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2007年08月31日
『時代は4σから6σへ』
標準偏差 その6
『時代は4σから6σへ』
最近は4σで作ったSONYや松下のリチウムイオン電池が発熱したりして、
回収などにものすごいお金がかかっている。
松下はこの前の携帯の電池の不具合で200~300億ぐらいの回収交換費用が必要ではないかといわれている。
松下の電池事業の純利益がどれぐらいのものかわからないけど、
おそらく数年分の純利益に相当するのではないかと思われます。
このように今のグローバル化の時代4σでは会社を揺るがしかねない深刻な不良品が発生してしまうのです。
そこでGE社は6σでそこまでの規格にもっていくのには4σよりも管理も厳しくて大変でお金はかかるけど、
そこにかけたお金は深刻な不良品による損害よりは少ないだろう、
さらに企業イメージもあるのでそこを考えれば不良品がないほうが良い
という考えになったようだ。
昔はアメリカとかは3σで作っていて、
日本はその時代に4σで製品を作っていたから
メード・イン・ジャパン
が不良品一切なしの良質ブランドになった。
品質が高いのも日本ブランドの重要な要素なのに、そこで他国に先手を許すとは・・・、
大丈夫なのかな日本は?
ちなみにGE社が行なう6σ、
これは2パターンの方法で改善して6σにもって行くことができる。
1つはσ自体を小さくしてしまう方法。
製品のばらつきを減らせばσは小さくなるので、
小さくなれば規格値内に収まりやすくなり6σを達成することができる。
平均100 、標準偏差 1 、規格値±3
3σ=3×1=3
となり、この時点で規格値を超える値がでてきてしまうので3σのレベルとなる。
標準偏差を0.5にできれば
6σ=6×0.5=3
となり、6σで規格値に収まり、6σのレベルで製品を作ることができる。
しかし製品のばらつきを減らすことは非常に難しい、
4σのレベルの製品で6σに対応するようにばらつきを減らすなんて事実上不可能に近い。
そこでもう1つの方法をとることになる、
σを下げることが難しいなら規格値を広くすればいいじゃないか、という方法。
平均100 、標準偏差 1 、規格値±3
3σ=3×1=3
これを規格値±6にすれば
6σ=6×1=6
となり、6σで規格値に収まることになる。
昔、3σが主流だった時代に日本が4σにいち早くできたのは、
ばらつきを減らして標準偏差を減らす方法によるもの。(じゃないのかなー)
3σから4σならそれでいけるだろう。
しかし4σから6σへの移行はこの方法では無理、
でも日本は昔の成功例からとにかくばらつきを減らしたら不良品は出なくなるという考え方が主流のようだ。
4σまで落とした標準偏差を落とすのは無理だって・・・
ではGEはどのようにしているかというと、
規格値をあまくしているのだけど実際の方法としては、
たとえばリチウムイオン電池の発熱で考えると、
不純物がはいるから不良品のものは発熱するとする。
日本の方式はとにかく不純物が入らなければいい、
とひたすら不純物が入らないようにする方法を考えて製造ラインを組む。
これにたいしてGEが行なうのは、
4σのレベルででもどうしても不純物が入ってしまうのならもうそれは仕方ない、
じゃあはいっても発熱しないような電池を作ればいい、
そういう規格値をもつ電池を作ろう。
まあこれは端的な例で、
ある程度は入らないように努力する、
それでも入るとして深刻な影響を与えるレベルがどの程度かを考えて、
深刻なレベルに達しない範囲で規格値をできる限り大きく取ることにより6σを達成する。
ようは設計段階でできるかぎり広い規格値に対応するものを作ろう、
そのために多少性能が落ちる、コストがかかるというのは仕方がない、
そこにお金をかけたとしても深刻な不良品が及ぼす被害よりは安い、
というアプローチの仕方で6σを目指す。
GEの方法なら6σを達成するのはそこまで難しくはない、
日本の方法ではまあ無理だろうねー。
それが最近の電池のリコールなどにつながっていると見てよいでしょう。
最近の日本の会社は性能を求めすぎだと思う、
性能を上げると製造が難しくなり、むしろ標準偏差は大きくなる方向に働く。
性能を上げるのはいいけど、
それによる製造が難しくなる分の規格値を広く取るという設計がこれからの設計には必要なこと。
なんか今の感じだとそれはやっていないようだし、
日本の先行きは厳しいなー、
6σを達成する会社は日本に現れるのでしょうか?
まあたぶん無理だね、松下とかSONYがだめなんだし、トヨタも無理そうだしねー。
中国とかインドもそのうち4σレベルには到達するだろうから、
そうすると日本の優位性がなくなる、
6σはリスク回避にもなるので4σレベルではその点でもいつ深刻な不良品が出て巨額の回収費とかがかかるかわかったものじゃなくて、結局利益が上がらないなんてことになる。
日本に明るい未来が考えられるような話題がないかなー、
いつも最後はやっぱり日本はダメという結論になるのがいかんね。
投稿者 nabe : 2007年08月31日 20:12