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2005年10月09日
パムッカレ(トルコ)
ヨーロッパ日記 その4
旅行11日目「パムッカレ(トルコ)」
『バックパックの置き所』
10月9日
トルコでカッパドキアと双璧をなすほどの有名な観光地パムッカレ、
大規模な石灰棚で綺麗な警官が見られるところでもちろん世界遺産に登録されている。
前日はカッパドキアの1日ツアーに参加してその足で夜行バスに乗る、
本当はパムッカレまでの乗り継ぎだけど一気にいけるバスもあるが、
パムッカレは小さそうなので私は泊まらないでそのまま次の目的地へと移動する予定。
となるとバックパックの処遇が問題になる、
パムッカレがある村はそのなもパムッカレでかなり小さい、
現地でツアーに参加すればそのトラベルエージェンシーにおいたりできるけど、
パムッカレはツアーで見るほど大きい規模ではなく自分で回れるレベル。
でもバックパックを背負ってまわる気にはならない。
個人旅行ではこういうときにバックパックの置き所を探すのに非常に困る。
南米だったらバスターミナルにはだいたい荷物預かりがあるのでそこに預けてもいいし、うまくすれば次の移動のバス会社のチケットを買ったときに預かってくれ!といっておいておくこともできる可能性がある。
でもトルコのバスターミナルはなんかしょぼいんだよねー、
バス社会のはずなんだけど南米よりもいまいちで小さい会社が集まっているだけなので、ターミナルというよりはバス会社がいっぱいあるところ見たいな感じ。
イスタンブールはそんな感じでカッパドキアは一応ターミナルらしくなってたけど荷物預かりなんてなかった。
まあ考えてもどうにかなるものではない、
とりあえずパムッカレへの拠点となるちょっと手前の大きい町デニズリへといくことにする。
(もともと同じ会社で乗り継いでいくにしても必ずデニズリは通る)
前日の午後8時にカッパドキアを出て、
相変わらずなにくい夜行バスに揺られること10時間、
朝6時にバスはデニズリにつく。
バックパッカーとか観光の感じの人たちはほとんどここですぐに同じバス会社で乗り継いでパムッカレへと向かっていった。
私はそのままバスターミナルへと入る、
ここも一応ターミナルのようになっていてレストランとかもある、
でも規模は小さい。
とりあえずパムッカレのあとの目的地「セルチェック」へのバスを探す、
すると直通はなくてアイデュンというところで乗り継いでいかなければいけなかった。
そのバスも午後8時ぐらいからでまだオフィスも開いていないぐらい、
他のバス会社はいくつかあいているけどまったく関係ない。
となるとあとは望み薄いけどここに荷物預かりなんていう便利なものがあることを願うのみ・・・
(もちろんロッカーなんてあるわけもない)
どう考えてもないだろうなー、
トルコ人荷物なんて預けないだろうしなー、
と思って歩いているとすぐに荷物預かりが見つかる。
あるとは全然思っていなかったので大喜び、
早速荷物を預ける。
この時期のトルコは夜と昼間の気温差がかなり激しくて、
夜はジャンバーがいるぐらい冷え込むけど日中はTシャツ1枚で過ごせる厄介な気候。
まだ寒かったけど荷物になるとジャマなので寒さは耐えるということでジャンバーも預けて身軽で観光にする。
『パムッカレはしょぼい?』
あとはパムッカレ行きのバスを探すのみ、
これはガイドブックには午前7時半から30分おきぐらいに出ていると書いてあった。
ウロウロしていればだいたいトルコ人は声をかけてきて、
どこへ行くんだ?何を探している?
と聞いてきてくれる。
でもそろそろやっと旅の調子が出てきたので、
もう探す気もなくその辺の人に
パムッカレいきてーんだけど、バスどこ?
とすぐに聞く、
私の旅はだいたいこんな感じ、
基本的に自分で探すのは10秒くらいかなー、
頑張って30秒くらいは探してることもあるかも。
それ以上はもう自分では見つからないものとして、
すぐにその辺の人に聞いてまわることにしている。
こっちの方が早いし、現地人の親切さに触れれてその国がより好きになるのでよい。
南米だと暇そうなポリスがあちこちに立っているので非常に聞きやすくてよい。
するとそのおじさんがあそこといって教えてくれた、
ガイドの通り7時半に出るらしい。
パムッカレまでそれでどれぐらいかかるの?
ときくと
2時間
といわれた。
2時間!
そんなにかかんないでしょ、おっちゃん!
ガイドブックには30分ぐらいと書いてある、
でもガイドブックは嘘が多いので聞けるなら常に聞いておいた方がよい、
特に中・長距離バスとかの時間はかなりでたらめなことが多々ある、
南米で苦労してこのようにしたほうがいいと学んだ。
