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2006年04月14日

「世界で最も過酷なスーダン旅行」

アフリカ日記 その2

「世界で最も過酷なスーダン旅行」

世界一周旅行で最も過酷な国といえば

スーダン

とよく言われています。

たくさんの人が世界一周旅行をしているけど、
かなりの人がスーダンが世界一周でもっとも過酷という。

想像を絶する暑さと交通機関が発達していなくて移動も大変、
言葉もアラビア語しか通じなくてどうにもならない。

アフリカ陸路縦断において最大の難関になる国でもあるスーダン。

とはいえ私の予想では、
スーダンってそんなに大変なの?
と思っていた。

たしかにスーダンは砂漠もあるし暑いことは暑いだろう、
でもまだ4月上旬で春分の日が終わってちょっとしかたっていない。

7,8月ならとんでもないことになっているかもしれないけどこの時期なら日の時間も短いし、
そもそも暑いといっても40℃ぐらいでしかないみたい。

40℃というとものすごく熱く感じられるけど実際のところはそこまででもない。

日本だって36℃まで上がったりするのでそこから考えてもたいして違わない上に、
気温は地面から1mの風通しの良い日陰で測定したもの。

なので日が当たるところでは当然さらに気温が上がることになる。
そこで考えるのがスーダンのような土の上か、都会のアスファルトやコンクリートの上かということ。

土の上は別に照り返しもないし、そもそも土自体が少しでも熱を吸収する、
それに対してアスファルトなどは日の照り返しが非常に強く、熱の吸収もほとんどない。

日本の都会のヒートアイランドのアスファルトの上は普通に50℃を超えていて、
照り返しもあるので相当な温度になる。

それに対してスーダンでは元の気温は高いだろうけど日があたるところでは日差しがきつい分気温が変化するだけなので実際には似たような気温になるはず。

さらに日本の場合は湿度が高く蒸し暑くて日陰でも不快なのに対して、
スーダンでは湿度はきわめて低いので日陰ではかなり快適になるはず。


仕事をしているときは3年間7月から8月にかけて1ヶ月以上炎天下の中で力仕事をしていた私、
気温36℃のコンクリートの照り返しの中、長袖長ズボンでヘルメットをつけて動いていた。

スーダンは別に観光もそんなにないし、
そもそも日が当たるところを走ったりするわけでもない、
それどころか暑い日中はホテルにいるなりして避けることもできる。

このように考えると、

はたしてスーダン本当にそんなに大変なのか?

別にたいして暑くないんじゃないの?

という考えになる。

まあ7,8月はさすがにとんでもない暑さになりそうだけど4月では全然たいしたことないはず、
世界一周のバックパッカーは意外なほどに高学歴の人が多い、
なので仕事といっても外で力仕事している人なんて数少なく、オフィスワーカーの比率が高い感じ。

だからたかだか気温40℃でも外で暑い夏を経験していないから暑いっていってるだけじゃないのか?
しかもスーダンは普通に移動していくだけならたった1週間しかいない、こんな短い期間でどう考えてもたいして暑いとは思えない。
(暑いことは暑いだろうけど避けれるならたいして問題ない)

こんな感じで私の中ではスーダンの暑さなんてまったく恐れるに足らず!

という感じだった。

移動についても情報を調べるとまあ普通にある程度交通機関はあって、
ヒッチハイクをしなければ移動できないなんてことはまったくない。

たかだか1週間のスーダン旅行なんて余裕でしょう!

噂に聞くスーダンがどんなものか見てきてやるよ!

そんな余裕も余裕に考えて、
スーダンにアフリカ縦断のためについに踏み入れることになる。


スーダンへの入口はエジプトからの南下だとアスワンハイダムがあるアスワンからフェリーで行くことになる、
このフェリーも1等と2等があって2等は結構大変という話だったけど、

2等だったけどまったくもって快適、
たしかにちょっとボロくて難民船みたいだったけど、
クーラー効いてて寒いぐらいなんだもん。

うまく場所取りをしたから横になって寝ることもできたし、
ひたすら寝ていたら24時間ぐらいであっという間にスーダンについてしまった。


スーダンについてクーラーが効いていた船からでてみると

スーダン寒い!

