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2005年06月20日

料理の鉄人再び

もう南米では仕事はない

そう思って引退した料理の鉄人ですが、
再び仕事ができました。


物価が南米一高いブラジルは、
唯一食事だけはやたら安く済む。

町のあちこちにポルキロ(Por Kg)というグラム単位の量り売りの店がある、
ビュッフェみたいな形式になっていて、
好きなものを好きなだけ皿に取りその重さでいくらというように売ってくれる。

だいたい100gが1.1~1.5ヘアルぐらいで、
500gでも6,7ヘアルもあれば十分でお腹いっぱいになる、
2.5ヘアルが100円ぐらいなので250円ぐらい。

物価の高いブラジルではこれは非常に助かる、
そして普通においしいのでこんな状態で鉄人の仕事なんてあるわけない。

と思っていたのですが、
ブラジルに入って中央平原部を上がっていくときは全然問題なく、
そのままベネズエラまで行ってまたブラジルに戻ってアマゾン川を下り、
ブラジル北東部の町ベレンまでたどり着いた。

でもここはいままでのブラジルとは全然違っていた。

夜は午後6時過ぎてくると人が減りだして、
8時には全然いなくなってとても歩ける状態じゃなくなる。

それにそもそも店が午後6時をすぎるとほとんど閉まってしまう、
なので食べに行きたくても食べることができない。

高い店ならやっているだろうけど、
そんなところまで歩いていくのもそもそも危ない、
そして高いから行く気にもならない。

このあとの町もベレンほどじゃないにしても、
夜は店がやっていない、歩くのは危ないという状態、
これまではまあ昼にいっぱい食べておけばいいやということで、
1日1食で過ごしていた。


そしてサルバドールへとたどり着く、
ここはブラジルで一番危ない都市といわれているところ、
黒人さんがいっぱいいて銃とか持ってるらしい。

こんなところ出れるわけないねー、
そしてサルバドールには日本人がいっぱい泊まる宿があり、
そこにいくと冷蔵庫とキッチンがあった。

いままでどおり1日1食でもいいけど、
日曜日が間にある。

これまでの傾向からすると日曜日は店が一切やっていないはず、
となると食事すらできない。

それならキッチンもあることだし・・・


ということで鉄人に仕事ができて再び料理をすることになりました。

といって本格的にはやらなくて日曜日と夜にお腹がすいたときに作るぐらいの予定だったけど、
日曜日は予想外に観光都市だからか店がいっぱいやってて昼間は食べれてしまった。

でもサルバドールについてすぐに食材を買い込んでしまった、
もうあと4日ぐらいしかいないし、捨てるのはもったいないから、
ということでサルバドールについて3日目の日曜日の夜についに料理を作ってみることにした。


今日のメニューは

パスタ

ブラジルはスーパーというものがほとんどなく、
現地人はどこで食材を買っているのだろうか?というぐらいない、
しかもサルバドールは観光の町なのでいっそうなく、
ちかくにあった小さい食料品店で調達できるものというとこれぐらいしかなかった。

でもさすがにこれだけだといまいちなので、
その他にコーンとツナの缶詰と卵を買っておいた。

卵はこのままおいておいても食べなさそうなのでゆで卵にする、
それように鍋でお湯を沸かす。

さらにパスタ用に大きい鍋でお湯を沸かす、
塩がおいてあったのでちょっといれておく。

その間にコーンの缶詰をあける、
これはそのまま食べれるのでつまみ食いをしながら料理をしていく。


卵用の鍋が沸騰したので卵を入れることにするのだが、
ここでふと疑問が、

あれ?
これもう沸騰していて熱いんだけど卵どうやって入れるの?

そっと入れてあげたいけど熱くてとてもじゃないけど無理、
うーん、これってうえから落としてやればいいのかなー、
水が入っているからゆらゆらとゆっくり落ちるのかな?

まあいいや、やってみよう

ガチャ

あ、ヒビ入っちゃった・・・

しかも中から白身が出てきてそれが白くなってる、
あわててお玉ですくいだす。

やっぱりダメか、
よく考えれば(考えなくても)そりゃ勢いよく落ちるよね、
あきらかに比重でかいもんね。

ゆで卵を作るときは卵は鍋にお玉で入れる

また1つ勉強になった。
残りはちゃんとお玉を使ってそっと入れておきました。
(うーん、そんなことしなくても最初から入れておけばよかったのかな)

割れてしまったものはしょうがないので目玉焼きにする、
フライパンに油を引いて目玉焼きを作る、
やたら黄身がでかくてちょっと不気味だったけどまあそれなりの目玉焼きができた。

