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2005年06月01日

48時間移動2 2日目 『ベネズエラ脱出大作戦!』

『ついにドル抜き荷物検査にあう!』

5月31日

朝3時過ぎぐらいからやたら寒くなり始める、
標高が1000mぐらいになったために気温が下がったので風がかなり冷たくなったようだ。

もともとボロいバスだしほとんど寝れたもんじゃないんだけど、さらに寝れなくなる。

そして午前6時にバスがまた止まる、
でも今度はターミナルではない。

普通に道の真ん中みたいなところで止まっていた、
さてこれは何かなと思っているとバスに乗っていた人たちがどんどん降りていく。

どうしてなのか隣のお兄ちゃんに聞くと、

ADUANA

といわれた、
ADUANA?
税関のことだよな?
なんで国境でもなんでもないところで税関が?

まあ降りなければいけないことは間違いないようで、
皆さん列を作って並んでいる。

ちょっとうとうとしていて寝ぼけた感じだったけど、
降りようと席を立つときにハッと思い出した。

よく考えたらここは腐った国ベネズエラ、
税関なんてかなりやばいところ。

うーん今バスに持ち込んでいる手荷物は持ってかないほうがいいな、
ドルとか貴重品いっぱい入っているから、
いざというときに困るだろう。

手荷物には鍵がかかっているから見つかったからといってそのままあけることはできないはず、
それにこのバスはボロいだけあってシートを倒した状態にしておくとシートの下に何かあるかなんてさっぱりわからない、
よっぽどしっかり見られて、もし見つかったら忘れてたといっておけばいいだろう。

ということで手荷物はバスの中に残したまま降りる。

そしてバスの下に入れてあるバックパックをもって皆さんが並んでいる列の後ろに並ぶ。

少し待ってやっと荷物チェックが始まる、
するとなぜか私だけ係員の軍人にこっちへこいといわれる。

別に何の怪しいところもないし、
他にも何人かピックアップしているわけではなく、
本当に私だけ。

やばい!
最後の最後できてしまった!

無視するわけにもいかないし、
しょうがないのでついていく。

遠くの別室に連れて行かれるのかと思ったけど、
不幸中の幸いでこのチェックしているところのすぐ裏の小さい小屋で、
他の人から見えないけどドアを閉められてとかではなかった。
さらに3,4人とかじゃなくてこの私を呼んだ1人だけだった。

そしてこの22歳ぐらいのかなり若い軍人による荷物検査が始まる。

とりあえずチェックするのは、

財布

他の人さっぱりチェックされてないぞそんなの!

まあいい、見たければ見ろ!
どうせもうベネズエラ抜けるから全然入ってねーよ。

財布を見たあとは、
ポケットの中身とかを全部出せといわれた。

だからなんで私だけそんなチェックなんだよ!

まあこれも貴重品なんて入ってねーよと出してやる。

なんかパスポートとか見てたよ、
たぶんここにドルとか入ってないかチェックするだけだろうけどね。

そしてやっと本当に荷物検査が始まる。

といってもこれももちろんただのドル探し、
なんか荷物をだしてはどうでもいいようなものをチェックしてた。

とくに小物入れとかはかなり興味示してたねー、
いちいちちゃんとあけてチェックしてたなー。

でもバックパックの中身とかをすべて出してというわけではなく、
出しては元に戻したりしていて結構甘いチェック。

でも念入りにチェックしていく、
実はこのバックパックにも200ドルぐらい入ってるんだよねー、
でも見つかったとしても100ドル札だから抜くことはできないけどね。
まあ賄賂を要求されると困るなー。

他の乗客はどんどん荷物検査を終えてバスへと入っていく、
でも私のチェックは全然終わらない、

なんでだよー!
とか日本語で文句言ってやるけど、

たまに反応して怒ったりするから、
かなりやりにくい。

スペイン語を話せるかと聞かれて、
ちょっとだけと答えておく。

さらに、
他にバックを持ってないか?
と聞かれたので、

うーん、なにいってるの?
わかんないよーん!

