうか・・・


ちなみにこのあと予定通りヨルダンへと向かい、
なぜかヨルダンに入国してバスにのろうとしたら7時半に先に出た2人とあった。
2時間ぐらい遅く出たのになぜか追いついてしまった。
出国は私も向こうもあっさりで1分ぐらいで終わったらしいんだけど何でだろう?
これも世界の金庫番マジックなのだろうか?


旅行中の小話 Part-3

『ジャッキー・シェン』

中東ではなぜかジャッキー・チェン(中東ではシャンと発音するみたい)が大人気です。
映画とかがよくやっているようで中東の人ならかなりの確率で知っています。

それはいいんだけどなぜか奴らはジャッキー・チェンを

日本人だと思っています!

まあ中東や欧米人にとって東洋人の顔なんてどれも一緒に見えるのでしょう、
そして日本は車やパソコンなどいろいろな面で有名なのでそこから日本人だと思っているみたい。

道を歩いているとたまに、
ジャパニーズ、ジャッキー・シェン!
というように声をかけられたりします。
(南米でも同じように声をかけられたりすることもたまにある)

せっかくなので立ち止まって話をすると、

日本人だろ、ジャッキー・シェンを知っているか?
というように再度聞いてきます。

知っていると答えると、
ジャッキーは日本人だよな
と聞いてくることも結構あります。

こんなときは、

うん、日本人!

と答えておきましょう。
嘘はいけないことだけどこれには理由があります。

だいたいこの手の質問はほとんどパターンが決まっていてさらに

日本人はカンフーできるんだよな、
お前もできるのか?
と聞いてきます。

そんなときは

うん、できる!
日本人みんなカンフー使いね!

と答えておきましょう。

彼らの中ではジャッキー・チェンは、
ハリウッド映画とかの筋肉ムキムキのスーパーヒーローとか現実離れした運動能力の持ち主、銃とかを使って戦ったりするみたいなものではなく、
逆に常に素手で戦ううえに戦い方が現実的で大人数でも1人でガンガンやっつけるという格闘家のイメージ。

だからすごく強いということで、
そのジャッキーがつかうカンフーを使えるのだから日本人も強いと思っていたりするみたい。

これは結構良い誤解で日本人が強いと思えば強盗とかにも狙われにくくなる、
まさか挑戦はしてこないだろうし、強いと思われていた方が旅行者にとっては良い。

たまにカンフーを見せてくれ、といわれることがあるけど、
私の場合は

それはシークレットなので見せれん!
カンフーを使うのは戦うときだけだ!

とかわけのわからないことを言って逃れています。

だから聞かれたら、
日本人はみんなカンフー使える、強いんだよー、
といってどんどんこの嘘の情報を広めてやりましょう!


日本人総カンフー使い化計画推進委員からのお願いでした。

投稿者 nabe : 22:23 | コメント (0) | トラックバック

2006年03月04日

イスラエルにいく

中東日記 その4

「イスラエルにいく」

イスラエルというとパレスチナ問題などで有名で、

中東全般にも言えることだけどイメージとしてはテロとかがしょっちゅう起きていてつい最近まで戦争をしていて今でも危ないところ。

まあイスラエルの場合は半分は当たってもいるけど(他の中東諸国はイラクを除けばすこぶる安全、アジアの方が危険なぐらい)、
普通の旅行者がいくところは全然安全。

でも一般の人はそこまで知らないからそんな危ないところに!
と思う。

しかし実はそれらを知っているバックパッカーにとっても危ないところではある。

それはイスラエルと敵対している国がいまだに結構あってそれらの国は国交がないどころか、
そもそもイスラエルという国の存在を認めていない。

それだけなら別にその国の自由?なんだけど、
イスラエルを完全に敵視していてイスラエルに行ったことがある人は入国させない!
という姿勢をとっている国がいくつもある。

もともとイスラム教とユダヤ教の問題とも言われているし、
ただイスラエルという国ができた1947年にいきなりイスラムの中東諸国と戦争始まってその後もいろいろあって近隣の国(というかすべての隣接国がイスラム教の国)と戦争していた。

