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2005年08月15日

第九話 「追憶」


北の国から '05 8月15日(7日目・月)
第九話 「追憶」


8月15日の写真

今日は出発の日なので朝8時に起きる。
そして自転車を積んだり、ポリタンクに水を補給したりして出る準備をする。

朝食をちょっと食べて9時半過ぎに別れの挨拶をして出る。

少し走るとセルフのガソリンスタンドがあり121円/Lと安かったので入れることにする、
日本ではそもそもガソリンを入れること自体があまりない私。
(家にいるときは家の車に乗っていてあんまり乗らないし、減ってもそのうち給油されているのでいれることがない)

でもアメリカではセルフのスタンドで山ほど入れたことがあるので大丈夫!
と思って降りていったら給油口のふた開けるの忘れた。

日本では給油口のフタを車の中であけなければいけないんだったねー、
アメリカだとガソリン安いから盗まれるとかいうことないのか、
普通にいつでもあけれるようになってる。

でも中に砂糖とか入れられていたずらされたらどうするのだろうか?
そんな馬鹿なことをする奴もいないということかな?

なんか給油の仕方もちょっと違って、
しかもノズルレバーをロックすることができなくてひたすら握っていなければいけなかった。
手が疲れるし、面倒なだけな気するのに何でだろう?
このあとも何件もセルフのスタンドでいれたけどだいたい手で持っていなければいけないものだった、
何か規定とかあるのだろうか?

給油し終わってまた走り出す、
国道49号を会津若松へむけてひたすら進む。

12時近くにやっと会津にたどり着く、
私は会津というと会津若松のことをさすのだと思っていたけど、
なんかこのあたりの地名はすべて会津がつく、
会津若松、会津坂下、会津高田等々、
これって会津いらなくない?
会津群若松町とかでいいんじゃないの?

普通の市町村はそうしているのになんでここだけみんな会津付きなの?

一応疑問に思ってこの後あう友人にあとで聞いてみたけど、
そういうものなんだよ、といっていた。

あとなぜか看板とかで会津のローマ字表記が

AIZU

になってる、
それでは、「あいず」になっちゃうんじゃないの?

正式には

AIDU「あいづ」

じゃないの?

昔は「あいず」だったのか?
いやどう考えても違う気がする、
役所の担当がやってしまったのかこれは?
もう何千箇所と設置されているし今更あとにはひけないから、

AIZU

ということにしてしまったのでは?

有名な町だけどなぜかおかしなところがいっぱいある会津地方。


会津若松についてさっそく友人のH氏に連絡する、
インター近くの待ち合わせ場所で待ち合わせをする。

私は先についたので車を降りてくるのを待つ。


5分ぐらい待つとH氏がやってきた、
いやそれはH氏らしき人?といった感じだった。

なにせ会うのは大学を卒業してそのあと1,2回大学院の間にあったけど、
それ以降は会えなくて4年ぶりぐらい。

しかしそれにしてもこの人はあのH氏?
面影は間違いなくあるので本人と見ていいのだけど、
一応向こうから声をかけてくれるのをまっておいた。

ちゃんとH氏本人だった。

いつもの私なら
「どうもはじめまして、弟さんですか?
お兄さんはあとで来るんですか?
弟さんはあんまりお兄さんに似てないんですねー」
という軽いジョークを入れるところなんだけど、

無理!

だってー、めちゃ太ってたんだもん!
ちょっとだったらさー、いくらでも笑い話にできそうだけど、
限りなく別人に近かったよ・・・

本人が気づいてないということはないにしても、
すごく気にしている可能性はかなりある、
もともと太っている人は言われることに慣れているのでいいだろうけど、
いきなり太った人はどう思っているのか微妙。

ということで4年ぶりの再会なのに、
私としては非常に不本意ながら普通に挨拶から始まる再会になってしまった。
(ってそれが普通だし、そのほうがいいのか?)

まあ太ったことはもちろん気にはしているけど、
それで深刻に悩んだりとかはさっぱりなくて、
そのあとは、激太りやん!そのままじゃやばいぞ、とか言える状態だった。

とりあえず車が二台あってもしょうがないのでH氏のアパートまで行く、
会津若松はそれなりに都会だったけどちょうどアパートの前に路駐できるのでそこに止める。

そしてH氏の車でとりあえず喜多方にラーメンを食べに行く、
私はここに来るまでは喜多方ラーメンは有名だけどまあどこにでもある地方の特産のラーメンなんだろうなーと思っていたけど、
昨日ガイドブックを見ていたら実は札幌、博多、喜多方が3大ラーメンとのことだった。