というようにジェスチャーで示してやる。

また他にバックはないのか?
ときいてきたので、

うーん、シー(はい)
とよくわからないふりして適当に答えてやる。

すると他にはバックはないということになったみたい。

でもねー、
バックパック調べられているときに、
パソコンのマウスとか出てきてるんだよねー、
あとデジカメのメモリーも。

そして旅行者がほとんど絶対に持っているはずのカメラが出てきてないんだよねー、
私のポケットからも出てきてないしねー。

貴重品とか入ってる袋も出てきてないし、

どう考えてもあるでしょ!

でもベネズエラ人は、

すごーーーく馬鹿

なのでそんなこともわかりません。
まあこの場合はわからないほうが良いので、
ベネズエラ人の馬鹿さに助けられたともいえる。

まあ教養のないバカな軍人だからこんなことをしているともいえるけどね。

20分ぐらいたっただろうか、
さすがにバスの乗客の荷物チェックが終わってしまった。

置いていかれても困るので、
どうするんだ?
とバカ軍人にきくと、

ちょっとまっていろ、
といってバスの運転手にもう1人いるからまっていろといっていた。

おいおい、それはもう時間切れじゃないのか?

まだ続けるのかよー、しつこいなー。

するとなんか上司みたいなのがやってきた、
白髪だし55歳ぐらいだろうか、
ああ、これでやっと終わりかな、
と思ったら、

マネーベルトないのか?
といってきた、

お前もかよ!

というかお前が親玉か?
だからこんなことしてるのか?

マネーベルト?そんなもんねーよ!
と日本語で言ってやる、

まだ聞いてくるので、
ないよ、ほら!
とTシャツをめくって腹を見せてやると納得した。

実はマネーベルトはもう強盗とかこういう人たちに非常に有名でさっぱり役に立たない、
ということで本当に私はそもそも持っていない。

まあ強盗とかにあったらどうせとられるし、
貴重品はパスポート以外はバックパックに入れてホテルにおいてくるからもちあるかない。

ホテルで盗まれるということもあるけど、
強盗にあう確率とたぶんそんな変わらない気がする、
今のところどっちもあってないし。

腹に常にベルトを巻いている不便さを考えると、
こっちの方が楽でいいかなというのが私の考え方。

すこしこの上司の軍人と話しをして、
この人はでていった、
すると若いバカ軍人の方もそれについていくように出て行った。

そして私もどうなるんだと外を見てみると、
なんか他に3人ぐらい増えていて5人でなんか話してる。

やべー、さらに増員か?

と思ったら、
なんかあの上司が若いバカ軍人に何かを言う、
するとバカ軍人がもういっていいと手であっちいけみたいに合図した。

どうやらあきらめたみたい、
さっきまであんなに一生懸命バックパックの下の方からとか出して探していたのになー、
そしてその出した荷物がまだ机の上に一部散乱してるんですけど・・・。

