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2005年04月26日

料理の鉄人 第二話『刺身編』

鉄人が修行を始めたビーニャ・デル・マルはなにもない死んだ町ですが、
みんながここに来る理由は南米で唯一といっていいぐらい海産物がやたらと豊富で安く食べられるから、
とはいえ店に行ってはそれなりに高くつくし、
欧米人と同じで南米人も魚を生で食べるなんて考えられないので、
せっかく新鮮でおいしい食材をわざわざ焼いて新しくても古くても変わらないようなもので出してくる。
(それとかウニスープみたいな馬鹿なことをしてくる)

ということでみなさんここに来ると自分で魚市場に行って魚を買ってきて刺身とかにする、
まあ私が自炊をしようと思ったのも魚買ってきてもさすがに米がなければあんまり食べれないと思ったからというのもある。

でもあたりまえだけど鉄人が魚をさばけるわけもない、
でも南米を長く旅してきてほとんど海産物なんてさっぱり食べてきていないので食べたい、
そんなまいった状態の鉄人の前に本物の料理の鉄人が現れる。
(というか向こうはここに長期滞在していたから私が現れたといった方が正しいかな)

この人は魚とかをバリバリさばけて自炊も本格的にしている、
そしてせっかくだからみんなで漁港にある魚市場まで行って一緒に魚を買ってきて食べようということになる。

これはよかったと早速魚市場に朝から出かける、
ここは漁港であがった魚をそのまま船で販売している。
魚市場についたはいいけど鉄人は・・・

魚さっぱりわかりません!

どれがなにかなんてわかんない、
まあマグロとサケとサンマぐらいはわかるけどあとは・・・。

しかも南米だからか見たこともない魚とかも多くてどれがいいものなのかすらわからない、
でも本物の鉄人は当然わかっているのでいろいろ見ていき、
この魚市場ではほとんどあがっていなかったサバとアジを見つける、
体調25~30cmぐらいのものでサバ3匹とアジ2匹で2000チリペソ、
3.5ドルもしないぐらいでめちゃくちゃ安い。

さらに大アサリというかなり大きめのアサリがあり、
これが2kg1500ペソ(2ドルしない)いつもは1000ペソで売っているらしく今日はちょっと高いぐらいらしい、4kgかって戻る。

さて料理ができない鉄人は魚さばけないのであんまりやれることがない、
でもさすがに貝から砂抜きをするために水につけておくことぐらいはしってます!

ということで貝を水につけておく、
すると本物の鉄人が塩は入れた?ときいてきた、
なに塩って?水に入れておけば勝手に砂はくんじゃないの?

話によると海水と同じぐらいになるように塩を入れなければいけないらしいです、
淡水だと死んじゃうから?それとも動きが活発にならないのかな?
まあ理由をさらに聞くまでもないのでとりあえず砂抜きには塩!と覚えておいた。

そしてついでに魚をさばくというのはどうやってやるものなのかを見せてもらうことにする、
今は日本でもあんまり魚をさばくということはしないよねー、
基本的に切り身で売っているからそれを買ってくればいいし、
サンマとかはそのまま焼いちゃうからさばかないし、
実際普通の家庭で魚をさばくというところはあるんだろうか?

さてそんな珍しい魚のさばきの実演ですが、
見ているとこれが非常に簡単に見える、
あくまで見ているとだけどそれでもたぶん簡単。

手順は

1.頭をえらの下あたりから落とす
2.腹の辺りを切って内臓をすべてだしてそのあたりを水洗いする
3.そのきった腹の辺りから尾にむかって背骨の上辺りになるように包丁を入れていって切る
4.ひっくり返して今度は尾から頭に向かって包丁を入れて切る
5.小骨を取り除く
6.皮を尾から頭に向かって包丁を入れて切る

3枚おろしの完成!

めちゃ簡単やん!
できる!できるで私でも!

さっそく私もやらしてもらう、
サバだと下手な人がやると刺身で食べるから身がぐちゃぐちゃになっておいしくなくなるらしいので、
アジだったらたたきにもできるから大丈夫ということでやらしてもらう。

うーん、やってみれば結構簡単、
これで魚の下ろし方をマスターしたと思ってよいかな。

さて貝はというと砂抜きしたら白ワインを入れてワイン蒸しで終わり、
これまた簡単な料理の一つ、マスターでよいでしょう。

こうして鉄人の料理の幅がどんどん広がっていく。

このあと本物の鉄人は絞めサバとか作ってたけど、
それも酢醤油に浸して冷蔵庫に入れておくだけ、簡単。

刺身は当然適当な大きさに切るだけだし、
アジのたたきはそのまま細かくするだけなのでこれも簡単。

こんな感じでできた今日の食卓は、

絞めサバ、サバの刺身、アジのたたき、アジの刺身、アサリのワイン蒸し、ご飯

まさに純和風感じの食事、
地球の裏側でこんな日本食が食べられるなんて思いもしないので、
あまりにもおいしくて写真撮るのを忘れて全部食べてしまいました・・・。


2日後、またみんなで料理をしようということになって(といっても実際はほとんど本物の鉄人がやってる)、
魚市場に行く、ここではサーモンが油が乗っていてすごくおいしくて安いらしいのでそれを食べようと思ったけど、
いつもいっぱいあるのになぜかこの日に限ってないとのこと。

この日が最終日だった私はかなりがっかり、
サーモンは寿司とかでもすきですごく食べたかったのに・・・。

落ち込んでいる私を尻目に本物の鉄人は魚の品定めに余念がない、
この日は5人いたのでブリいってみる?という話になりブリを買う。
ブリにしては小さめの1匹だったけどそれでも3.4kgぐらいありでかい。

さすがにこのクラスになるともちろん私なんかでは手が出ない、
本物の鉄人がさばいて身を切っていました、
あと頭とかを大根とかを入れて煮込んでブリ大根作ってた。

そんなわけで今日の鉄人の担当はご飯のみ、
やることなくてすぐ終わった。

この日の食卓は、
ブリの刺身めちゃたくさん、ブリ大根、ムール貝のワイン蒸し、ご飯

さすがにこの日は写真を撮るのを忘れなかった。
ブリ食べ放題ってなかなかないよねー、
食べても食べてもへらなかった、
ブリ大根は味噌汁みたいになってるし、
わざわざビーニャ・デル・マルまできて本当によかったと思える日でした。

鉄人の修行も少しは進んでちょっとは料理ができるようになってきました。

投稿者 nabe : 2005年04月26日 17:16


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