いくらなんでも寒いはいいすぎだけど、
この日は曇っていてエジプトのアスワンの方が全然暑かった。

船を下りてちょっとバスに乗ったけど風がビュンビュン吹いて寒かった。

気温も28℃ぐらいしかなくてかなり快適。

あまりの涼しさにさすがに予想外すぎたけど、
まあたいして暑くないだろうと思っていたのは予想通りだった。

砂漠のような気候なので夜は冷え込んで全然涼しい。


次の日にスーダンの移動の中でも一番過酷といわれている国境から首都ハルツームまでの2泊3日の鉄道の旅が始まる。

1等をとろうとしたけど満員で2等になったけど2等でもたいして問題ない、
夜に出発したんだけど風がいっぱい入ってきて寒い、
私はシートを使って現地人に習って廊下で横になって寝たのでこれまた快適。

2日目も午前10時ぐらいまでは気温が低くて風が当たるとやっぱり寒い、
スーダンって寒いところなんじゃないのか?というぐらい。

さすがに日中はそれなりに暑くなりはしたけど、
たかだか36℃どまり、
列車が走っているので窓から風が入ってくるので暑いけどまだまし、
夜になったらまた寒くてちょっと凍えるぐらいだった。


たいしてどころかさっぱり大変じゃなく首都のハルツームまで来てしまう、
ここまでくるともうスーダンの旅も半分は終わり。

1泊だけして今度はエチオピアの国境を目指す。

朝早くにバスターミナルに行くけど、
このバスターミナルがヨーロッパ並みに大きくて綺麗でクーラーまで入っている。

エジプトとか他の中東諸国でもこんないいバスターミナル(鉄道駅も含む)なんてみたことない。

しかもスーダン人は英語を話す人が普通にいっぱいいる、
10人中2,3人は当たり前のように話す、
どう見ても話せなさそうな屋台の店のおっちゃんとかも話したりする。

さらにスーダン人は非常に親切なのでかなり旅行がしやすい、
実は世界でも有数に旅行がしやすい国スーダン。


バスはというと確かにボロいバスもあるけどかなり新型のバスもあり、
国境の手前の町までは新型、ボロバスの2つがあり新型1500円とボロ1000円で、
新型を選ぶとエアコンがめちゃ効いていてまた凍えながらの移動となる。

この新型のバスはエジプトとか他の国よりもかなり良くてこれまたヨーロッパ並みのバス。

スーダンで大変なところってどこにあるの?
と探すけどいまだに見つからない。


その日のうちに国境の近くの町までついてここで一泊する、
ここは気温36℃ぐらいあり暑く、
夜はさがって涼しくなるけどホテルの部屋はあんまりさがらなく、
窓とドアを開けて寝たいところだけどスーダンはマラリアの蚊がいるところなのであぶないから閉めて寝る。

気温32℃のなかで寝たのでこれまでのスーダン旅行で一番大変だったのはこれだった。


次の日は早朝から移動するために朝5時に起きてホテルを出る、
ここからエチオピアの国境まではまだ150kmぐらいある。

公共交通機関はなくてローリーというトラックの荷台でいくことになる。
道も未舗装でかなりわるく距離の割には相当時間がかかり、
他の人の情報では5時間から10時間ぐらいかかるらしい。

いよいよスーダンの辛さを体験するときがくる・・・


と思ったら、発着所につくとローリーはいなくて代わりにピックアップトラック(乗用車のトラックバージョンみたいなもの)の荷台を改造したものがいてそれでいけることになる。

荷台に10人で狭いけどちゃんとシートもあるし、屋根もつけてあるので日差しも防げる。
朝早いのでまだ気温も上がっていなくて涼しくてよい感じ。

しかも未舗装だったところは1/3ぐらいは舗装道路になっていてかなりスピードが出る。
未舗装の部分もそこまで酷い道ではなくて舗装する準備のためか平らに近くなっている。