でもここでそんなことを追求していても始まらない、
これはさっさと逃げるに限ると、
とにかく大急ぎで適当に荷物をバックパックに入れてそそくさと逃げる。

そしてバスに戻って手荷物を見ると、
あけられて様子もなくそのままイスの下においてあった。

ここでチェックしてもいいけど、
人がいっぱいいて細かいチェックなんてとてもできそうにないし、
まあどうせ盗まれていたら今更取り返せないのだから同じこと。

ということでそのままにしてバスはまた走り出す。

30分ぐらいでバスは国境の町サンタエレナにつく。

降りて手荷物をチェックするけどもちろん何にも盗まれていなかった。


したがってこんなときは、

1.貴重品は隠す・持っていかない
2.言葉がわからないふりをして都合の悪いことは答えないか嘘を言う
3.必ず路線バスなどの公共交通機関を使う

この3つを守るだけでもだいぶ違います。
ちなみに私のバックパックの200ドルは、
そこまで大げさに隠してあるわけではなく、
逆に簡単に見ようと思えば見れる

ニット帽の中のお守りの中

にあります。

ニット帽はチェックしないねー、
見た目でもニット帽ってわかるからドル探すには意味ないように見えるからねー。

あと手袋の中の指の部分もなかなかお勧めかなー、
さすがにそこまでチェックするとなるとまあどこに入れておいてもすべて見つかるね。

まあこんな感じでとにかく裸にされることなくなんとか抜けることができた。

でももちろん軍人不信になったので、
このあとはベネズエラの軍人を見ると今まででも避けていたのに、
さらに避けるようになった。

しかしベネズエラもあと数時間で終わり、
もう大丈夫だろうと思っていたけど、
とにかく抜けるまでは絶対に気が抜けない国。

そしてそれはすぐ証明されることになる。


『タクシー強盗?』

サンタエレナに7時過ぎについて、
ここからブラジルの町ボアビスタか最終目的地のマナウスまでのバスがないのか聞いてみる。

するとちょうど8時にマナウス行きのバスがあるらしい、
直行便なので国境の手続きとかも簡単そうでよい、
でも行きに来たように自分で国境を越えたりしていくよりはUS15ドルぐらい高い。

でもこの腐った国ベネズエラで国境を越えたりするのは大変そうなので、
多少お金が高くても全然良いのだけど、
問題はバスが午前0時に到着すること。

あのなにもないすごく小さいマナウスのバス停にそんな時間についてどうする?

そんな時間からバスで市内へと向かうのはいくらなんでも無謀だし、
タクシーでいくのだってタクシー強盗があるから怖い、
そしてタクシー代とホテル代でさらにかなりお金がかかる。

それなら当初の予定通り来たように自分で国境を越えたほうがよい、
このターミナルからブラジルの国境まではタクシーで15分ぐらいで、
そこからボアビスタという町まで3時間のバス移動で、
ボアビスタからはマナウスまで12時間ぐらいのバスがでている。

くるときに調べてたところ、
ブラジルの国境からボアビスタまでのバスは1日朝昼晩の3便、
これからだと一番早いのが昼の午後2時半の便、
これだとちょうどボアビスタからマナウスまでの夜行便に乗れる時間なのでちょうどよい。

ということでまだまだかなり時間がある、
本当ならこんな腐った国からさっさと逃げ出したいんだけど、
ブラジルの国境の町は何にもなくてしかも暑い。

ここは標高が1000mぐらいあるので赤道直下の割には涼しく、
ターミナルも綺麗でなかなか良いところ。

今出てしまうと向こうで6時間ぐらい待たなければいけない、
そんなにあんなところで待つのもなんなのでここでしばらく時間をつぶすことにする。

日記を書いたりハガキを書いたりして3時間ぐらい時間をつぶす。
さてそろそろ移動しようかなーと思ってターミナルに止まっているタクシーのところに行く。

そしていくらかきくと20000Bsといわれた、
まえにここでタクシーに乗ったときに10000Bsぐらいで国境まで行くと聞いていたので、

高いぞそんなの!

というけどなかなか下がらない、
そしてターミナルで厄介なのが、
他にもタクシーはいくらでもいるけど交渉できるのが列の一番前のタクシーだけということ。

このタクシーのドライバーなんか悪そうな顔してるしねー、
5分ぐらい粘ったけどやっぱり下がらない。

どうしようかなーとふと後ろを見ると、
私のバックパックと手荷物が置いてあるベンチのところに軍人2人が座ってる。

どこに座ってんだよお前ら!

ベンチなんてほかにいくらでもあるだろ!

ちょっと交渉するだけでいけると思ったので手荷物にも鍵をかけていない、
あわててもどって荷物を持ってくる。

すでに抜かれているかどうかもわからないけど、
まあどうせ取り戻せないので同じこと。

そしてあきらめてセントロまでいって、
どうせセントロのイミグレーションでスタンプをもらわなければいけないので、
もらってからまた別のタクシーがいくらでもいるはずなので、
そこからまた乗ればいいだろう。

といことでこのタクシーでセントロに行くことにする、
それでも5000Bsと高かったけどここも軍人が増えてきてやばそうになってきたし、
高くても逃げた方がいいなということで、
乗ろうとして荷物を後部座席にのせようとするとトランクに入れろといわれる。

そんなところに入れたらいざというときに逃げれないだろ!

