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2006年02月15日

「近いようで遠い中東」

中東日記 その2

「近いようで遠い中東」


『すごいぞアエロフロート』

2月12日(日)
今回は成田空港から出発なので東京の親戚の家に泊めてもらってそこから成田空港へ行く。

シリアのビザのこともあり、金曜日には東京にいて土曜日は出発前日でいつもなら徹夜で旅行の準備に追われているところだけど、
すでにすべて終わっているのでやることもなく昼間からまったり。

出発当日も日曜日なのでラッシュとかもなく普通に成田空港にいけた。
この時期だとすごく空いていると思っていたら予想外に人がいっぱいいる、
さすが成田空港といった感じ。

とにかく旅行会社のカウンターにいって予約券をもらう、
それをもって航空会社へと行く。

航空会社のカウンターに入る前に預け荷物のセキュリティーチェックがあり、
それが警備が厳重なためかやたら混んでいた。

でもなぜか私の航空会社のところだけさっぱり列がなくガラガラ。

それはなぜかと考えると、
今回の飛行機はアエロフロートという世界でも有名なダメダメ会社だから。

アエロフロートはロシアの航空会社で非常に安いのが特長、
そしてその代わりにサービスが悪いのも特長。

値段でいうと普通の格安航空券が10万円のところを5万円ぐらいで行くことができる。

まあとはいえどうせ片道だし、まさか墜落するわけでもないんだからサービス悪くてもたいして問題ない。
そもそもシリアに接続便を出している会社はわずかなのですべての面から言ってもこの会社がよい。

そんな感じでこの会社にした、
予約したときも3週間ぐらい前だったけど全然余裕でいつの日でも席が空いていた。

だから列がさっぱり並んでいなくてガラガラでもまあ当然?と言った感じ。

これは空いていそうだなーと思いながらチェックインカウンターにいく、
出発2時間前の一番混む時間でもカウンターも空いていてすぐにチケットをもらえた。

このときに席を選ばせてもらって、
ついでに今日は混んでいるんですかね?
ときくと、

「はい、満席です」
といわれた。

あれ?アエロフロートそんなに乗る人いるの?
接続便とかが遅れるのは当たり前で預けた荷物もよくなくなるような会社だから、
私みたいに時間に非常に余裕のある人じゃないと使えないと思っていたのに、
意外と皆さん度胸あり?

そんなアエロフロートのすごいところ、その1

「チケットカウンターに預け入れ荷物の盗難が多発!しています、
規定により当社では一切責任は負いませんので貴重品はすべて手荷物に入れてください!」と書かれているところ。

預け入れ荷物の盗難多発なんてアエロフロートぐらいでしょう、
やっぱロシア人が空港で盗むのかなー。

しかしそれにしても一切責任を負わないのは酷くないか?
そもそも君のところの会社の人が盗んでいるのに補償しないってどういうことよ?

恐るべしアエロフロート、
しょうがないので電子機器、現金、TCなどあらゆる貴重品を手荷物に入れることになる。
現地で調達できないものは盗まれたら困るから電気髭剃り器とか、コンタクトレンズ、メガネの予備まですべて手荷物に入れる。
おかげで預け入れ荷物はかなり軽くなり、手荷物は非常に重くて持ち歩くのも大変なぐらい。

まだ時間があったのでレストランで食事をする。
さらにぶらぶら歩いていると本屋があり中に入ると、

イスラム世界がよくわかる本

というタイトルの本を見つけた、
これから行くところはまさにイスラム世界真っ只中、
イスラム教の発祥の地でもあることだし、
そんなところに行くんだから少しぐらいはイスラム教について知っておいた方が旅も面白い、
ということでこれを買う。