それでも最近はやっと和解してエジプトとヨルダンはいまは国交がある、
しかし今でもシリア、レバノン、サウジアラビア、オマーン、スーダン(だったような気がする)はいまだにイスラエルの出入国記録があると入国できない。

ここでバックパッカーで一番問題になるのがシリア、
中東をまわる場合はほとんどの人はトルコからエジプト、もしくはその逆のルートをたどることになる。

陸路の場合はどうやってもシリアは必ず通らなければいけない、
トルコからエジプトに降りる人は、
トルコ、シリア、ヨルダン、イスラエル、エジプトというようにまわるのでイスラエルのスタンプが押されたとしても対して問題にならない。

しかしこの逆のルートの場合は先にイスラエルにいってからシリアに行くことになる。

なので本来ならエジプトからの北上ルートは不可能になるのだけど、
イスラエルの方もそれらの事情を理解してくれているので、
出入国のときに頼めばパスポートにスタンプを押さないで別の紙に出入国スタンプを押してくれる。

ただこれも絶対にそうしてくれるという保証はなくて、
基本的にはやってくれるけどたまに言ってもだめで押されてしまったりすることがあるらしい。

するとシリアにはいけないのでトルコまで飛行機で行くしかなくなり300ドルぐらいかかってしまうことになる。
学生旅行者が多いこの地域ではそれは旅行者にとってかなりつらいことになる。

だから北上組みにとってはイスラエルに入国するだけでも結構なリスクを負うことになる。

私はというとシリアからはいって南に下りていくので本当なら全然関係ない、
むしろせっかくならイスラエルのスタンプも記念にもらっておく?
というぐらいなんだけど、
私はスーダンに行く予定がある。

スーダンはアフリカ最大の面積を持つ国でエジプトの下に位置するアフリカの国。

別にイスラエルとは陸続きでもないし戦争もしたことないんだけど、
イスラム教の国だからかなぜかイスラエルに行ったことがあると入国拒否ということになっている。
スーダンに入るのにはビザが必要なのでそのビザがそもそもとれなくなる。

その場合はカイロから飛行機で飛ぶことになるので400ドルぐらいかかるらしい、
まあバブリーパッカーなのでそのときはそのときで飛んでやればいいんだけど、
せっかくなら陸路でアフリカを縦断したいので押されないにこしたことはない。

あとイスラエルの出入国は検査自体もかなり厳しいらしい、
日本人なのに厳しくて特にいろいろな国にいっている、
シリア、レバノン、パキスタンなどの敵対している国に行っているとさらに厳しくなる。

人によるけど最低30分ぐらい、
最大6時間ぐらい入国するのにかかるらしい。
(6時間のうちの5時間ぐらいは質問とかではなくただ座って待つだけという意味わからない待ち時間)

あと荷物検査も非常に細かくて荷物の中身はすべて出して1つ1つチェックされる、
変なものでも見つかろうものならここでもまた時間がかかる。

こんな感じなのでイスラエルの入国は結構ハードルが高い。


私はというと敵対国はシリア、レバノンにいっていて、
パスポートはかなりいろんな国のスタンプが押してある。
まあ1時間以上は堅いかな、という感じ。

ほとんどの人が入国で待たされることを想定してアンマン(ヨルダン)を午前6時から7時には出る。
このときは一緒に死海に行った人ともう1人学生さんの3人で6時半に国境に向かう。


荷物はイスラエル人は盗み癖があることでも有名(あとやたら陽気でハイテンション)で、
ここの出入国では一度荷物を完全に預けてその状態で出入国審査をうけてそれから荷物検査になる。
その間は荷物は向こうが管理する。

こんな危ないところに私のパソコンやドルキャッシュ1000ドル以上などを預けるなんてとても無理。

なのでほとんどの人がアンマンのホテルに荷物をほとんど置いてイスラエルにやってくる。
私もバックパックを置いてサブバックに着替えなど少しの荷物を持ってくる。

1時間ぐらいで国境につくとガイドブックには国境付近は大渋滞で進むのも大変になると書いてあったのに、車もさっぱりいない。

ここ本当に国境なのか?なんか別の国境につれてこられたんじゃないのか?というぐらい。
とにかくおりてあるいていくけどやっぱり人がさっぱりいない。

あんまり人がいないのでどこでヨルダンの出国手続きをするのかもわからないので、
聞きながら歩いていく。

そもそもここがイスラエルの国境であるかもいまいちよくわからないので、
警備の人にイスラエル、エルサレム?ときくと、

エルサレム?

