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2005年05月03日
危機一髪!
今回の旅はサンパウロから日本に帰るのでサンパウロは旅の最終目的地。
でもあえて遠回りをしてわざわざサンパウロを旅の途中にいれることにした、
1つはサンパウロは東洋人街(日本人街)があり、
ここは本当に日本の店がいっぱいあってもちろん日本食屋もいっぱいある。
旅の途中ならこれほど貴重なところはないけど、
旅の終わりですぐに日本に帰るのにサンパウロで高い日本食を食べても意味がない。
ということで途中でサンパウロによることにした。
でもこれと同じかそれ以上に重要なのが、
視力回復手術
実は南米は視力回復手術のメッカとも言える所で、
コロンビアとブラジルでは盛んにおこなわれていてかなり進んでいる。
値段としてはコロンビアで500USドル、ブラジルで800USドルぐらい、
日本だと安くても30万円以上するのでかなり安くできる。
でも普通に考えると南米なんて安いだけあって危ないんじゃないの?
と思われるところですが、
視力回復手術に関しては全然日本より進んでいる、
というか日本かなり遅れてる。
こっちでは当たり前のように手術がおこなわれているけど、
日本だとまだまだ全然一般的じゃない。
だから医師の技術もこっちの方がよいのでかなり良い環境といえる。
南米を旅していると本当にたくさんの人が手術を受けている、
でも特に問題なく旅も続けていられるみたいだし、
南米に来るまではそもそもそんなこと知らなかったし、
知ってからもあんまり気にしていなかったけど、
サンパウロでできると知ってからは通り道だし考えてもいいかなと思っていた。
チリのサンチャゴあたりまでおりてきたときに、
サンパウロで手術を受けた人にあって、
とても親切な先生がいることを知ったので、
一気に手術を受けてみる方に傾く。
決めてからはそれにあわせて早めに行動をすると共に、
コンタクトレンズの使用を10日ぐらい前からやめる。
サンパウロについたときにはまさに準備完了という状態、
手術をうけると1週間後にまた検査が必要なのでちょっと時間がかかるから、
サンパウロに着いたその日にさっそく予約をして検査をしてもらいにいく。
この検査というのは、
視力回復手術は角膜の一部をレーザーで削って屈折率を変えて視力を回復するというようになっている、
でも角膜が薄い人は失敗する可能性が非常に高いのでできない、
だいたい4,5人に1人はできないらしい。
手術ができる眼科はかなり綺麗なビルの12階にあり中もすごく綺麗、
私のイメージではブラジルの病院は適当な一軒家で衛星とかもさっぱり気にしないようなところを想像していた。
これだけよいとかなり安心感も増す、
ここは林先生という日系人の先生で日本語が完璧じゃないけど普通に会話はできるので言葉も問題なし。
さっそく検査をしてもらう、
機械で目を見て、そのあと瞳孔を薬で開いてまたチェックする。
結果はまったく問題なし、角膜も十分な厚さがあるので手術はできるとのこと。
手術の日取りの話になり、今日は木曜日なので金曜日は次の日が休みなので術後の検査ができないのでダメ、
先生が水曜日でいいかな?と聞いてきたので、
できるだけはやくしたいというと月曜日になった。
手術をまつ3日間の間はお金を集めるのに結構苦労した、
病院とかは現金のみらしく、しかもブラジル通貨のみなので、
キャッシングをするつもりがなんかブラジルはキャッシングできるATMがすくなくて、できてもかなりレート悪い。
キャッシュを変えたりTCを変えようとしたり意外と大変だった。
そして5月2日(月)手術当日。
なんかそれまでまったく手術受けるという感覚なくて、
実はこの日もうーん手術受けるの今日?というぐらい適当な感じ。
でもこれでメガネやコンタクトレンズとさよなら、
あの目の悪い状態の、
見えなさそうで・・・、さっぱり見えない
という感覚が名残惜しい
なんてことはまったくない!
でも夜景で目が悪いと裸眼で見ると光がかなり大きくなって見えて綺麗
というものももう見れなくなるんだなーと思うと感慨深い
こともさっぱりない!