この本は予想通りイスラム教についていろいろ詳しく書かれていて、
歴史などものっていてその舞台はまさに私がこれから回るところでかなり良い勉強になった。

飛行機の中とか待ち時間の間にほとんど読んでしまい、
ちょっとしたイスラム博士になれた。


『世界でも珍しいバカな空港の成田』

そんなことをしていたらいつの間にか12時を過ぎていた、
13時発なのでそろそろ出国ゲートへと行く、
セキュリティーチェックのところに並んでいて、
そういえばバックの中のペンケースにカッターナイフが入っていたような・・・、
カッターナイフは見逃してくれないだろうなー、
荷物はいまバックに満載でじゃあちょっと取り出してといわれてもすぐには出せないぐらい。

しょうがないので一度列を離れてカッターナイフをだしてそれを捨ててまた並びなおす。

するとついさっきまで全然並んでいなかったのに、
なぜかすごい長蛇の列。

ならんでセキュリティーチェックを抜けて出国審査のところへ行く。

ここもなぜか長蛇の列、
成田空港は馬鹿だからか外人の旅行者が多くてそんなことをしていれないのかしらないけど、
日本人と外国人の区別がなくすべて同じ出国審査。

世界中の空港見てきたけど自国民と外国人を分けていない空港なんて始めてみた、
馬鹿空港の成田。

普通なら外人さんでもたいして問題なく抜けていくはずなんだけど、
成田空港は世界各国からの客がいてやたらもたつく、
出国なんだからあんまり関係なさそうなのになぜか別室行きが結構いる。

あんまり気にしないで適当に並んだら、
ちょうど外国人が多いところで、
並んでから気づいてここの列はスピードが遅いことがわかりあせる。

他のところはやたらスイスイ進んでいるのに、
この列だけは他のところが5人ぐらい進む間に1人とかめちゃくちゃ遅い。

どうも日本人相手でもちょっと遅くてこの審査員の能力不足がいっそう遅くしているみたい。

13時発なのに並び始めたのが12時半、
まあでも出国審査なんて楽勝だろう!
などと思っていたのに、
私の列だけは本当に遅くて12時50分にやっと出国完了。


アエロフロートのすごいところ、その2

「出発に遅れそうだったりするけどまったくアナウンスでの呼び出しとかがない」

普通こんなに遅かったら出国審査のところで名前を読んで優先させるのに、
アエロフロートそんなの一切なし!

12時50分なのでとにかく急いでゲートへと行く、
これがまたちょっと遠くてモノレールに乗ってターミナルを移動しなければいけないところ。

すでに12時55分、
アナウンスなどの呼び出し一切なし、
これはもしかしてアエロフロートだし、出発時間遅れいるのか?

まあでも13時発だったとしてもおいていかれるかというと実際にはそうでもない、
国際線によくのっている人なら自分じゃなくてもたまに後れて乗ってくる人もいるもの、
一昔前なら容赦なくおいていかれることもあっただろうけど、
今はまずそれはない。

なぜなら

テロの危険性があるから

飛行機の爆弾テロの場合、
自分で荷物預けて自分も乗っているのだからそのままだと自分も死んでしまう。

でも荷物だけ預けて自分が乗らなければいくらでも爆破できる。

セキュリティーチェックとかはもちろんしているだろうけど、
それでも万が一ということを考えた場合に、
荷物預けたのに乗らないなんていうのは明らかにおかしいので警戒する。

こう考えると今のご時世、
荷物を預けたのにおいていかれることはあまりない(よっぽどじゃないかぎり)
ということになる。


ちなみにこの前のヨーロッパからの帰りの便では、
荷物預けたけど乗らないという珍しい人がいて、
その人のためにその人の荷物をわざわざ飛行機から1時間以上かけて探して降ろしてから出発した。

ということで今は飛行機においていかれることはまずないです。

だからあんまりあせることなく、
早足でゲートに行くと、

ゲート閉まってる!

マジかよアエロフロート!

さすがロシアの航空会社、
テロなんて起きないから関係ない!ということなのか?

