2007年06月04日
『会社入社時の身元保証書の意味は?』
先日入社に際していろいろと書類を出す必要があった。
それはいいのだけどそのなかに入社するのに身元保証人をたてなければいけなかった。
アパートやお金を借りるときに必要なのはわかるけどなぜ会社に入るのに必要なのか?
内容は要約すると
故意又は重大な過失によって会社に損害を与えたときは、
本人で補償しきれない場合は身元保証人が連帯責任をして損害を賠償する
というもの。
必要な理由としては要約の通り損害を賠償させるため、
それはわからないでもないけどそれってどうなの?
たとえば横領とかされたときに本人が逃げてしまったらお金を回収できない、
そのときに身元保証人に請求ができる
ということなんだろうけど、本当にそんなことを思っているのだろうか?
はっきりいって全然無理、こんな紙切れ一枚では何の意味もない。
損害を賠償するというものにはなっているけど、
その損害額の上限だったり、有効期限だったり、どの場合に責任を負うべきかなどがまったく明記されていない。
そんな無限賠償の契約書なんて通用するわけないでしょう!
やくざじゃないんだからそんな無茶できないよ日本の会社さん。
これがもし両親とか兄弟などのすごく近い人ならもしかしたら追い込みをかけることができるかもしれない。
(追い込みとはおヤクザさんとかが無理やり債権を回収するときに使う言葉)
それぐらいこの紙切れ一枚で損害を賠償させるのは無理な話。
ではたとえば身元保証人になったとして、
その人が1億円の横領をしていなくなってしまったとしましょう。
それでこの紙切れで会社が追い込みをかけてきた場合、
「あなたが身元保証人になられていたAさんが1億円を横領していなくなりました。
つきましてはこの身元保証書に書かれている通り賠償していただきます」
『そんな話し始めて聞いたんですけど』
「とにかくこの身元保証書の通り1億円の賠償をしてください」
『横領ですけどそもそもその横領が起きるような会社のシステムがまずいとは考えないのですか?
個人が1億円も横領して逃げられるような状態である会社の責任についてはどのようにお考えで?』
「あーん?なに眠たいこというとんねん!
ええから1億円払ったらんかい!」
『その身元保証書なんですけど身元保証になるときに本人からは簡単な事務職をすると聞いたので書いたんです』(もう本人がいないのだからいくらでも言いたい放題いってやればいい)
「それがどないやねん!」
『ですから私はその補償の範囲として10万円ぐらいとしか考えていませんでした。
ですからそれ以上の保障に関しては承諾できません』
「それはそいつがどういったかしらへんが、うちは全額賠償してもらうで!」
『だから私もその人に嘘をつかれて身元保証をさせられた被害者です。
それともその身元保証に本人の業務とか賠償額についての見込みとか書いてあるんですか?
それがなければそれは知りえないので、私の責任範囲ではありません。
会社の監督責任のほうに問題があっただけですね』
「賠償額がかいてないっちゅうことは、無限賠償責任にきまってるやろが!」
『それはそちらの考えて、私の考えとはまた違います。
私は簡単な事務で賠償責任を10万円ぐらいしかおわないと考えたから保証しただけです。
もしそのあとにそのような1億円の横領をされる可能性のある業務につかせたのなら、
あなたは保証人のその旨を伝える義務がありるのではないのですか?
なんの連絡も通達もないのですけど、その会社の過失のほうはどう考えているんですか?』
「なにをごちゃごやいうとんねん!
家を売るなり、借金するなりしてさっさと払ったらんかい!」
『そもそもその身元保証をした人との関係は知り合い程度で、
書いたあともまったくあってないので何をしているのかもまったく知りません。
もし私が1億円の横領を保証した人ができる業務についていたと知っていたら保証人をやめてます。
これでもまだなにかいいたいことがあるのなら、まずは・・・
私が賠償責任でそのぐらいの額を予想していた、もしくはそのような業務についていて賠償する可能性があることを知りえていた
という証拠もってこんかい!』
という話になったらヤクザでもないかぎりは回収できんよ。
法律では常識的に考えて法外な賠償などの契約は一方的に無効破棄にできるという制度がある。
(なんていう法律かわすれたけどあるんです)
たとえば離婚をするときに1億円の慰謝料を払うのでわかれて下さい
という契約で離婚届にサインをもらってわかれた場合、
そのあといややっぱり1億円は自分にはとても払えないので1000万円にしてください。
ということができる。
年収が200万円しかないとか、どう考えても1億円の支払能力がこの人にない場合は、
それは契約した人もそもそもその契約自体が履行されると思っていなかったでしょ?
ただ別れたいだけで1億円の慰謝料なんて常識的に見て高すぎるでしょ?