曇っていたこともあってたいして暑くもなく、
たった3時間ちょっとであっさりと国境についてしまう。

国境はもちろんまったく問題なくてそのままスーダンを出国してしまう。


ある程度はそんなに大変なわけないだろうと予想はしていたけど、
スーダン旅行はその予想を遥かに上回るぐらい余裕だった。

まあ昔だったら道が悪かったり、エアコンバスがなかったりしたのかもしれないけど、それでもそこまで大変だったのかなー。

もっとすごく暑い時期に行けばそれはすごく大変だろうけど、
長期旅行者ならある程度日程を考えてそんな時期はずせばいいだろうしねー。

どうやらすくなくとも今はスーダン旅行はさっぱり大変ではなくなってしまったようだ。

これからのスーダン旅行は酷暑期を除けば、
結構涼しくて快適、移動は余裕、旅行は簡単という三拍子そろったなかなかよい国です。

なのでみなさんもスーダンにぜひ行って見ましょう!

スーダンはバックパッカーの間では結構有名なので(でも長期旅行者だけかな)いっておくと、

あのスーダンに行ったことがあるんだ、
と羨望のまなざしで見られることもあると思います。
(それ自体がさっぱり意味ないですけど・・・)


旅行中の小話 Part-5

『バックパックカバーとは?』

今回も学生パッカーのお話。

移動途中でちょっとだけ話した学生さんが私のバックパックを見て、

「これはなんてすか?」

とバックパックカバーを触って言ってきた。

私「モンベルだよ」

「モンベル?変わった名前ですね」

私「そうかなー、まあ安いし日本では有名でしょ」

「そうなんですかー、それでこのモンベルは結局なんなんですか?」

私「え?モンベルって会社名だけど?」

「会社名じゃなくてこの物自体がなんなんですか?」

私「えーと、普通のバックパックカバーなんですけど?」

「バックパックカバー、それはなんなんですか?」

私「いやその名の通りバックパックをカバーするものだけど?」

「そのカバーはどういう意味があるんですか?」

私「え?意味?
雨が降ったときに中身がぬれないようにするカバーだよ」

「そうなんですかー、それでなんでこんなに晴れているのにつけてるんですか?」

私「バスに預けるときに汚れたりするからそれを防ぐためだよ」

「でももうバスも降りたしいらないんじゃないんですか?」

私「あと防犯対策としてすぐにバックパックを開けられないようにするためでもあるんだけど」

「そうですか、バックパックカバーは結構便利ですねー、今度買おうかな」

私「というか結構必需品でもあるんだけど、
バックパックってカギがかからないから貴重品とかをホテルにおいていくときにこのカバーつけて空けられないようにしたりするんだよ」

「ホテルでなんで盗まれるんですか?」

私「いや泥棒宿とかいろんなところにあるでしょ」

「泥棒宿?それはなんですか?」

私「ホテルの従業員が客の荷物を盗む宿だよ」

「部屋にカギかけてるんだから大丈夫じゃないですか」

私「合鍵があるでしょ当然!」

「ああたしかにそうですねー、でも盗まれたらすぐにわかるから警察沙汰になるからホテルもそっちの方が困るんじゃないんですか?」

私「従業員は雇われているだけだから安宿なんていくらでもあるからやめればいいだけでしょ!
それに奴らは盗んだことがすぐにわからないようにお金を全額盗むんじゃなくて100ドルとかわかりにくい程度に盗むこともあるの!
そうすると気づかないからいつ盗られたのかわからないでしょ!
気をつけなければダメだよ君!
中東は比較的安全だけどアジアとかヨーロッパでも起きるんだからね!」


こんなさっぱりかみ合わない話が学生さんといるとたまに出ます。
この学生さんも1ヶ月ぐらい中東をまわっているんだけどねー、
バックパックカバーもってないのは旅行のスタイルによるからわかるけど、

バックパックカバー知らないパッカーなんているのかよ!

そんな状況でもバックパッカーをしてしまう、
ある意味いい度胸とも言えるけどね。

そしてそのセキュリティー観念の甘さもどうなのよ、
まあ短いから盗まれてもたいした問題ではないということなのかもしれないけど、

お前らがあっさり盗まれたりするからやる奴が増えるんだよ!
ちゃんと最低限は注意しようよ!

旅行慣れの違いはわからないでもないけど、
それにしても危機管理能力に乏しいパッカーもそれなりにいます。

やっぱりいろんな意味で恐るべし学生パッカー!

といった感じでした。

投稿者 nabe : 2006年04月14日 21:47


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