やべー、出発からいきなり予想外だ、
どうしたものだろう?
でもまだ12時55分過ぎだから出発というわけではないのだけどなー、

というか時間通りに出発するなら、
おくれている搭乗者の名前をアナウンスとかするでしょ普通。

まいったなーと思っていると、
アエロフロートのお客様ですか?
と後ろから声をかけられて、

うん

というとゲートを空けてくれた。
なんだまだはいれるんじゃんか、よかった、よかった。

飛行機の中に入ると、
当然だけど皆さんもう座っていてくつろぎ始めているぐらい、
やばい、やばい、
みなさんの注目を浴びながらも急いで自分の席に座る。

アエロフロートは一昔前はロシアの自分の国製の飛行機を使っていたらしいけど、
今はアメリカの会社でもOKのようで普通にボーイング767だった。

『やっぱりすごいぞアエロフロート』

アエロフロートのすごいところ、その3

「飛行機が非常にボロい」

まあ予想されていたことではあるけど、
かなりボロい、中古で買ったのかな?というぐらい。
シートも狭くてなかなかきつそう。

でも10時間ぐらいだし、昨日の夜も遅かったからすでにかなり眠いのでさっさと寝てしまえばシートなんて関係ない。

さらにアエロフロートのすごいところ、その4

「意外とロシア人の客が多く、ロシア人女性は普通に美人」

東京にロシア人がそんなに来る理由がいまいちわからないけど、
私は客の9割ぐらいが日本人だろうと思っていたら、
半分ぐらいはロシア人だった。
そしてロシア人の女の人は基本的に美人ばかり、
(というか私には美人しか目に入っていないともいうけど)

まあおばちゃんとかはおいておくとしても若い人はやはり美人がすごく多い、
意外とよい航空会社なのかな?


そして15分ぐらい遅れて(別に私のせいじゃないよ)離陸開始、

アエロフロートのすごいところ、その5

「普通に離陸してちょっとでも揺れるとかなりスリリングな体験になる」

普通の会社なら離陸して期待が揺れたとしても普通に思えるけど、
アエロフロートは違います、
やば!落ちるの?
と本気で考えられます。

ましてや離陸から30秒間の間に無重力状態が2回もあったら、
このまま墜落か?とかなり心配になりました。

離陸してしばらくして機内アナウンスが流れる、
当然ロシア語で流れてさらに英語も流れる、
日本便なのでこのあとに日本語のアナウンスも流れた。


ここでもアエロフロートのすごいところ、その6

「このフライトではエコノミークラスの機内エンターテイメントは・・・、
一切ありません!」といわれるところ。

いくら古いとはいえボーイング767なので音楽とか通路の上にいくつかテレビはついている、
普通ならこれで音楽聴いたり、映画を見れたりするのに、
アエロフロート一切なし!
経費節約のためなのか?
何にももってきていなかった人は10時間無音ですごすの?

エンターテイメントないのでヘッドホンすら配られなかった、
やはり安いだけはあるぞアエロフロート。


おかげでアエロフロートのすごいところ、その7

機内エンターテイメントがないので無音の飛行となるのだけど、
これがさっぱり無音ではない。

「アエロフロートの飛行機は古いからか飛行中のエンジンの音とかがすごくうるさい」

おかげで音楽も聴けないはエンジン音とかはうるさいわで最悪の状態だった。
まあ私はMP3プレーヤーを持っていたから問題ないけどね。


そんなアエロフロートのフライトだけど、
私はひたすら眠くてほとんどの時間を寝ていた。
食事とかも出てきたけどあんまりおいしくもなく適当に食べてまた寝る。

するとあっという間にモスクワについてしまった。


やっぱりアエロフロートのすごいところ、その8

「無事に着陸すると拍手が起きる」

いまどきそんな飛行機あるのかよ!
南米とかで小型セスナに乗ったときはそういうこともあったけど、
国際線の大型機で同じノリ?