と聞き返されたので、
もう一度言うと

イスラエルじゃない!
お前はエルサレムに行くんだ!
と本気で言ってきた。

これも歴史の問題でエルサレムはヨルダンの領土だったこともあって、
一応今は和解しているけどヨルダンはそれでもエルサレムのあたりはまだヨルダンの領土と主張しているので、
エルサレムはイスラエルではないということになるみたい。

シリアとかはビザを取るときにイスラエルに入国したこと、または入国する予定があるか?という項目があるけど、そこにはイスラエルではなくパレスチナとかいてある。
そもそもイスラエルを国として認めていなくてパレスチナの領土という認識らしい。

中東の情勢はいまだに結構複雑。

出国手続きのオフィスについたけどやっぱり人はさっぱりいない、
とりあえず出国手続きをしてもらう。

ここのヨルダンの出国スタンプがあると当然ここからはイスラエルにしかいけないのでイスラエルに入国したことがばれる、
なのでここの出国スタンプもパスポートではなく別紙に押してもらわなければいけない。

スタンプを押そうとするときに言えばいいとは思うんだけど、
万が一でも押されても困るのでとりあえず

ノースタンプ、プリーズ!

を30秒に1回ぐらい言い続けておいた。

向こうもわかったもので出国税を払った領収書の紙に出国スタンプを押してくれた。

ここからは国境専門のバスを使って移動するんだけど、
そのバスは9時にしか動かなくてまだ8時半でボーっとしながら待つ。

ほかに来る人はさっぱりいなくて、
やはりここはガイドブックとかに乗っているところとは違うんじゃないのか?
などと話しながらまっている。

9時になってバスが出発するけど客は私たちのほかには1人しかいなかった。

ヨルダン側のゲートを出てすすんでいく、
キングフセイン橋という国境の端を越えるとイスラエル側でここからは警備が物々しくなる、
ライフルもっていたりマシンガンを持っている軍人があちこちにいる。

ゲートに入って一度バスを降りて軍人がバスの下に何かないか、車内に不審なものがないかなどをチェックする。

15分ぐらい待ってやっと出入国の建物に到着する。

ここでまず荷物を預けて引き換えの番号をもらってそのまま建物の中へ入っていく。
人のセキュリティーチェックを受けて手続きのところへと入る。

中はそんなに広くなくてイスラエル人かヨルダン人かわからないけど、
人が結構いっぱい(50人ぐらい)いて並んでいた。

これは結構時間かかるなーと思って並ぼうとしたら、
普通にTシャツにジーンズのおじさんが外国人は向こうといってきた。

親切な人だなと思っていたら、
襟のところに小型無線がついていて連絡とか取っていたりした。
どうも一般人に見せた警備の人だったみたい。
他にも同じように何人も配置されているようだ。

言われたところに行くと入国カードがあったのでそれを書いていく、
いつもならわからないところはとばしたり、適当に書いたりするんだけどここはイスラエル、
適当に書くと何時間待たされるかわかったもんじゃないのでまじめに書く。

なぜかE-mailをかく蘭もあった、
でもこんなところで本当のアドレスをかくとあとでどんなメール送られてくるかわかったものじゃない、
ということでさっぱり嘘のメールアドレスを書いておいた。
まさか審査でそこまで調べないよな・・・。


3人とも書き終わっていこうとするんだけど、
ここの外人専用のブースも2つあってどちらも並んでいなくてすごく暇そう、
ただ1つのブースには窓口は2つしかないのになぜか5人ぐらいなかにいる、
もう1つのブースは窓口2つに人も2人のみ。