後部座席でいいだろ!というけどだめで仕方なくバックパックだけトランクに入れる。

そして乗ろうとしたらなぜか他にもう1人乗っている、

なにそれ?

なんでこいつのってるんだ?
ときくけど、

いいからのれ、のれ、
といってくる。

何馬鹿なこと言ってるの、そんなの乗れるわけないじゃん!
トランク開けろ、乗らないから荷物返せ!
といって荷物を回収すると、

このタクシーはさらにもう1人乗せてそのまま走り去っていった。

なにそれ、タクシー強盗するつもりだったのか?
詳細は不明だけど結構やばい状態だったかも、
なにせ腐った国ベネズエラだからねー。
タクシーといってもすべて白タクでかってにTAXIとステッカーつけたりしているだけのものがほとんどだからなー。

あと少しで逃げれるというのに本当に大変だなこの国、
次のタクシーのおっちゃんは15000Bsでいってきて、
見るからに人がよさそうだったのでこれならもうこのままこんな国から早く逃げた方がいいな、言い値で乗る。

『最後まで大変なベネズエラ』

とりあえずセントロにあるイミグレーションに行く、
いつもならタクシーにバックパックは置いていくけど、
貴重品の入っている手荷物は持って行く。

でもここはベネズエラ、
イミグレーションの軍人とかがまた荷物検査と称していろいろやってくるかもしれないので、
はじめてタクシーにすべての荷物をおいて離れる。

この運転手のおっちゃんはいい人でこっちだこっちと連れて行ってくれて、
一緒にイミグレーションまできてスタンプをもらうのを待っていてくれた。

まあここのオフィスは全然危なそうな雰囲気はなく、
おばさんとかも働いているので大丈夫みたい。

何の問題もなくスタンプをもらってこれでベネズエラから脱出できる。

またタクシーに乗ってブラジルの国境の町へと走り出す、
そしてあと少しでブラジルの国境を越えるというところで、
またベネズエラの税関があった。

よりによって最後の最後でまた税関かよ・・・、
行きはここは素通りで、
先につかまった税関もサンタエレナのバスターミナルに税関があり、
ここで先にチェックを受けていたためにノーチェックで通れた。

入るのはやたら簡単なのに、
でるのはやたら難しい国ベネズエラ。

そして現地人の乗用車とかは全然ノーチェックで抜けているのに、
私はしっかり止められて降りて荷物をもってついてこいといわれる。
さすがに今回は手荷物を隠すことはできなくてバックパックと両方持っていく。

またかよー、
ここは裸にされるのかな・・・

タクシーを降りて15mぐらいあるくとなんか小屋みたいなのがあった。

やばい!
これドア閉められたら外から見えないぞ!

いよいよ裸になるのか?

とおもったらちょうどこの部屋がペンキを塗っている最中で使えなかった。
するとそのすぐ脇にあったテーブルに荷物を置けという。

そこにおいて荷物検査が始まる、
でもここは通る車からも丸見えだし、
タクシーのおっちゃんも近くで見てくれていた。

そのせいなのか全然普通の検査だったけど、
やっぱり結構細かくて小物入れとかはあけてみていた。

お金が入っている小物いれとかも見ていたけど、
ちょっとみておわりだった。

まあ一応偽装工作をしてあり、
ちょっとみただけではパスポートのコピーとか住所、連絡先などの紙の束、
そしてペンケースのように見えるようにいっぱいペンとか入っているので、
わからなかったのかもしれない。

それでも10分ぐらいチェックをしている、
うーん旅行者だけにするのは何でなんだ?
どういう理屈なんだ?
むしろ現地人のほうがチェック厳しくていいんじゃないの?

チェックしているのはまた22歳ぐらいの若い軍人、
この人もスペイン語しか話せなかったので、
またスペイン語をわからないふりをしておく。

するとまた上司みたいなのがやってきて、
今度は英語で話しかけてきた。

英語もわからないふりをしようかと思ったけど、
世間話みたいだったのでちょっと話をしておいた。

そんなことをしていたらチェックも終わって開放された、
これでやっとベネズエラから脱出できる!