すごすぎるよアエロフロート。


『モスクワの空港もすごい』

モスクワはちょうど夕方で外気温マイナス11度、
せっかくならちょっと外に出てどんなものか味わってみたかったけど、
外に出ることはできなかった。


空港内でもアエロフロートのすごいところ、その9

「トランジットカウンターが適当に呼び出しをする」

モスクワの空港について降りるとトランジットをすることになる、
普通なら日本で乗り継ぎ便のチケットもくれるのだけど、
アエロフロートはモスクワでまたチェックインしてくれといわれた。

で、おりてトランジットこっちという標識に従っていく、
するとトランジットと書かれたカウンターが合ったけど、
そこで何をしろとかさっぱり書いていない。

ロシア人係員がパリ!パリ!
と叫んでいる、
どうもパリに乗り継ぎの人は時間がないために先にやるみたい、
それを待っていると次はロンドン!ロンドン!
と呼び始める。

おいおい、もしかしてここで行き先ごとに別れるんじゃなくて、
とりあえずここのカウンターですべて処理するつもり?

どうなるのだろう?
まあ日本人もいっぱいいるし何とかなるだろうと思っていたら、

トルコ行きの人は集まってください
と日本人の添乗員の人が言うと40人ぐらいそこに集まる。

おお、意外とトルコ人気あるんだなー、
ツアーでアエロフロートなんて使うものなのかー、
と感心していると、
またはなれたところで、

エジプト行きの人は集まってください
と別の添乗員がいうとそっちにも40人ぐらい集まった。

おお、エジプトのツアーも含まれていたのか、
どちらもほとんどが学生風で女の子のグループばかり、
やっぱりこの時期は卒業旅行シーズンだから多いなー。

って、それはいいけど残りはロシア人と日本人の個人旅行みたいな人が数人しかいないじゃん!

これはどうなるのだろうか?
とにかく呼ばれるのを待っているけど全然呼ばれない、
そんなことをしているうちに人がほとんどいなくなってしまう。

よくわからないのでトランジットカウンターに並んで予約券を見せると、
普通にその場でチケットを発見してくれた。

どうも日本からシリアにいこうなんて人はさっぱりいなくて呼ばれなかったようだ。


チケットももらったので空港の中をぶらぶらしてみるけど、
すごく狭い、そしてたいしたものさっぱり売っていない。

まあロシアの空港だしそんなものだろう、
トランジットで4時間ぐらいあったのでやることなくて本読んだりしてすごす。

そして22:15発の便で21:30に指定されたゲートに行くけど、
まだその前の便が出ていなくて入れなかった。

アエロフロートだし1,2時間ぐらい遅れるんだろう、
シリアに着くのがもともと午前1:30ぐらいで、
どうせ朝まで空港にいるつもりだったので遅れてくれても全然OK
と思っていると21:45にゲートに入れるようになる。

トイレに行ってからゲートに行ってセキュリティーチェックを受ける。


『ロシアの空港職員は意外と・・・』

ここでもアエロフロートのすごいところ、その9

「空港の職員などが英語さっぱり話せない」

セキュリティーチェックを受けるんだけど、
ジャンバーを脱げ、靴を脱げとロシア語で言われる、
さっぱり何いっているのかわからない、
するとジェスチャーで示してくれてその通りにする。

いくらなんでもそれぐらい覚えようよロシア人・・・

セキュリティーチェックをうけて中に入るとすぐにそのまま飛行機まで行くバスにのることになる、
バスの中はすでに40人ぐらい乗っていて私は遅い方みたい。

また遅いねー、
旅行期間は長いけど意外と飛行機は乗らないから感覚よくわからないなー。

バスに乗ると寒いからかすぐにドアが閉められる、
どうやらまだ私の後にもいるようでそれを待っている。

そこでふと気づく

腕時計忘れた!

セキュリティーチェックを受けたときに警報が鳴ると嫌だから、
はずしてジャンパーと一緒にかごに入れた。

で、そのあとジャンパーだけを持ってきてすっかり腕時計のことなんて忘れてた。

バスはドアが閉まっていてしかも一番後ろのほうで運転手なんか見えない、
混んでいる中を無理やり前のほうまで人を押し分けてあるいていくと、
このバスは運転手はさらにドアがあってその向こうで全然話せる状態じゃなかった。

腕時計が、腕時計が!