札幌と博多は有名だけど喜多方もそんなに有名だったとは・・・。

会津若松から喜多方は隣町みたいなもので30分ぐらいでいける、
そもそもH氏の実家は喜多方にある。

ということは地元の人しか知らないおいしい店を知っている!
なので喜多方ラーメンを食べに行く。

でもまだお盆だからかすごい人の数で店に列がいっぱいできている、
お勧めのところはかなりわかりにくいところにあって一見さんが来るところではとてもないけど、
それでも列を作っていてしかも2時まででもう並んでもだめだった。

次にお勧めのところも同じ状態だった。

さすが喜多方ラーメンといった感じなんだけどこのままでは食べることもできない、
うろうろさまよってベスト3の3位というところはここも並んでいたけど並べば食べれたので並ぶ。
結構回転が速くて10人以上待っていたけど15分ぐらいで中に入れた。

喜多方というとしょう油のチャーシューメンらしいのでそれを頼む。
シャーシューはいっぱい入っていておいしかった。
700円でこれなので名物は高いものが多いのでコストパフォーマンスはかなりよい。

食べ終わって近くにあるH氏の実家に行く、
私はもちろんさっぱり知らないけど、
海外からハガキを送るのがこの住所なので、
むこうはちょっと私のことを知っている。

さらに実家で取れたという野菜とかいろいろだしてくれてた、
ラーメン食べたばっかりだったのでほとんど食べられなかったけど新鮮でおいしかった。

そしてさらにこの近くにある本家につれていってもらう、
ここはなんかかなり田舎で家も相当年季が入っていて囲炉裏まであった。

ちょっと見せてもらって猪苗代湖の方に向かう、
しばらく走り五色沼という名所につく。

ここはその名の通り五色の沼があるらしく他にも観光客が結構来ていた。

来るまでは雨が降ったりやんだりしていて天気悪かったけど、
ここにきてちょうどやんでいたので早速歩いてみていく。

始めは緑色の普通の沼とちょっと青色がになった2色がまざった沼。
これが結構大きくて次の沼まで15分ぐらい歩く。

その次は青がさらにちょっと濃くなったような沼、
さらに歩いていくと赤い色の沼があった。

ここでいきなり大雨が振り出す、
傘とか何にも持ってきてなくて隠れるところもなく大慌てで引き返していく。

しかしこれがすごい大雨でかなりびしょぬれ、
デジカメと携帯を持っているので何とか少しでもぬれないようにと手でガードしながら歩いていく。

20分ぐらい雨の中をひたすら歩いて何とか車に戻る、
真夏なのに雨にこれだけぬれたらかなり寒い。

着替えも何もないのでとりあえず車に乗って暖房をかけて耐える。
デジカメとかは幸い多少ぬれていたけど壊れることはなかった。

本当はこのあとに近くの温泉に行く予定だったけど、
このびしょぬれの状態で入っていくのはかなり厳しい、
それに温泉に入ったあとこの服をまた着なければいけないのでつらい。

ということであきらめて戻ることにする。
夏なのに暖房をつけてしかもTシャツぬれていて気持ち悪いので二人とも上半身裸。
そんな状態で1時間ぐらい走ってもどってくる。

途中事故があったところで警察官が交通整理をやっていてみられたからとめられるかと思けど特に何にも言われなかった、
みまちがえ?とでも思ったのだろうか、
でも最後に市街地を走るときはやっぱりちょっと恥ずかしいねー、
交差点で一番前で止まると歩行者から見える。

なんとかもどってきてとりあえず着替えて近くの温泉に行く、
温泉に入ってやっとまったりできた。

戻ってくるときに桜肉なるものをかう、
なんか会津は馬刺し(=桜肉というみたい)が有名らしい、
馬刺し専門店があってそこで買った。
あと馬刺し肉の煮込みもかって焼酎をコンビニで買って戻る。

かなり久しぶりに会ったのでいろいろ昔話などをする、
あの強制収容所(大学の研究室)で一緒に収監されていた人とはなすと、
あらためてあそこは異常だったなー、と再確認できる。

やっぱり一緒にいた人じゃないとなかなかわからないものもある。


話していてなんとなく思い出した昔話

この日は大学は学園祭なのに普通に実験をやっていた、
実験をやっていて私は特に大忙しというわけではなく普通の実験、
ただH氏ともう1人の女性が結構忙しい実験で時間にあんまり余裕がなかった。