荷物を持ってタクシーの方に歩いていくと、
おっちゃんがここの軍人と世間話している。

おやじ!
はやくしろ!
いくぞ!

とせかしてタクシーに乗せて走り出す。

5分ぐらいでブラジルとベネズエラの国境について、
そのまま3分ぐらい走ったらブラジルのイミグレーションにたどり着いた。

やっと、なんとか無事に南米最悪の国ベネズエラから脱出できた、
最後の最後でやたら大変でかなりつらかった・・・。

もう二度とこないよベネズエラなんて!
(ベネズエラを旅した99%の旅行者はこう思うと思います)

そしてブラジル入国のスタンプをもらう。
こっちはいたって平穏な雰囲気、
イミグレーションのおじさんも全然優しいし、
やはりブラジルはいいところだねー。

『ついに荷物を盗まれる!?』

タクシーはバスターミナルまで走っていく。

ターミナルでタクシーを降りてお金を払う、
まだ11時ぐらいなのでバスを待つかなーと思ったら、
タクシーの運転手が声をかけてくる。

ボアビスタまで20Rだけどのらないか?
といわれた、

たしかバスだと15Rなのでそんなに高くはない、
どうも4人乗せていくので安いみたい。
時間的にはバス3時間に対してタクシー2時間、
でもどうせ早くついてもマナウスまでの夜行便は午後6時過ぎぐらいからなのであんまり意味がない。

ただ前にマナウスであったベネズエラから来た人は、
ボアビスタからマナウスまでのバスがやたら混んでいてあやうく2日待ちになるところだったといっていたので、
まあ早くついてチケットだけ買っておくのもよい。

ボアビスタはさすがにここよりはまだ大きいし、
ちゃんとしたバスターミナルがあるのでこのタクシーに乗ることにする。


タクシーの乗る前にトイレに行く、
運転手が私のバックパックをタクシーのトランクに入れる、
そしてこのタクシーだぞと私に合図をしてくれた。

そしてトイレに行ってでてくると、
そのタクシーが止まっていたところにいない!

トイレなんて1分も入っていない、
あわてて通りに出ると、

ちょうどタクシーが向こうへと走っていくところだった、
もうちょっと距離があってナンバープレートとかは見えない。

やられたー!

ブラジルに入って緊張がとけてすっかり油断してた!

なんでバックパックなんてわたしちゃったんだ、
これは本当にまいったぞ。

まさかベネズエラでてすぐにやられるとは思わなかった。

連続移動の上にベネズエラは緊張の連続で精神的にも疲れていたから、
本当に何にも考えないでバックパック渡してしまった。

よく考えたらトイレに行ってから、
自分でタクシーのところまで行ってトランクに入れればよかった。

いつかやられるというのは南米に来たときから覚悟はしていたけど、
いざやられてみるとやっぱり結構あせるものです。

これは警察に言わなければいけないか?
でもポルトガル語なんて話せないぞ、
いやそれよりもあのタクシーの知り合いいないのか?

どうしようとウロウロしていると、
親切なブラジル人はすぐに声をかけてきてくれる。

さっそくあそこにとまっていたタクシーしらないか?
と聞くと、

あそこに止まっていたタクシー?
誰のだったっけ?
と他の人に聞いてくれた。

するとその中の1人が誰々だよといってきた、
名前は聞き取れなかったけどこの際それは問題ではない、

あいつの仲間か!
はけ!
あいつのアジトをはけ!

といおうと思ったが、
そんなポルトガル語はなせるわけもない、
とにかくどこにいるか聞こうとしたら、

おじさんが声をかけてくる、
そのおじさんは私がタクシーに乗らないか?ときかれたときに一緒にいた人、

おじさんもなんか盗まれたのか?

と思ったら、
今他の客を探しに行ったからここで待っていれば戻ってくる、
といわれた。

なんだ他の客って、
私があの運転手に聞いたときは今すぐでるっていってたぞ?