いっぱい人がいるといろいろ質問されて面倒になりそうだから人が少ないブースに行こう、
とそっちに向かおうとしたらいっぱいいるほうのブースに呼び止められる。

聞こえなかったフリをしようと思ったけどチラッと見ると、
よんでいた窓口のお姉さんめちゃ美人だったので、
のこのことそっちのいっぱいいるブースに行ってしまった。


私がいくと一緒に来た2人が少しはなれたところにいてそれを見てあれも一緒か?と聞かれた。

この2人はほとんど旅行に行ったことがなくて他の国のスタンプも少なく、1人は敵対国のスタンプもないのでおそらく簡単に入国できるであろう人たち、

もしや一緒ということになると私の審査も甘くなるのでは?

ということで、

はい!
一緒です!

といってこっちのブースに引き込んでおいた。
そして尋問(質問)がはじまる。

始めは名前とかを聞かれていたんだけど、
だんだんよくわからない質問になってきて、
父親の名前は?というのはイスラム圏ではよく聞かれるけど、
祖父の名前は?ときかれた、

それが入国に関係あるのだろうか?
すっかり忘れていたので適当に答えておいた。

私の担当のお姉ちゃんはすごく美人なのでどんな質問でも答える気満点、
ちなみにイスラエルの出入国審査官はすべて女性でしかもかなり若い人ばかり、
これは徴兵制があるのでそこで集めた人をここに送り込んでいるらしい、
ついでなので美人を集めておくかということでイスラエルの出入国審査官は若くて美人が多いというのは有名な話。

確かに他の審査官も若くてそれなりに美人な人が多い、
でも私の審査官はその中でもさらにすごい、
私としては和気藹々とした和やかなトークを楽しみたいところなんだけど、
向こうはそんな感じはさっぱりなくて軍人だからかかなりクール。

日本の住所や電話番号を書かされたりしていると、
帰りのチケットは持っているかという話になる。

ちょうどそのときに私の隣でも同じように一緒に来た学生さんがその質問でエアチケットを見せていた、
私も一応往復のチケットで来ていて3月11日シリア発のチケットがあるんだけど、
貴重品をすべておいてきたのでそれと一緒で持ってくるのを忘れた。

今は持ってないけどあるよというと、
あっちの友達と同じか?
と聞いてきた。

あの学生さんと一緒ならあっさり入国させてくれそうだなー、
と考えて

うん、一緒!

と答えておく、
すると審査官のお姉ちゃんはとなりの審査官に質問終わったらそのチケット貸してといいだした、

やばい!
こんなところで嘘言ったことばれたらどうなるかわかったものじゃない。

あわててとなりで質問している内容を盗み聞きしてその内容を暗記する。

そしてチケットがこっちにまわってきて質問が始まる。

どこから帰るの?

エジプトのカイロ(と隣の人はいってました)

いつ帰るの?

3月8日の深夜(だったと思います)

それでどこにいくの?

モスクワを経由して東京にダイレクトで帰ります

このやり取りも何かの紙に書いて記録している。

もしかしてこれって帰るときにも聞かれるのかなー、
覚えてないとやばいかなー。

さらにいろいろと質問される、
そんなことをしていて15分ぐらい建ってやっと質問が終わりそうな感じ、
私達は3人できているのでこのブースの窓口は2つしかないから1人は私の後ろで待っている。

私への質問が終わったようでやっと後ろの人にも質問を始める。

名前は?

それに答え始めたので私は邪魔になってはいけないなーとどこうと思ったら、
それで質問は終わりだった。

その差は何なのよ?

まあこの人はほとんど旅行していないからパスポートのスタンプも3ページ分ぐらいしかなくて見るところなさそうだけど、
それにしてももう少し聞くことあるでしょう!

ここでスタンプを押してくれるのかと思ったらなぜかお姉ちゃんはブースを出て別室に行こうとする。
スタンプを押しそうになったら

ノースタンプ!

といってとめればいいなと思っていたのでまだ何にも言っていない。

向こうに行って何をするのかわからないけど、
押されても困るので一応ノースタンプ、プリーズ!
というと戻ってきて紙に何かを書いてまた出て行った。

あとは座って待っていろといわれてまつ。

ここの出入国事務所は本当に何にもなくてただイスがあるだけ、
こんなところに5時間とか待たされる人ってその間なにしていればいいんだ?