おじさんは、
パムッカレだろ?
2時間だよ
とまたいってきた。
2時間もかからんでしょ、
ここからなら30分もあれば十分でしょ。
というと、
30分!
いくらパムッカレでも30分じゃ見てまわれねーぞ
見てまわる?
なにそれ?
どうもいまいち英語が完全には通じていない感じなので、
バスがここからパムッカレまで行くのに何分かかるの?
とちゃんときくと
バスか、バスは30分でつくぞ
とあっさり言われた。
じゃあ2時間は?
それは観光にかかる時間だ
たった2時間なの?
まあ頑張って2時間だな
じゃあ頑張らなかったら?
1時間!
減るんかよ!
なんでやねん!
それどういうこと?
いや、まあいけばわかる、
よっぼどゆっくり見てまわって2時間だ、
そもそもお前達外国人はなんであんなの見にくるんだ?
あんなものわざわざ見に来る価値なんてないぞ。
・・・・・
とりあえずおじさんにお礼を言って別れる、
バスの発着場所を聞くだけだったのになんか衝撃発言があったなー、
まあ人に聞くとこういう情報も手に入るから一石二鳥。
しかしおじさんの言うことはどういうことなのだろう?
現地の人にしてみたらすぐそこにあっていつも見ている景色だからたいしたことない、ということなのかなー。
それとも本当にやばいぐらいしょぼいのかな・・・。
1つ気がかりなのはガイドブックに今は石灰棚を形作った石灰入りの温泉が枯渇しそうで温泉を石灰棚に流すのを日中だけにしていると書いてあった、
それがいまいちなのか、下手したら今はもうオフシーズンだから流していないのか?
嫌な予感がするなー、せっかくきたのにショボイとショック倍増だな・・・。
『ヒエロポリス』
おじさんに教えてもらったところでバスを待つと、
7時半前には来ていてそれに乗り込んで時間どおりに出発する。
普通の宿泊する観光客はパムッカレの村でおりるんだけど私は村には用がない。
このバスは村を通り過ぎてパムッカレの入場口の近くを通ってさらに別の村へと行くのでそこで降りることにする。
バスは運転手のほかに車掌が乗っていたので、
パムッカレのヒエロポリス!
パムッカレのヒエロポリス!
(ヒエロポリスが入り口付近にある遺跡の名前)
と連呼しておいた。
たぶん大丈夫だろうけど、
南米ではスルーパスをされることも結構あったので、
外を見ながらおりそこなわないように注意する。
するとパムッカレの町を過ぎて走っていくと、
丘に石灰棚が一面にあるのが見えた。
まだ日が昇って少しなので陰になっていてわかりにくいけど、かなりの規模。
でーもー、
恐れていた通り温泉はさっぱり流れていない。
まだ朝早いからかなー、
9時ぐらいになれば流しだすだろう!
と期待しながら見ておいた。
町から5分ぐらい走ると看板が立っていて、
ヒエロポリスこっちとなっていた、
降りなければと思ったら車掌も降りろといってバスを止めてくれた。
それで降りたのはもちろん私1人、
観光客なんて乗ってねー。
いまいち位置がわからないけどまあでかいんだから適当に歩いていけばつくだろうと歩いていく。
5分ぐらい歩くと日曜日なのにトルコ人5人ぐらいが道路工事をしていた、
どうも遺跡の道を綺麗にしているみたい。
声をかけられて日本人というと、
おはよう!
ありがとう!
とか片言の日本語がやたら返ってくる。
トルコ人はやたら親日的でなぜか片言の日本語、または単語を話す人がやたら多い、
ちょうどよいので、ヒエロポリスどこ?
ときくとこの先と教えてくれた。
言われたとおりに歩いていくと、
ちょっと上のほうに大きい道があって観光バスがいっぱい走っていた、
まだ朝8時過ぎなのにこんなにはやくから観光とはすごいな。
(まあ私もだけどさー、普段は遅いから私は)
途中で降りて写真とかを撮っていたのでどうやらそこら辺がヒエロポリスみたいなので私もそっちへと歩いていく、
そして遺跡を見ていると500mぐらい向こうのほうから次々とバスがこっちへ向かってくる。
そしてなんかそこにはゲートらしきものが・・・
これはどうやら横から勝手に入ってきてしまったみたいだねー、
うーんこれはどうするか・・・
まあいっか、入ってしまったものはしょうがない!
わざわざお金払うのに500mも戻ってここまでまた歩くなんてやってられないよね。
ということで無料入場してしまった。
歩いてくる人なんて基本的に皆無みたい、
みんなツアーバスできてるから想定してないんだろう。
パムッカレは世界遺産の中でも自然遺産と文化遺産を併せ持つ複合遺産となっている、
自然遺産のほうは先の石灰棚、
そして文化遺産のほうはここにはかなり古い遺跡が比較的良い保存状態であるのでそれが登録されている。
それがヒエロポリス、
なかなか規模も大きくて見ごたえがある。