で、夕方近くになってこの日は屋外の特設舞台で能がおこなわれることになっていた、
なかなか能なんてみることないのでせっかくだからと私は見に行くつもりだった。

どうせ教授も見に行くといっていたので、
奴が帰るまでは帰れないので実験が終わっても奴の帰りまち、
その間に能をみる予定。

能が始まる時間には実験は終わらなかったけど1時間ぐらい過ぎたところで終わる。

他の2人に一緒に能を見に行かない?
と誘うと、

「能?今実験忙しいから無理!
それどころかデータおかしいからどうするかいまから教授に聞かなければいけない」
といわれた。

「でも朝は奴は能を見に行くといっていたからいないんじゃないの?」

「そうだ、そんなこといってたわねー、
じゃあしょうがない」

ということで3人一緒に能をみにいく、
5分ぐらい歩いてつくと座る席だけでも300ぐらいはあり、
その他にも立ってみている人もいっぱいいた。

私「結構見る人も多いねー、どこでみようか?」

と横を見るとなんかノートとひらいてる、
もう1人はデータとか持ってるし・・・

なにしてるのかなーこの人たち、
と思っていたら

「じゃあ2手にわかれて探すわよ!」

『さ、さがす?何を?
どう考えても見やすい位置とか座れる席とかではない雰囲気』

「じゃあ私達はこっちから回るから、そっち一人出回ってくれる、
見つけたらすぐに教えて」

どうやら教授をさがすつもりらしい、
でもこんなに人がいるのにみつかるものなのか?

まあ能をみながらいちおう探しておくかな。

うろうろしながら30分ぐらいみてまわる。

すると偶然教授が座っているのをみつけた、
見つけられるものだなーと思ったら、
その前に座って能を見るのとはまったく逆方向の教授を見ている黒い2つの影があった。

恐る恐る近づいていくとなんかノートらしきものとデータ広げてる、
もしかして・・・

ディスカッションしてるー!

みんな能を静かに見ているのに、
この人たちこんなくらいところでディスカッションしてるよ。

遠目から見ていたけど本気でディスカッションして、
データ見て話とかしてた。

まわりからあきらかに白い目でみられてた、
関係者に思われたくなくてそのまま見なかったことにして離れておいた。

10分ぐらいしてみにいったら教授だけ残っていていなくなっていた。

そのあと研究室に戻ったらまた実験新しくやり始めていた。

能の会場で実験のディスカッションをする、おかしな収容所だった。

こんなことをいっぱい話していたので、
いつのまにか時間がかなりすぎていて午前2時に寝る。

今思いなおすといるときは大変だったけど過ぎ去ってみると、
馬鹿なことばかりで笑い話にことかかないねー。

まあ今にしてみるとだけどね、いるときは非常に大変だったから・・・

追記の小話:「世界一周旅行者は無計画」

8月26日、世界遺産の知床を観光をしていた。
観光をしているうちに北海道をバイクで回っているライダーの人と仲良くなり話をする。

それで私の旅行の話になり、
「もう3000kmも走ったから今回の旅はトータルで4000kmぐらいはしるかなー」
というと、

ラ「4000kmですみますか?」
といわれた。

「というと?」

ラ「いやここから北端の宗谷岬まで行くんですよね?」

「うん」

ラ「そこから函館まで走るんですよね」

「そうだよ」

ラ「それだけでたぶん1000kmは走りますよ」

「え?そうなの」

ラ「いや地図見ればわかると思うんですけど」

「地図?
北海道広いから見ると走る気なくなるからあんまり見てないの、
目的地を当日に決めてナビをセットして初めて距離がわかるぐらいかな」

ラ「それで家まで走っていくんですよね」

「そうなるねー」

ラ「それも1500kmぐらいはあるんじゃないですか?」

「そんなに!」

ラ「行きに走ってきたからわかるんじゃないんですか?」

「いやー、行きはジグザグにいろいろ見てまわってきたから、
帰りはそれなりにまっすぐ帰るから1000kmないかなー、なんて思ってたんだけど」

ラ「なんか計画まったくないですねー」

「うん!
だってさっき話したように世界一周をする予定のバックパッカーだから、
世界旅行をしている人はだいたいこんな感じよ。
1ヶ月先のことなんて考えないねー、
だいたい1週間先ぐらいまで考えてれば十分かな
人によってはついてから次どこいこう?とか考えている人もいるしね」

ラ「日本で旅行するにはちょっと考えられないですよ」

こんな感じの話をしました、
あんまり気にしてなかったけどどうやら日本の旅行者から見るとちょっと異常なようです、
まあ日本はお金がかかるから短期決戦でできるだけ早くまわるのが基本だからかな。

サラリーマンパッカー時代のときは旅行に出る前にほとんどのタイムスケジュールが決まっていたものだけど、
長期旅行を経験してしまうともうあんな大忙しの旅は無理!

もう普通の人にはもどれそうにありません、
そしていっぱい走ったつもりだったけどまだ半分ぐらいしかきていなかったみたい、
まあ位置的にもそんなものだけど家はまだ遥かかなただね。


7日目終了

本日の会計 5127円

通算 18,572円(1日平均2,653円)



本日の移動 新潟県阿賀野市 → 福島県会津若松市

移動距離 114km  全移動距離 806km

給油 20.7L(2507円), 給油時距離 310km , 燃費 15.0km/L

全給油 51.4L , 全給油時距離 700km , 全燃費 13.6km/L

投稿者 nabe : 2005年08月15日 15:11


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