なんかこのように書くとたかが腕時計になんでそんなにむきになるの?
ローレックスとかなの?誰かの形見?
と考えるでしょうが、
別に形見ではないです、
ついでに高いだけのローレックスなんて私には価値わかりません。

私は理系派なのですべて機能性重視、
で、この腕時計というのが、
プロトレックという登山用の時計で、

ソーラーパワーで永久に動く
方位磁石がついている
温度計がついている
高度計がついている
気圧計がついている
ついでに時計の機能ももちろんある

という非常に高機能な時計、
もともと世界一周をしはじめるのでかったものでまだ1年半ぐらいしかつかっていない。

今回はアフリカ大陸最高峰のキリマンジャロに登ろうなどと考えているので、
高度6000mが記録できる!
などと考えていた。

値段は2万円ぐらいなので機能の割にはお安い価格、
でもそもそも6万円の飛行機なのでそれから考えると2万円は大きい。

ついでにどう考えても中東やアフリカでいくらお金出しても売っているわけがない。


なんとかしてバスから脱出しなければ!
まわりロシア人ばかりで英語通じそうにないし、
どうすればいいの?
と悩んでいると、
ちょうどまた人がやってきてドアが開いた、
すぐに閉められそうになるけど大急ぎで飛び込んで何とか外に出る。

そして建物の中に戻って急いで取りに行こうとすると、
ロシア人の係員のおばちゃんにとめられる。

どう考えても英語通じそうにない

ジェスチャーで
腕時計忘れた、取りに行く
見たいにしてみるけど、

さっぱり通じない、
それどころかさっさとバスに乗れ!
というジェスチャーがかえってくる。

腕時計、腕時計と腕のところをたたいて、
とりにいく
というジェスチャーをするけど、

やっぱり通じない、
おばちゃんの中では
時計をたたいてまだ時間あるだろ?と私がごねているように見えるのかもしれない。

やばい、このおばちゃん通じないよ、
それならと荷物をさして、忘れた、取りに行く、
とやってみるが、

時間ない!さっさと乗れ!

おばちゃん怒った口調で言い始める、

それでも無視して走ってとりにいこうとすると、

時間ない!さっさと乗れ、乗らないのか!
というようなことをロシア語でいっている(ような感じ)
(なんかロシア語なのにわかるぐらいはっきり言ってること伝わってきてたよ)


アエロフロートのすごいところ、その10

「係員とかは英語はさっぱりはなせないけど、なぜか心こもるロシア語で話せない人でも理解させることができる」


いやそれでも2万円のプロトレックは譲れない!
と行こうとすると

乗らないんだな!モスクワにのこるんだな!
といって扉を閉め始める。

うーん、ロシア語なのになんでわかるんだろうなー、
人間その気になれば意外とどんな言語でも理解できるんじゃないのか?

さすがにおいていかれるのは困る、
この次の便に振り替えてくれるとしても次のシリア行きは金曜日で4日後、
ロシアは入国にビザが必要で持っていないからその間どうするの?
ロシア人はロシア語しか話せないし、
トム・ハンクス主演の映画のターミナルをここで本当にやってしまうの?

いくらあせっていたとしてもさすがにおいていかれるのはまずいことはすぐにわかる、
これはもうさすがにどうにもならない。

泣く泣くあきらめてバスに乗る。

そのままバスは飛行機へとすぐに向かっていった。

バスの中で気分は最悪、
旅行初日にして貴重品を1つなくしてしまうとは・・・

シリアに着いたらとりあえずやることは腕時計探しかよー、
どうせたいしたものないだろうし、ボロい時計使うことになるんだろうなー。

バスは5分ぐらいで飛行機のところにつく、
皆さん降りていって私は最後の方に降りる、
降りようとすると先の私と言いあいをしたおばちゃんが降り口にいた。

そして
シート、シートなんとかかんとか。

といってきた、頭にきていたので

なんだ!
シートがなにか文句あるのかよ!
見たければ勝手に見ろ、ちゃんと金払って乗ってるんだよ!