そんなことをしているうちにパスタ用の鍋が沸騰したのでパスタを入れる、
いつも作りすぎてあまるので今回は少なめにする。

さすがにそろそろ慣れてきたので適当にかき混ぜながら試食して硬さを確かめる。

それをしながらそういえばゆで卵はどうなったのかな?
と鍋のふたを開けてみてみる。

まあ普通に沸騰している、
ここでまた疑問が、

ゆで卵ってどれぐらいの時間でできるの?
10分ぐらいなのかなー、
でもそもそもここには時計がないから時間とかさっぱりわからない、
まあでも茹でるだけだから焦げるとか何にもないし、
長くやっておけば間違いないか。

とまたふたをしてそのままにしておく。


パスタが良い硬さになったのでお湯を捨てる、
いつもならこの状態でパスタソースをかけて終わりにしているけど、
これだとソースが冷たくてパスタがすぐ冷たくなりおいしくない、
そしてうまくあわさらないということが修行の末にわかったので、

浅い鍋にうつして油をかける、
そしてそこにパスタソースをかけて暖めながら混ぜる、
これでおいしいパスタができるはず!

ということでそれをやるのだけど、
ここで大問題が発覚!

今回はパスタソースがなかったので、
トマトソースかケチャップでうまく味付けをしようと思っていた、
そこでトマトソースを買ってきていたんだけど、

あけてびっくりトマトジュースだった・・・

紙パックのトマトソースなんてちょっと変だとは思ったんだよねー、
でもジュースなら他のオレンジジュースとかが別のところに集まっていたからそこにあるだろうし、ソースでしょ?

という感じで買ってきたのだが、
まさかどうやら予想に反してトマトジュースだけわざわざ別に、
しかもパスタの近くにおいてあったようだ。

なんでだよー、まちがえるじゃんよー。

まあポルトガル語が読めるブラジル人なら大丈夫なのかなー、
せめてジュースとか何とか書いておいてよ・・・。

うーん、困った、
このままでは味なしのパスタになってしまう、
しかしトマトジュースで味付けできるのか?

ジュースとソースの違いは濃度が違うだけなのかなー、
それだったら大量に入れれば水分が飛んでソースと同じになるのでは?

まあやってみるしかないか・・・

ということでトマトソースで味付けをしてみる。
入れても入れてもなかなか味がつかないので150mlぐらい入れてやるとやっと味がついた。

とにかくこれだパスタも完成。


さあじゃあ食べてみるかなと思ったら、
そういえば卵を茹でていたのだったと思い出して、
鍋のふたを開けてみてみると、
なぜか水面に白い膜が、
なんなのこれ?

お玉を使って卵をあげてみると、
全部ヒビはいって中身が飛び出しているものもあった。

茹ですぎなの?

ゆで卵って茹ですぎると割れちゃうものなの?

うーんゆで卵も難しいねー(鉄人には)。

まあでも食べれないことはないので、
そのまま出す、3個作ったので1個だけ食べて2個は朝食用にする。

そしていよいよ試食?です!


とりあえずコーンを食べる、
さすが缶詰だけあっておいしいです。
これが一番おいしかったなー。

そして次は目玉焼き、
まあこれも見た目はちょっとだけど味は普通だった。

さらにゆで卵、
形が良いものを選んだのでこれも普通、
まあゆで卵をまずく作るという方が難しい。
(でもそれができてしまうのが鉄人、まあ形だけだけど)

そして最後にパスタ、
その味は・・・

まずい!

相当にまずい!

なかなかパスタをここまでまずくするのは難しいぞ!

というぐらいまずかった。
やはりトマトジュースでの味付けが良くなかったようだ、
無理やり水分を蒸発させている間にパスタがのびてた、
のびたパスタはめちゃくちゃまずい、
そこへトマトジュースの味付けなのでさらにまずい。

不幸中の幸いは、
パスタの量が少なめだったことかな、
なんとか無理やり食べきることはできた。


こうして鉄人の本領を発揮しまくりながら鉄人の再起戦がおわった。
まあもう旅もあと少しだし、
ここでたらまた普通のホテルばかりなのでキッチンなんてないし、
今度こそ鉄人は本当に引退かな。


本日の教訓

1.ゆで卵を作るときは卵は鍋にお玉を使ってそっといれる
2.ゆで卵は茹ですぎると破裂する
3.トマトジュースでパスタに味付けしてはダメ

の3つでした。



今日の鉄人の料理

投稿者 nabe : 2005年06月20日 15:36


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