1時間ぐらいは覚悟しよう、
と思っていたらお姉ちゃんは5分ぐらいで戻ってくる、
そして私の後ろにいて名前しか質問されなかった人のパスポートがあっさり戻ってきて入国OKになる。

でも私と学生さんのパスポートは戻ってこない、
この感じからすると次が学生さんのパスポート(シリア、レバノンに行ったことがあるけどスタンプ自体はそんなに多くない)、その次が私のパスポートになりそうだけど、
私のパスポートは相当時間かかりそうだな・・・

15分ぐらいするとまたお姉ちゃんが別室にはいっていってパスポートを持って戻ってくる、
すると私と学生さんの名前が呼ばれてあっさり入国OKだった。

いそいでパスポートにスタンプが押されていないかチェックする、
ちゃんと押されていなくて出入国カードの上にスタンプが押してあった。

結局30分もかからないでは入れてしまいかなり拍子抜けな感じ、
そのままブースの脇を抜けて20mぐらいあるくと入国のゲートにいく。

私はサブバックを荷物検査のために預けてあったけど、
他の2人は荷物があまりにも少なくてその場でちょっと見て終わりだった。
なので入国すると君は荷物があるでしょとゲートのお姉さんにいわれた。
(パスポートの表紙にバーコードみたいなのがはってあってそれでわかるようになっている)

じゃああっちに座って待ってて、
といわれたところを見るとヨルダン人とイスラエル人がめちゃいっぱい座っている。

おいおいこれを待っていたら軽く1時間は過ぎてしまうぞ、
せっかく早く抜けたのにそれは困るなー、
しかも他の2人に先にいってもらわなければ行けなくなってしまう。

こんなときに日本人がとるべき行動は1つのみ

「え?なに?なんていったの?」

「だから向こうに座って呼ばれるのを待っていて」

首をかしげて、
ん?わかんないよ?
みたいなそぶりをする。

それでもまた同じようにいってきた、
このお姉ちゃんには効かないのか?
いや私の経験ではこの技は世界中でかなり有効のはず、

OK,OKといって
皆さんが座っている椅子のほうではなく、
普通に荷物が山済みになっているほうに歩いていく。

あわててお姉さんがとめてそっちじゃないって、あっちで座って待ってて。
といってくるけど、

また
なに?何が違うの、荷物あっちでしょ?
のよなジェスチャーをしてさらに進もうとすると、

お姉さんもこれはダメだなという感じであきらめて、
じゃあついてきてといわれて、
そのまま荷物のところに行ってあなたの荷物はどれ?
といわれて見つけて渡すとチェックするところに連れて行かれる。

そしてあける前に質問があって、
中に何があるのか聞かれて衣類とこたえる。

すると武器とかはいってないわよね、
といってきたので、

入ってない
というと、

じゃあ爆弾とかは?

爆弾なんてはいってるわけないじゃん、
もちろん銃とかも入ってないよ。
というと

あんた英語は普通になせるじゃないの!
といわれてしまった。

そういえば英語はなせない設定になってたんだった、
ついお姉ちゃんが面白いこというからつられて話してしまった。

まあお姉ちゃんも笑っていてそのままチェックをしてくれて、
荷物もほとんど何も入っていないのですぐに終わって荷物を持って出ることができた。


とりあえず困ったことがあったら英語はさっぱり話せないことにしておけ、
というのが世界を旅する人の鉄則。

欧米人で英語はなせないというと本当かよーとなるけど、
日本人なら話せなくても疑われないので日本人の数少ない特権。

とにかくさっぱり話せないことをアピールした方がいいので、
アイ キャント スピーク イングリシュ
アイ キャント アンダースタンド
とかも言わないで、

ただ大きくかしげて、わからん!
ということをアピールする。

だいたいこれで英語はなせないダメな日本人ということになって、
向こうも相手にしても時間の無駄、日本人で英語はなせないなら仕事とかもできないだろうというように考えて出入国とか何かのトラブルのときも見逃してくれることが多い。