とぶつぶついいながらチケットの半券を見せる、
するとおばちゃんはさらに、

腕をたたいてなにかをいっている、
それは私がジェスチャーでやったのと同じなので腕時計のことなのかな?

よくわからないけど、そうだ!
というと、
持っていた無線で何か連絡をする。

でもその後は特に何も言ってこなくて、
そのまま降りて飛行機へと向かう。

そりゃそうだろ、
ここはロシア、腕時計なんか置いておいたら3分もすれば空港の外で誰かがはめてるでしょう。
だからあの時すぐにとりに行かなければいけなかったんだよ!

ぶつぶついいながら、飛行機に乗り込む。


アエロフロートのすごいところ、その11

「他の国では乗れない純ロシア産のボロい飛行機に乗れる」

飛行機はものすごくボロかった、
どうもこれがロシアの飛行機みたいで相当狭くてかなりきつい、
4時間だからいいけどこれで10時間とか乗ったら倒れるね。

なんか変わっていてチケットには12-Cとかかれているんだけど、
12とはかいてあるけどその他にA,B,Cとかはさっぱり書かれていない。

好きなところに座れということか?
それなら窓側にでもいこうと思ったら、
ちょうど私と同じ列の人と目があって、
ロシア語でなんか言われる。

なぜかロシア語が理解できて窓側にいきたいことがわかる。
とはいっても親子で子供を見てなにかいわれたらそれぐらい察することができるよね。
自分もかなりのジェスチャー使いになったので、相手の言いたいことに対しても非常に察しがよくなる、
バックパッカーの役に立つ数少ない特技の一つといえる。


頭にきていたし、疲れていたのでさっさと飛んでくれ、
おっちゃんはもう寝るよ!

と思っていると、
なんか男の係員の人が皆さんが乗って座った後にやってくる、

その手には・・・

もうロシアの闇市で売られて買い手がついて新しい持ち主の腕にはめられているはずのプロトレックがー!

それ俺の!
というと12-Cといわれて、
チケットを見せると渡してくれた。

奇跡の生還!
九死に一生を得た!

ドキュメンタリー番組作れるんじゃないの?
というぐら感動もの。


アエロフロートのすごいところ、その12

「空港でなくしたものが普通に出てきたときにものすごい感動が生まれる」

いやー、もう二度と会えないと思っていたからねー、
あのおばちゃん私のジェスチャーとかを理解してくれてたんだねー、
そしてロシア人すごい親切じゃん、ちゃんと仕事するのねー。

ちょっと前まではもう二度とロシアになんか来ない!
とか思っていたけどこれならロシアにまた来てもいいかなー、
と思えるようになっていた。


『近いようで遠い中東』

この飛行機は日本人は私一人、
あとはロシア人とシリア人が乗っているようだ、
やはり日本からシリアに直接行こうなんていう人はいないよね。

飛行機はすごくぼろいのでまともに飛んだだけでも良かったと思えるような感じ、
疲れていたので寝ていたらまたあっという間にたどり着く。

恒例の無事着陸の拍手が鳴り響いてシリアの空港に着く。
降りて歩いていくと入国審査がある、
入国カードは機内で配られなかったのでここでもらって書く。

さらにまだ入国していないのに両替所があり、
外に出たらもう深夜なのでやっているかもわからないのでここで変えておく。

しかしなぜかここはビザも発行していた、
シリアのビザは日本人は基本的に日本で取るか、エジプト、トルコで取るしかないはずなのに、
ビザ47ドルと普通に言われた。

持っているというと両替だけしてくれたけど、
もしかしてシリアのビザは空港で取れるものなのかな?
日本から直接来る人はほとんどいないし、くるにしてもビザなしで来て追い返されても困るから誰も試したことないだろうけどどうなっているのだろうか?

