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2007年04月09日
『都知事選に物申す!』
先日、4月8日に統一地方選挙がありました。
その中でも大きな話題になったのが東京都知事選。
日本の中心で経済規模がオーストラリアの国家予算並というその辺の先進国以上の規模の東京、
なのでその都知事といえば大統領にも値するような地位になる。(権力はそこまででもないけど)
そんな都知事の候補として現職の石原慎太郎が立候補して再選した。
ニュースでは石原慎太郎都知事圧勝!
とかながれていたけど、
本当にそうでしょうか?
統計的に考えてみると話は全然違ってきます、
長く民主主義の弊害にさらされてそのようなこともわからなくなってしまった、
日本人、しかも報道機関までもがそんなことを言ってしまう始末。
統計学を知らないというのもそうだけど、論理的な考え方ができていない報道機関はこれでいいのでしょうか?
まあ政府はバカな日本人を望んでいて政治無関心、
自民党至上主義(自民党政権なので)に偏ることを望んでいるので、
それらの意思が働いて石原慎太郎(自民党推薦=自民党)が圧勝というようになっていくのかな。
なかなか真の報道をする報道機関もなくなってきた、
報道機関の質の低下も日本人の能力の低下を浮き彫りにされる。
といろいろと文句を言ってきましたが、
石原慎太郎が圧勝じゃないか!
どうしてあれを圧勝といわないんだ!
といわれる方もいるでしょう。
その話をここから進めていきましょう、
物事にはいろいろな考え方が必要だということがわかると思います。
世間で石原慎太郎が圧勝で終わったといわれている理由は主に2つある(と私は思います)
1つは開票開始後1時間ぐらいで石原慎太郎が当選確実になった点
もともと接戦になるのでは?といわれていたところですぐに当選確実になった。
それぐらい石原慎太郎に投票が集まった、それなら圧勝だろう。
たしかにそう考えることもできるます。
2つ目は得票の差
今回の選挙の投票率は54.35%
なかなか高く相当民意を反映しているのでこの結果は都民の相違と見て間違いない。
では得票はというと今回の有力三候補の得票は
石原慎太郎 281万票
浅野史郎 169万票
吉田万三 63万票
100万票も差があるじゃないか!
これは圧勝だ!
たしかにそう考えることもできる、
100万票も差があれば相当なもの。
でも100万票の差はあくまで差でしかない、
トータル1000万票あって550万票と450万票でも100万票の差になる。
ただ今回はトータルが557万票の中での100万票の差なのでそれなりに大きい。
これなら圧勝じゃないか!
と思われるでしょうが、
ここで得票率に目を向けてみましょう。
これは有効投票(557万票)でその人の得票を割ったもの
これをだしてみると
石原慎太郎 50.45%
浅野史郎 30.34%
吉田万三 11.31%
となる。
これをみても圧勝じゃないか!
と思われる人もまだいるでしょう。
できればこのあたりで圧勝じゃないと気づいてほしいものですが、
この辺でわかる人はまあ少しは統計学と政治経済についてわかる人ではないかな。
とりあえずまず圧勝ではない理由の1つは
得票率がたった50.45%しかないこと。
もしこれがちょっと下がって49.99%を下回った場合、
都知事選ではまったく問題ないけど総理大臣指名選挙だったら得票率1位、2位の決選投票になる。
これは50%の得票率を取らないと民意の半分を得たとはいえないからである。
そう考えるとこの得票率50.45%なんて当選ギリギリ、
まあかろうじて民意を得たかもねーというぐらいでしかない。
これを圧勝とどうしていえるのでしょうか?
さらに考えていくと、
今回の選挙は石原慎太郎は3期目を目指す再選の選挙である、
そのほかの人は宮城県知事をしていた人もいるけど基本的には政治にはあまり強くない人。
都知事であればしっかりとした仕事をしていれば当然支持は集まるので、
基本的には石原慎太郎が有利であるのは間違いない。
(ちゃんと仕事をしていればね)
であるにもかかわらず、得票率50.45%。
もっと考えると、
今回の選挙は石原慎太郎の都政を信任するかどうか?という側面が強い、
結局は石原慎太郎を信任する、信任しないで別の人に投票するという、
石原支持、反支持の2極の争いの面が強い。
ということは、
石原慎太郎の得票率が50.45%なら
反石原側の得票率は49.55%となる。
めちゃ接戦やん、かなりギリギリの勝利じゃん!
と考えるのが普通であると思うのになぜこの結果で圧勝と報道する?
石原慎太郎支持の自民党から報道機関にお金が大量に流れてるんじゃないのか?
それとも報道機関の思考能力がそこまで下がってしまったのか?
このように石原慎太郎の当選確定がで1時間ぐらいして得票率51%と聞いた瞬間に、
全然圧勝じゃないじゃん
と思ったのは私だけでしょうか?
そんなことを思っていたところに石原慎太郎の当選記者会見が開かれました。
その1つ目の質問が、
今回の選挙は圧勝に終わりましたね、選挙戦はどうでしたか?
まずその質問に、なに考えているんだこの記者は?と思ったけど、
石原慎太郎なら気のきいたことを答えるだろうと思ったら
そうですねー、選挙戦中は接戦かなと思っていましたけど、思ったよりも票差がついて大差の勝利になりましたね
えーーー!
石原慎太郎それでいいのかよ!
ここは謙虚に、
確かに票差はつきましたけど得票率では50%ぐらいなのでまだまだ民意の全てを得られたとはいえません。
私を選ばれなかった方の意思も謙虚に受け止め、他の候補者のマニュフェストなども参考にしてこれからの都政に勤めていきたいと考えております。
とかこたえるもんじゃないのかよー!
あっさり圧勝と認めちゃったよこの人。
まあそれぐらい選挙戦が大変で接戦だと思っていたのだろう、
あまりにもうれしくてついこんなことをいってしまったのかな。
しかし石原慎太郎はできる人かと思っていたけど都政を8年も続けていると70歳にもなるし謙虚さとか、常識を見失ってしまうものなのだな。
と、今後の東京都政の未来にかなりの不安を感じた。
当然東京の未来は日本の未来と同じなので、
やっぱり日本はダメだな、あんな年寄りが謙虚さも常識もなくしてやる政治なんか。
と日本の未来にもまたさらに悲観的になりました。
今回、石原慎太郎氏というように敬称で書かなかったのは、
私の失望感からでそれぐらいの人物なのかなという評価になったからです。
ある有名な政治学者はこのようなことを言っています
「民主主義という政治は最悪の政治体系だ、ただしこれまでの歴史上における封建政治などその他のあらゆる政治体系をのぞいては」
まあそうだよね、51%以上取ればそれが全ての人の意見というようになってしまうものが民主主義、
49%の人の意見はなかったことになってしまう。
これを最悪の政治と呼ばずしてなんと呼ぶのか。
せめて得票率に応じてその権力を分け合うとかにできればいいんだろうけどねー、
それでは効率が悪くなるし、なかなか難しいけど、
人類が何千年も欠けてやっと作った民主主義という政治体系もまだまだ全然完成系には程遠い政治体系なのです。
政治家も投票する有権者もそのことを理解したうえで政治に取組むべきだと筆者は強く思います。
以上 『都知事選に物申す!』 でした。 筆者 ナベ
あんまり書くことないけど、都知事選の結果の報道の仕方があまりにもおかしかったので書いてみました。
日本人は政治無関心という傾向が強いのでこんな話からでも少しは政治に興味を持っていただけたら幸いかと。
さて、そろそろ社会派ライターとしてどこかの新聞でデビューできないかなー。
投稿者 nabe : 2007年04月09日 22:52