ラドロン(泥棒)だよ!
あいつぜったいラドロンだよ!
ポリスどこだよ!

とかいってたらこのおじさん苦笑いしていた、
おっちゃんは何にも盗まれてないかもしれないけど、

こっちはバックパック丸ごといかれてんのやで!
しかもバックパッカーのバックパックは生活用具一式、
それは家を盗まれたのとかわわらんのやで!

とでもいってやりたかったが、
ポルトガル語で話すのは大変だし、話せるかどうかも微妙、
そしてこのおじさんに文句言っても何にも代わらない。

5分たっても戻ってこない、
10分たっても戻ってこない。

こりゃやっぱりやられたな、
まったくしらないタクシードライバーにバックパックを預けるなんて、
これはちょっと私があまりにも迂闊すぎた。

盗まれても当然といえば当然、
こんな風にちょっとした隙で荷物を盗まれるんだなー。
とあきらめかけていたら、

15分ぐらいたったころにタクシーが戻ってきた、
戻ってきたときは私はタクシードライバーの顔もそんなによく見てないし、
タクシーも緑色の乗用車というぐらいの記憶しかなくわからなかった。

でも一緒に待っていたおじさんがこれだと教えてくれた。

運転手が降りてきたので、
とりあえずトランク開けろ!
といってあけさせる、

みるとちゃんと私のバックパックが入っていた、
鍵もちゃんとかかっているしたぶん盗まれていないだろう。

かなりあせったけどどうやら無事だったようだ、
そしてタクシーはボアビスタへ向けて走り出す。

このタクシー結構ボロくてエアコンかからなくて、
窓を開けて走るんだけど後部座席の窓はあけれなくてちょっと暑い、
そしてやっぱり大人三人が後ろに乗るのは結構つらい。

2時間かー、長いなこれは・・・。

と思っていたけど、
前日の寝不足とこう何回も問題ばかりおきていて精神的にもかなりつかれきっていて、
15分ぐらい寝ては5分おきてでもいつの間にかまた気を失っている。

ということを繰り返していたら一瞬にして2時間が過ぎていた。


『やはりブラジルは良いところ』

ボアビスタのバスターミナルに午後1時過ぎに着く、
さっそくマナウスまでのバスのチケットを買いにいくと、
午後6時から1時間毎に何便かあった。

だいたい12時間かかるので午後6時にでると朝6時につく、
そのころにはちょうど日が昇っている。
マナウスに着いたらセントロまで市バスで移動することになるので、
朝のラッシュが始まるとでかいバックパックを持っている私にはつらい。

それに遅い便にするとさらに待ち時間も増えることだし、
そろそろかなり疲れてきたことだし早くホテルについてやすみたい。

ということで一番早い午後6時の便のチケットを買う。

それでもまだまだかなり時間がある、
本当ならこの時間でボアビスタの町を観光するところだけど、
普通のバスターミナルなら有料の荷物預かりがあるけどここにはない、
この町はかなりしょぼくて見所があるようには見えない。

まあ前に来たときも同じ状況だったので、
今回もそのままバスターミナルで待つことにする。

でも腹が減ったので外に出てちょっとあるいたところにある、
シェハスコリア(ブラジルにはすごくいっぱいある)という日本ではバイキング、ビュフェと呼ばれる食べ放題の店に行く。

ここは9Rで食べ放題で、
肉も結構良いものでかなりおいしかった。

ベネズエラは食べ物もかなりお粗末でたいしたものは食べられないので、
久しぶりにおいしいものが食べられたとよろこんでついついいっぱい食べてしまう。

ちょっと動けなくなるぐらい食べてしまい、
バスターミナルに戻ったらもう午後2時半だった。

日記を30分ぐらい書いて、
どうせこの移動の間は待ち時間がいっぱいあるだろうと思って、
ベネズエラのギアナ高地観光のときに買っておいたハガキを書く。

休みながら書いていたこともあって結構時間がかかる、
ちょうどこのバスターミナルには小さいけど郵便局も入っていてそのまま出せるので書いたものを持っていく。

ベネズエラのハガキをブラジルで出すのもどうかと思うけど、
今回は結構枚数を書いた、
そしてベネズエラは日本までの切手代が高い、
というかブラジルが以上に安いといった方が正しいのかな?