とにかく見えるようになったほうがいいのでさっさと直ってくれ、というぐらい。
手術は別の病院でやることになっていて、
直接現地で午後7時に待ち合わせ。
手術後は目は見えるけどそんなによくは見えないので、
付添い人をつれてくるように言われていて、
同じ宿に泊まっている人についてきてもらう。
病院に行くとこれまたかなり近代的で、
日本のその辺の大学病院よりもさらにすごそうなところ。
これは全然大丈夫そうだ、
受付に行ってもらっておいた紙を渡す、
すこしまってなんか看護婦さんに呼ばれて、
変な機械で眼の検査をされる。
データがパソコンに瞬時に移されて、
看護婦さんはそれでなんかそうさしてデータをいじってる。
それはいいんだけど、
なぜか計算のときに計算機使ってるんだよねー、
それってなんに使ってるの?
まさか重要な計算じゃないよね?
ごめーん、計算間違えて視力5.0になっちゃった、テヘ。
良く見えるからいいでしょ?
でも1.0以下は見えないけど・・・
とかならないんだろうなー、
そもそもパソコンなんだからすべて自動化にできるもんじゃないのか?
その光景だけでもかなり不安感が増した。
データが出てまた待合室で5分ぐらい待って別の部屋に入ると林先生がいた。
そしてさっきのデータのプリントアウトをみて説明を始めた。
結論から言うと
手術無理!
ということだった。
説明によると、
前の検査ではOKでなぜ今回はダメかというと、
前の検査は簡易検査、それでもそれがOKならほとんどすべての人が大丈夫。
昔はそれだけで検査終了で手術していたんだけど、
どうも手術後に半年ぐらいしたら視力がまた悪くなってしまう人が結構いた。
なんでだろうといろいろ調べていった結果、
普通は角膜はだいたい均一の厚みを持っているんだけど、
たまに目の中心のあたりだけ角膜が薄くなっている人がいる。
ちょうど手術は目の中心の角膜を削って直すので、
その角膜が薄い人はかなり薄くなってしまう。
それが何でいけないかというと、
普通角膜は500~600μmぐらいの厚みがある。
手術ではそれの100μmを薄く剥ぎ取って、
その剥ぎ取った下の角膜をレーザーで削ってメガネのレンズのようにして屈折率をかえる、
そのあとは剥ぎ取った角膜をその上にかぶせて手術終了。
そのレーザーで削る量というのは視力によって変わる、
メガネと同じような感じらしく悪い人ほど多く削らなければいけない。
私は目がかなり悪いので多く削ることになる、
その結果として私の眼の中心の一番薄い部分の角膜は475μmぐらい、
計算としては
475(元の角膜厚さ) - 100(剥ぎ取り厚さ) - 135(削り厚さ)=240(角膜の残り厚さ)
となる、
この角膜の残り厚さの安全基準が250μm以上となっている。
なぜある程度の厚さが必要かというと、
目には眼圧というものがあり、
常にある程度の圧力がかかっている。
それが角膜が安全基準値以下の厚さになってしまうと、
内側の眼圧にたえられなくなってその薄い角膜の部分から目が変形していく。
目が変形すると当然また屈折率が変わるのでまた目が悪くなってしまう、
しかもただの近視ではなく、目がねじれるように変形していくので乱視を併発する可能性が高い。
そして当然だけど角膜がすでに薄いのにもう一回手術なんてしたらさらに薄くなってしまう、
したがって二度と手術はできないので永久にメガネかコンタクトになるとのこと。
これらのことは結構最近になってわかったらしく、
この新しい詳しく角膜の厚さを測る機械も6万ドルぐらいして持っていないところも多いとか。
左目は薄いけどそれでも270μmぐらい残るらしいので大丈夫との事だけど、片目だけ直ってもねー。
本当に手術できるかできないかのギリギリのラインで、
悪くなる可能性も5~10%ぐらいしかないので、
医者によっては大丈夫といってやってしまう人も多いらしい。
でも林先生は最低250μmだけどさらに安全を見て275μmぐらいないと手術はしないとのこと。
あと今のこのレーシックという角膜を削って直す方法では無理だけど、
最新の技術では同じように角膜を剥ぎ取るけどそのあとレーザーで削るのではなく、
コンタクトレンズのような薄いレンズを入れてそれで視力を回復するという方式が出てきているらしい。