そんな状況でもし本気で1億円がもらえると思っていたのならあなたの常識のほうがおかしいです。
ということで契約を一方的に破棄することができる。
その場合でも離婚届はすでにサインして役所に届けられて受理されていたら、
それは役所がやる行政の範囲でこの契約の履行の問題の民事とはまったく関係ないため、
役所はそんなの知りません、それは民事で当事者同士でどうにかしてください。
となるので離婚はしっかり成立、でも1億円の慰謝料は必要なくなるのです。
もちろんそのあとの裁判をおこされれば慰謝料は払わなければいけません、
1億円の慰謝料は法外な値段だったとしても払うという契約自体は有効である可能性が高いので、
その人の収入などから考えて常識的に払える値段で慰謝料を払うことになります。
なかなか離婚してくれない人にはこのようなこともできないことはないです。
法律は知らない人には厳しいようにできています、知らないことも罪というのが今の司法制度。
話を戻すと、結局この身元保証書というのはまったく意味をなさないといってもよい。
なぜそんなものを入社するのに提出させるのだろうか?
これがまたこの会社だけじゃなくて日本の会社だと結構普通にやることで、
それこそ東証1部上場の大企業とかでもこれを提出するようにいわれる。
(むしろ大企業のほうが提出しろといわれることが多いみたい)
なにを考えているのか、日本の会社はわけわからない制度が多い。
自分の会社が横領とかをされるようなシステムで運用しているのが悪いのに、
それを他人に責任を押し付けようとするなよなー。
日本の会社せこすぎ!
そんな私はこういう意味のない馬鹿なこと嫌いな人
他人に押し付けるなんてもっと自分の会社に責任を持てよ!
そんななめた会社には、
身元保証人の保証する人ではなくて別の人に保証人の名前とかを書いてもらう、
これでもしこの紙切れをもってこられたとしても・・・
はあ?そんな紙見たことないけど、なにそれ?
それが私が書いたという証拠持ってきな!
どうみても私の筆跡とは違うみたいだけどね。
というように保証する人とは別の人に保証人の署名をしてもらえばこんな紙切れ何の意味もない。
入社したときに身元保証人に身元保証をしましたよね?という電話がかかってきたときにだけは、
はい、しました。
と答えてくれるように頼んでおけば、
そんなものはあとで言った言わないのはなしになればそれは法律では言わなかったという解釈になるので関係ない。
(こう考えると身元保証人は両親とか近しい人はやめて知人とかできるだけ関係なさそうな人のほうがいいです、
法律的にもそんな関係ない人に本気で賠償させる気なの?とこれまた契約無効にできる可能盛大)
こうされれば本当にまったく意味のない紙切れになってしまうのに、
なんでそんな紙切れをコレクションしようとするの日本の会社は?
日本の会社は変わった趣味をもっているものです・・・
追記:
ちなみに書いたように身元保証人を別の人に書いてもらって提出すると有印私文書偽造になります。
でも問題になるときは身元保証人にまで賠償がおよぶことになったときで、
そんなときには本人は日本にいないか刑務所の中なのでいまさらそんな罪状が1つ増えたところで影響まったくないでしょう。
さらについ最近法律が変わってこのような保証人は書面にどのように書いてあろうと保障期間は5年となったようです。
なので5年間すぎたらこの保証書は無効になります。
これは金銭の借用書の保証人も同様に扱われる(むしろそのために法律を改正した)。
いままでは連帯保証人などになると無期限保証で10年だろうが20年たっても保証が有効だった。
それで20年前とかに友人にちょっと保証人になってよといわれて50万円ぐらいならいいか、
と保証人になってそれが20年後にほとんど利息とかも払ってなくてお金が増えていっていて、
いきなり1000万円払ってください!
なんてことがおきていた。
いくら保証するといっても50万円が1000万円になるとは思ってないよ!
といって弁護士とかをたててそんな保証書は無効だ!
といいはればほぼ無効にできる可能性が高いのだけど、
悲しいかなそういうことを知らない人は払ってしまうんだねー、
全額とは言わなくても500万円だけでもとかいって払ってしまうんだねー。
無茶な契約は無効ということでいいはって、
そこまで保証するつもりじゃなくて書いた、
そもそもそれがそんな保証であることを知らなかった。
説明義務違反だ!
といいはれば契約解除も可能なぐらい。
(相手も裁判とかでもめるよりは、もっと簡単に回収できる案件とかに人を回したほうがいい)
法律は知らないことも罪ということになっているのです、
そして日本人は知らない人が多いからねー。(まあ私の知識も間違っていたりするけど知らないよりはいい)
みなさんも法律についてすこしでも勉強しておくと、
自分の権利などがわかって損することも少なくなります。
裁判員制度が2009年ぐらいから始まるという話もあるので、
これからは普通の人も法律の知識が必要になったりするし、役に立つので是非勉強しましょう!
(裁判員制度を知らない人はあまりにも法律について《一般社会常識にも?》しらなすぎます、人一倍勉強しましょう)
投稿者 nabe : 2007年06月04日 01:55