世界中で意外と通じるので使ってみるとかなり役に立ちます。


こんな感じでイスラエルは予想外にかなり簡単に入国することができた。
出国にいたっては非常に簡単で勝手に出て行け!というぐらいで、
名前とかちょっときかれただけであっさり通してくれた。

意外と簡単に出入国できるイスラエル、
でも物価は周りの中東諸国に比べるとかなり高くてお金のほうも予想外に結構かかることになった。

旅行中の小話 Part-2

『日本でリフレッシュ休暇』

前に書いたようにこの時期は学生さんの旅行者がすごく多い、
なので話をする機会もよくある。

だいたい1ヶ月ぐらいの人がほとんどなので、
1ヶ月だと結構時間がなくて大変でしょ、旅行は短い方が時間なくていっぱい見たいところあるからすごく忙しいよねー。
という話を私はよくする。

でも逆に学生さんとかから見ると3ヶ月とか半年旅行するほうが大変に見えるんですけど、
というように返される。

そんなときには、
そんなことないよ、1回で世界一周して2年ぐらいまわっている人は大変かもしれないけど、
私の場合は定期的に日本に帰ってリフレッシュしてるから、
日本でリフレッシュしてまた旅に出れば結構普通に続くもんだよ。
というように私は当たり前のようにいっていたんだけど、

あるときそれを聞いていた学生さんが、
日本でリフレッシュっておかしくないですか?
普通にリフレッシュするために旅行をするのでは?
といってきた。

うーん、そういえば普通に考えると確かにそうだ、
私も働いているときはリフレッシュするために旅行に出ていた気がする。

どうやら長く旅行していると考え方から変化していくようです、
まあ2年限定のバックパッカーなのである意味今はこれが職業?みたいなものだから良しということにして自分で納得しておきました。

やっぱり長期旅行に日本でのリフレッシュ休暇は必須です、
私みたいななんちゃってバックパッカーには最重要項目かな。

投稿者 nabe : 21:28 | コメント (0) | トラックバック

2006年03月01日

なべ、死海に浮く

中東日記 その3

「なべ、死海に浮く」

中東といえば死海、
とまではいかないけど数少ない中東の見所の1つ。

人は水には沈むという常識を覆す浮いてしまう水があるところ、死海。

まあ厳密には人は海ならそれなりに浮くんだけど、
波とかあるし浮いたり沈んだりだから呼吸を考えるとずっと浮いているのは難しい。

しかし死海は何もしなくてもすごく浮くところ、
逆に沈むのも難しいというぐらい浮く(イメージでは)ようなところ。

死海で人が浮くのはここが異常に塩分濃度が高い湖になっていて、
その分浮力が増えるので浮くことになる。

死海はヨルダンの首都アンマンから30kmぐらいいったところにある、
前日にシリアから降りてきていこうと思っていたんだけど1つ大きな問題がある。

それは・・・

カメラマンがいないこと

アンマンにも日本人がいっぱい集まるホテルがあり、
そこに泊まるので死海なんて誰でも行く、
おりしも今は学生さんの春休み、卒業旅行シーズンだから今は中東には日本人がいっぱいいる。

だからカメラマン(一緒にいく人)がついて次の日でも見つかると思っていた。

でもタイミングが悪かったのでこのときは5人ぐらいしか泊まっていなかった。
さらにここは8人部屋ぐらいのドミトリーだと思っていたら、
なぜか2人部屋で1人で使うならシングル払いでシェアでいいなら安くなるという感じで、
同じ部屋の人も行ったことがありダメだった。

死海といえばやっぱり自分が浮いている写真がとりたい、
しかしカメラマンがいないのではその写真も取れない。

中東はあんまり見所がなくてもともとこの旅はアフリカがメインなので、
スタートラインに向かっているぐらいだから急いでまわっている。
だからあんまりゆっくりする気もなく、写真は取りたいけどそれだけのために時間を延ばすのももったいないのでそのまま行くことにする。

朝8時に起きて出発の準備をして一度ホテルを出て水やお金を下ろして戻ってくる、
するとそこにちょうど今ホテルについた感じの日本人がいた。
せっかくだからと死海はもう行きました?ときくとまだ着たばっかりでいっていなくて、
いくつもりだからせっかくなら一緒に行きたいと言われる。

これでカメラマンをゲット!