これだと角膜が薄くてもまったく関係なくて誰でもうけられるし、
視力がもし変化した場合でもそのレンズを変更すればいいだけ、
ただ一度レーシックで角膜を削ってしまった人はもうそこに穴みたいなのができているためにこの方法はできないらしい。
ということで新しい方式ならできるようになるし、
今無理してやってまた悪くなったらどうにもならなくなるから今回はやめましょう、
ということになった。
林先生はまったくの素人の私に30分以上もかけて、
絵を描いたりしてこのように詳しく丁寧に理解できるように教えてくれた。
なんでここまでしてくれたか推測すると、
先に書いたように医者によっては手術をしてしまう人もいる、
だから私が先生の言うことを信用しない、または理解していないで、
他の医者のところにいってそこで手術してしまわないようにと、
わざわざ忙しい時間を割いて細かく説明をしてくれたのだろう。
私は手術ができないといわれたときもそもそもあんまりがっかりということはなかった、
まあできればもちろんやりたかったけど、
あんまり乗り気じゃなかったというか、
気構えがそんなになくてここまできていたので、
ああそうなんだ、とうぐらい。
そして林先生の話を聞いているときは、
逆にこれはラッキーだったなと思っていた。
もう1つの視力回復手術のメッカ「コロンビア」や日本がどうなっているのかわからないけど、
ここのような精密検査をやらないかもしれないし、
もしやったとしても医師の判断しだいではそのまま手術ということになっていた。
医者としては手術しなければ当然お金は入ってこない、
それどころかたぶんここの施設とかを借りているので、
やらなくてもある程度は払わなければいけないだろうから赤字になるぐらい、
だから本来はできるだけ手術をしたいはず。
そう考えると他の所だったら手術になっていた可能性は非常に高い。
それがたまたま非常に親切な良い先生にあたったので手術もしなかったし、
それどころか詳しい説明までしてくれて絶対に手術は危ないということもわかったし、新しい技術ができるのを待てばいいので他のところに行くこともない。
まさに危機一髪という感じで危ない橋を渡らないですんだ。
もともと日本でも受けようと思っていて時間がなくてうけれなかった、
日本だったら手術されてたかもと思うと、
サンパウロで目の手術を受けようとして本当にラッキーだった。
いやー、いい人って結構いるもんですねー、
医者なんてあんまり信用できないかと思ってたけど、
まさか地球の裏側のブラジルでこんないい医者に会うとは思わなかった。
ただ1つだけ問題が・・・、
手術代が片目1000ヘアルで両目で2000ヘアル、
あと検査代と薬代で200ヘアルなので、
現金で2200ヘアル用意したんだよねー。
約800USドル分のヘアルもってても使うかなー、
しかもそれを持ち歩いて旅行しなくちゃいけないんだよねー。
キャッシングとかのレートもかなり悪くて仕方なくおろしたりして用意したのに・・・
まあ視力回復手術失敗するよりは全然いいけどね。
こんなわけで
「南米でひそかに視力回復しちゃうぞ」
計画は失敗に終わりました。
いきなり視力回復してびっくりさせようと思ってたのになー。
免許証の「備考:眼鏡等」を更新のときに、
視力回復して裸眼なんでなくして!
といってみたかったんだけどなー。
まあ新しい手術方式がでるのをまつことにします。
でもそれも日本だとたぶん50万円とかすごく金かかるんだろうなー、
数年後にまたサンパウロに手術しにもどって来るかな・・・
もしこれから視力回復手術をしようと思っている方は、
この話を参考にちゃんと詳しい検査をしてもらいましょう!
まちがっても簡易検査だけで手術受けちゃダメ、
なんかグルグル模様の変な形の機械でチェックしてもらいましょう!


あと測定結果を見せてもらって自分でも計算したりして、
ちゃんと角膜厚さの残りが250μm(できれば275μm)以上あるかチェックしましょう!

投稿者 nabe : 2005年05月03日 22:55
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