ヒエロポリス
特に円形劇場はかなり大きくて保存状態もよく良い感じ。
なんだけど歩いて坂を500mぐらい上がらなければいけないからか、
ツアーの人たちはほとんどやってこない。
こんなすごいものがあるのに何しに来てるんだあいつら?
まあパムッカレがメインだから遺跡なんてどうでもいいということか?
かなり良い感じだったので最上段に座って20分ぐらいまったりしておいた。
この時点で遺跡に入ってから1時間ぐらいが過ぎた。

円形劇場
遥か昔に作られたとは思えないぐらい大規模
右上に小さく写っているのが人
保存状態もよくほぼ完全に残っている
遺跡はほとんど見たのであとはパムッカレだけ、
あのおっちゃんはトータルで2時間といっていたけど、
それだとあと1時間しかないぞ。
パムッカレは泳いだりとかもできるらしいから1時間じゃ無理でしょ、
やっぱり現地人だからたいしたことないと思っているのかな。
『トルコ人の考え方』
さていよいよメインのパムッカレです!
と、その前にこのパムッカレを作っている石灰いりの温泉がこの遺跡の中に温泉施設としてある、
せっかくだから入ってみようかと思っていってみる。
水着着用でそれは持ってきているんだけど、
入っている人が7人ぐらいしかいない。
それを見ているツアー客がひっきりなしで常時30人以上の人に見られて写真とか撮られてる。
さらしものじゃんこれ・・・、
しかもその温泉は1500円ぐらいしてかなり高かった、
まあこっそり入れそうだったけどそこまでするほどでもないのでやめた。

パムッカレ温泉?
そしてパムッカレへ、
時間はもう9時半過ぎなのでもう温泉を流していてもよいはず。
ヒエロポリスの前が石灰棚の丘の上に当たるので1分も歩かないでつく、
もちろん観光客がいっぱいいた。
石灰棚を見るにあたってガイドブックの話から私なりの考察をしておきましたので、
それを先に書いておきます。
ある日の朝
A「なんかさー、最近パムッカレの温泉の水減ってない?」
B「そうなの?あんなもんじゃなかった?」
A「いや減ってるよ、
どうも最近リゾート施設をいっぱい作ってそこにみんな温泉ひいたから足りなくなって見るみたい」
B「マジで?やばいじゃんそれ」
A「やばいんだよねー、どうしたものかなー」
B「どうするっていったって、できることなんて1つしかないでしょ」
A「だよねー、やっぱとめるしかないか」
B「とめるしかないでしょ」
A「じゃあとめるよ」
数日後
A「どう?とめてみたけど」
B「あー、完全にとまってるよ、石灰棚の温泉水!」
A「これで温泉リゾートの方は大丈夫だな
だいたい石灰棚温泉水使いすぎなんだよ!
無駄にいっぱい流れやがってさー」
B「でもそういえばこれ世界遺産に登録されたんじゃなかったっけ?」
A「え?そうなの?まあいいんじゃないの、
逆に世界遺産だったらどんなにしょぼくても馬鹿な外国人こぞって来るでしょ」
B「それもそうか!」
A「でも完全にとめるのもさすがにやばいからちょっとだけ流しておいてやるか」
B「そうだね、それで外国人も納得するでしょ」
ということで、石灰棚には温泉流れてなかった。
状況がよく飲み込めていなかった私は、
なんだよー、まだなのこれ?
10時からか?
まさか流さないなんてことないだろうなー。
と考えて、
ちょうど警備か管理人らしきタグをつけた人が近くにいたので、
ねえ、これ何時になったら温泉流れるの?
と聞くと。
流れてるだろ
流れてねーじゃん!
流れてるよ、ほらそこ。
といって指をさした先には、
なんか幅50深さ30cmぐらいずっと続いて掘って側溝みたいになっている、
たしかにそこには温泉か何かとにかく液体は流れている。