ベネズエラは1枚だいたいUS1ドルぐらい、
まあ南米の物価水準からしたら高いけど、
他の南米の国とかでも大体それぐらいだった。

でもブラジルは違います、
南米一物価が高いのにもかかわらず、
ベネズエラの1/3の値段でおくれてしまいます。

もしかしたら世界最安かもしれないねー。

郵便局に行くと小さいのでおじさんが一人いるだけだった、
さっそくハガキを渡して日本まで

Economicoで!

という、

よくわからないんだけど、
Economico(ポルトガル語)=Economy(英語)
で安いという意味で、
これだと通常の郵便の半額の値段で送れる、
多少届くのが遅いらしいけどまあそれも1週間が10日になるとちょっとなので全然問題ない。

でもハガキにEconomicoと書いてあるのに、
ちゃんといわないと普通の値段で請求される。
ブラジル人もあんまり使わないのだろうか?

するとおじさんが、
Economico?
それだと時間がかかるよ?
といってきた、

どれぐらい?
そんなに変わらないでしょ?
どうせまだ1ヶ月ぐらい旅するから大丈夫。
といっておく、

1枚0.85Rだから11枚だと、
計算機で計算しようとしていたので

9.35Rだよ、
といってあげる。

すると、
計算速いなー、
「そろばん」やってるのか?
といわれた。

そろばん?
おじさん「そろばん」しってるの?

ああ昔ちょっとやってたんだ、もう忘れたけどね。
日本語もちょっとだけ話せるぞ。

おはよう、こんにちは、さよなら、ありがとう

といろいろ日本語で言ってきた。
そして「Fale Portugues?(ポルトガル語はなせますか?)」を日本語で教えてくれといわれる。

せっかくなので教えてあげる。

このおじさんはスペイン語が話せたので、
ついでに私もポルトガル語をスペイン語からいくつか変換してもらっておいた。

こんなことをしていたら30分ぐらいたっていた。
なんかここの郵便局は午後4時半で終了で、
私はちょうどぎりぎりに入ったからとっくに営業時間終了してるんだよねー。

ちょっと郵便局に入っただけでもこんな感じになるのがブラジル、
本当にいい人多い、
あの腐った国ベネズエラから来るといっそうそう感じる、
ちょっと感激しちゃったぐらい。

あとはバスが出るのをまた座って待つ、
午後5時45分になってバスがきたのでのろうとしたら、
なんかちょっと向こうの方で銃らしきものが見えた。

え?
なにそれ?
見間違えか?

なんか2人組に2人組が銃を頭に突きつけている、
そしてそのまま突きつけられたほうはうつぶせになった。

なんなの?
強盗にしてはいくらなんでも大胆すぎないか?

そのあと手錠をだしてかけていたので、
どうも捕り物だったみたい。

でも私服警官でジーンズとかはいているからわからないよねー、
本当に何が起きたのかと思った。

そしてそういえばブラジルも南米の中では治安が悪いところだったと思い出す。

やっぱりまだまだ気を抜いてちゃいかんね。

午後6時ちょっとすぎにバスは出発する、
ここが始発で乗っているのは10人ぐらいだった。

しばらく走ってどこかに止まり、
またはしってとまりと進んでいく、
そして午後10時ぐらいに大量に人が乗ってきて満員になる。

このバスはブラジルにしてはあんまり良くないバスだけど、
それでもベネズエラで乗ったどのバスよりも良かったかなー、
ちゃんとエアコンも効いているしね。

相変わらず聞きすぎでめちゃ寒いけど。

まあ寒さ対策は完璧なので大丈夫、
かなり疲れていたので相当良く眠れた。

夜寝ている間に北半球から赤道を越えてまた南半球へともどっていった。

投稿者 nabe : 2005年06月01日 15:48


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