用意するのを少し待って9時半ごろに出発する、
死海に行くバスはホテルから離れたバスターミナルからでているので、
すぐにタクシーを拾う。

ヨルダンのタクシーはメーター制なのでつかいやすく、
値段も15分ぐらい乗っても3ドルぐらいとかなりやすい。

バスターミナルについて死海にいきたいというと親切なヨルダン人はすぐにミニバスをおしえてくれた。

こっちのバスは時刻などというものはなくて基本的には満員になったら出発するというシステム、
なので中を見てあんまり乗っていなかったらかなり時間がかかることになる。

ちょうど人も結構乗っていて今にも出発しそうだったので乗り込む。
でもそのあと客がなかなかこなくて15分ぐらい待ってやっと満員になり出発する。

運賃は80円とこれまた安い、40分ぐらいかかって死海の近くのバス乗り場にたどり着く、
死海は観光スポットのはずなんだけどヨルダン人にとってはどうでもよいところなのか、
それとも車を持っているような人じゃなければビーチになんて遊びに行かないのかわからないけど、
なぜか直行バスがない。

というかそもそも公共交通機関はここまでで、
あとはタクシーを使うかヒッチハイクでもするしかない。

アンマンビーチというリゾートみたいなのを政府がちゃんと作っているのにそこまでのバスがない、
中東人は基本的にアホなのでまあこんなものです。

同じバスにフランス人のカップルも乗っていてちょうどよいのでシェアして一緒に行くことにする。

タクシーはいなかったけどすぐにそのへんの人の車がとまり、
アンマンビーチまでというと1人1JD(160円)といわれる、
ヨルダンの物価からすると高いんだけど日本人とかからすると安いのでそのまま乗る。

結構遠くて10分ぐらい走ってやっとたどりつく、
ここは完全にリゾート化されていてリゾートホテルとかもある。
(でも公共交通機関はない、貧乏人に用はないということかな、
入るのに5JDと高いのも影響している気がする)


死海というと浮く湖というイメージが普通だけど、
ここは地球規模のそれよりも遥かに重要な所。

実は死海があるところは世界で最も低いところにある、
それも海抜-400mと他の低いといわれているところよりも異常に低い。

通常は標高が100m上がると気温が0.6℃変化するといわれているので、
その計算からだと+2.4℃高くなる。

アンマンは暖かいけどまだまだTシャツでは肌寒いぐらいだったのに、
ここに来るとTシャツでも暑いぐらいでさすが世界で最も低いところといった感じ。


早速着替えて死海へいく、
見た目は普通の湖で何にも変わらない。

ゆっくりと足を死海の中へ入れる、
イメージではそのまま足を入れてもふわふわしてしまうのでは?
という感じだったけどまったくそんなことはなくプールの水と変わらないぐらい。

そのままはいっていくけどやっぱり普通の水と特に変わった感じはしない。
外は暑いけど死海の水はまだ少し寒くてひんやりとする。

遠浅なので遠くまで歩いていかなければ全身は水につからないので、
ごつごつしていて歩いていくと痛いのでそのまま浮いてみることにする。

どんなものなんだろうと仰向けに平らになると、

確かに浮く!

でも思っていたほど浮くわけでもない、
これまた私の勝手なイメージでは、
もぐろうとしても浮力が出すぎて浮くことすらできないと思っていたのに、
暴れれば十分に沈むことができる、
というより体をちゃんと水面に平行にしないで建てにするだけでも十分に沈む。

思ったより死海の浮力はたいしたことない。

とはいえ浮くことは浮くのだからと早速写真撮影会を開催する、
死海で取る写真といえばもちろん浮いている写真なんだけど、
それもタダ浮いているのではなく新聞を持って浮いている写真がベスト。