温泉が流れている側溝
これがなにか?
と聞くと
これがパムッカレの水
ふーん、でこれをいつ丘一面に流すの?
いやこれで終わり
えーーー!
思わず我を忘れて叫んじゃったよ、
警備のお兄ちゃんちょっとびっくりしてた。
かなりがっかりで気落ちしながらも、
この季節だけこういうようになってるの?
夏のハイシーズンだと一面に流すの?
と聞くと、
いや、常時これ。

水の絶えた石灰棚
まさにただの白い丘
真ん中の段々になっているところが水がたまると水色になりすごく綺麗になっていたところ
完全に干上がってる・・・
パムッカレはもう終わりです、
世界遺産に登録されると観光地化されてだめになるところ結構あるけど、
ここもその1つといった感じなのかなー。
石灰棚を見るために来ているのに、
そっちの水を止めてどうするトルコ人!
本当に酷いことになってる、
温泉水が流れてこないから石灰棚は色がだんだん黒くなってきていて、
草とか生えているところもある。

現在の石灰棚
そのうち真っ黒になりそうな感じです、草もぼうぼう
白くてそこに青い水をたたえるというすごく綺麗な景色はもはやなくなってる、
しかもトルコ人馬鹿なのでさらに石灰棚の下になんかまた温泉みたいな施設工事中。
世界遺産こんなことしていいのかよ!
世界広しといえども世界遺産をここまでしたのはトルコ人ぐらいじゃないのか?
世界遺産って登録解除できないのかなー、
もう世界遺産なんて呼べるものじゃないぞここ、
ただの石灰が固まった丘になってる。
これならイエローストーンにあった同じような石灰棚の方が、
規模はここの1/5ぐらいだけどちゃんと温泉流れていて綺麗で本物だった。
カッパドキアもダメだったし、
トルコの有名な観光地ってダメなところばかり、
みんな知らないから私のようにきてしまうのでしょうか・・・。
石灰棚ははだしで歩かなければいけなくなっていたけど、
なにせ水が流れていなくて今はもう石ごろごろ、砂ざらざらで歩くのは結構痛かった。
一応一部には温泉水が流れていてそれらしく見せてはいたけど、
たまっている水は全然冷えていて冷水で泳げたものじゃない、
せめて循環させるとか棚の部分には水を張っておくとか考えようよトルコ人。

かろうじて昔の面影を残す部分、でもここだけ
本当は一面にこのようにしろと水色のコントラストが綺麗な風景が広がっていたところ
いろいろなショボイ世界遺産を世界各地で見てきたけど、
ここはその中でもかなりトップクラス。
こうしてトルコ人の陰謀によりパムッカレはもはや行く価値がないところに成り下がり、
私はバスターミナルであったおっちゃんが言っていた通り2時間でしっかり観光を終えてしまった。
昔の写真とかを見て現実とのギャップを確認するとある意味よいところかもしれません、
自然って大事なんだ、一度破壊したら二度と戻らなんだ、人間って酷いことするなーと実感できるので、それはそれで世界遺産といえるかも。
投稿者 nabe : 2005年10月09日 19:06
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