ここは空港の割には後で調べた市内の両替レートとまったく変わらなかった。
とりあえず町に出るのと1泊分の宿代、それに1日分の観光食事代などで20ドル変えておく。

そして入国審査に行くと、
ビザがあるので非常に簡単にチェックするだけ、
入国カードにいたってはさっぱり見られなくてただスタンプを押すだけだった。

無事シリアに入国したけど、深夜2時。
こんな時間についてバックパッカーに何をしろというのよ。

高いホテルならいくらでもあるだろうけど、
私が泊まろうとしている安宿の10泊分ぐらいとられそう、
まあ空港も人がいて全然大丈夫そうなのでそのまま朝まで待つことにする。

待つこと4時間半、ようやく日が昇り始めたので移動を始める。

ここからは市バスが街中まで出ているはずなのだけど、
ぱっとみたところどこにバス停があるのかすらわからない。

その辺の警備員に聞いてみるとあそこだよと教えてくれたけど、
そこには他に人もいなくてまったく来る気配がない。

どうしようかと思っているとタクシーの客引きがやってくる、
ガイドブックにはタクシーは街中まで500シリアポンド(約10ドル)となっていた。
市バスだと25シリアポンドなので20倍!
まあ日本円に直すとたいしたことないけどね。

話を聞いてみると400シリアポンドでいってくれるという。
バスは1時間ぐらいしないと動き始めないとのこと。
タクシーの運ちゃんの話なんてさっぱり信じられないけど、
たしかにとりあえずバスが来る気配はさっぱりない。

よくわからないけどここはアラブだし値切っておいて見る?
ということで

200シリアポンドにして!
という、

すると350シリアポンドといわれたけど、
また200シリアポンドというと
300シリアポンドになった。


ちなみに後で聞いた話だけど、
シリアの人は英語を結構話す、
もともとフランスの植民地だったこともあっておじさん世代はフランス語をかなり話す、
最近は英語もよく使われているのでその辺の安食堂のおじさんでも英語が通じる、
アラビア語のみかと思っていたのでこれは予想外、
意外と教育水準高いぞシリア。


もう少し頑張ってみても良かったけど、
適正価格さっぱりわからないし、あんまり値切ってへんなところにつれいてかれても困るので(ペルーで深夜に空港からタクシーに乗ったときに学んだ知識)、
じゃあ250でということで話がまとまった。

どうもタクシーで移動するというのが一般的のようで、
空港から出てくる人は迎えの車かタクシーに乗っていた。


早速タクシーに乗るとこのタクシーは乗り合いタクシーで、
すでに他にも3人の客を乗せていた。

私が乗ると満員だったのでタクシーはそのまま出発する。
かなり飛ばすタクシーで20分ぐらいで街中にたどり着く。

町はまだ午前7時ということもあって車は走っているけど人はあまりいない、
他の人が先に下ろされていく、
そのときにいくら払っているのかなーとみると200シリアポンドだった。

まあ運ちゃんとアラビア語で話しているんだから現地人なんだろう、
その人が200シリアポンドならツーリストの私が250は上出来といえる。

タクシーは目的のホテルのすぐ近くまでいってくれてそのままホテルに行く、
まだフロントの人は寝ていたけど呼び鈴鳴らしてたたき起こす。

まだ部屋が空いていなかったので少し待って8時過ぎにやっとベットで寝ることができた。

飛行機自体は
成田 → モスクワ 10時間半
モスクワ → ダマスカス 4時間
の合計14時間半だけど、
乗り継ぎが約5時間
さらについた後に日が昇るまで4時間半まった。

日本の東京の親戚の家を出たのが日本時間午前9時、
時差があるのでベットで寝れるようになったのが日本時間だと午後15時、
結局30時間ぐらいかかってようやくたどり着いたといった感じ。


日本から一番遠い南米のときは、
飛行機に乗っている時間は長かったけど宿までいくのにかかった時間は同じぐらい、
距離は遥かに南米の方が遠いのになぜこんなに近い中東の国でこんなにかかったのか・・・

近いようで遠い中東の国

こんな感じでいつもどおりドタバタしたあわただしく大変な移動で今回のたびが始まりました。

始めから困難で果たしてこの先どうなるのでしょうか?
(まあなるようになるかな、たぶん)

投稿者 nabe : 2006年02月15日 22:33


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