いろいろなところで使われている死海の写真はほとんどが新聞を持って浮いて読んでいる写真。

用意の良い私はこのときのために日本から飛行機に乗ったときに機内で配っていた日本の新聞をここまで大事に持ってきていた。

早速それを使って写真を撮る、
とってもらって交代して新聞を貸して一緒に来た人もとってあげる。

そんなことをしていると一緒にタクシーで来たフランス人カップルもやってきて、
お前いいもの持ってるなー、俺にも貸してくれよ!
といわれて貸してあげる。
やっぱり新聞を持っての写真は万国共通で有名のようだ。

しかし死海でやることといえばそれぐらい、
浮くといってもやることないし限界あり。

それにここの水は塩を直接なめるよりもかなりしょっぱい、
こんなものが目に入ったら大変なことになる。

意外と慎重に浮かないとやばい死海。

水がまだ冷たいので上がったりはいったりしていていたら、
はいっていくときに足が滑って思いっきり左ひざを塩の塊にうちつける。

塩の塊はかなりトゲトゲしていてヒザにいっぱい深い傷ができてめちゃいたい、
かわりに塩の塊はまっぷたつにしてやった。

はじめはたいした傷じゃないと思っていたんだけど、
あとから血がどんどん出てくる。

でもここで戻ってしまうともう浮くこともできない、
しかしもし傷口に塩水がかかってしまったら・・・

なんとかヒザだけは浮いているようにして死海に浮く。


だけどそんなにうまくうけるわけもない、
恐れていたことがあっさり現実になる。

傷口に塩をぬると言う言葉があるけど、
ここの水は塩よりもさらに濃い感じでなめると塩を直接なめたときよりもしょっぱい。
そんなものが傷口についたら・・・

実は全然痛くない、
もともと塩水の中で怪我をしたこともあるだろうけど、
それにしても痛くない、ただの水をつけているのと変わらない。

塩水だからばい菌とかが存在しないから純水に切っただけの傷になるから痛くないのかな。

これなら普通にしばらくは浮いていられると思ったけど、
怪我は思った以上に酷かったようでだんだん血が出てくる量が増えてくる。

これはいけないと海から上がって血が止まるのを待つけど、
塩水がついているからか全然血が固まらなくて結構な勢いで足をつたって流れていく。

どうしたものかなーと思って見ていると、
近くを歩いていく外人たちも気になるようで見ると

オー、とかアウチとかいって見ただけでも痛そうな感じだった。

血がさっぱり止まらないので50mぐらい歩いてシャワーのところまでいってシャワーを浴びる。
それでもとまならくてしばらくそのまま座って泊まるのを待つ。

30分ぐらいでやっととまったけどその間も結構血が流れていた。

そんなことをしていたら午後1時を過ぎていて、
ここは本当に日差しがきつくてそれまではそれなりにいた他の団体の旅行者の人たちもいつの間にかいなくなり、
この時間になると死海に入っている人がまったくいなくなっていた。

まあ死海なんて浮く以外やることないので結局2時間ぐらい(はいっていたのは45分ぐらい)でかえった。


思っていたよりも浮かなかったのでなんかいまいちという感じだったけど、
世界で一番低いところに行ったのと傷口を塩水につけても痛くないというのがわかったのが今回の収穫だった。


旅行中の小話 Part-1

『心は青年、体は学生』

この時期は学生旅行、卒業旅行シーズンで中東は日本人の旅行者がすごく多い、
中東はやはりちょっとハードルが高いイメージがあるので(実際には私の中ではアジア並みに楽勝な旅行地域)卒業旅行の人がすごく多い。

なので学生さんと話をする機会がすごく多い、
年はそれなりにいっているけど心は青年な私は普通に学生さんとも話す。

この時期は学生さんが多いので私も話をするときは学生?卒業旅行?というように聞く、
同じように相手も私に声をかけてきてくれるんだけど

卒業旅行ですか?

と聞いてくる人が結構多い、
思わず、

はい!

とでもいってしまおうかと思うんだけど、
さすがにそれはサバ読みすぎなので自己申告してあげる。

これからは、
学生に見える青年の心を持つバックパッカーということになりました。

投稿者 nabe : 21:27 | コメント (0) | トラックバック